暴力を振るう小学生、10,000人以上 救いのない現実≪約束≫ :日常生活が、信頼と希望の源になるときアメリカ人の夢 光と影2013-09-18 03:37:13 | エリクソンの発達臨床心理アメリカ人の生......
Paul Frewen , Ruth Lanius (2015) , Healing the Traumatized Self consciousness, neuroscience, treatmet 『トラウマを負わされた自分に対する囚われから自由になること 意識、脳科学、治療』の翻訳。発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども、大人。
最終章の第7章、p.291、最初の面接者から。
面接者 : もっと希望があるっておっしゃいましたね。それはどういうことですか? もっと希望があるってどういうことなんですか?
キム : あのね。明るいって感じるだけ…。えっーとね。どん底でも、もう暗いって感じじゃない。どん底は、以前は、真っ暗で、金切り声がして、壁は血糊でベットリでしたよ。今は違いますもんね。今の気持ちじゃないと思うのね。もう、あのゾッとする感じはありません。どん底は、前は、恥ずかしくてうつむく感じで、抑えつけられた感じもあつて、重かったんですよ。落ち込めば、怠け者ってわけじゃないけど、ベッドに横になっていたがったんです。一番のお気に入りみたいに、ベッドから出ないのが良い感じだったんです。コップ一杯の水に手を伸ばすのが、仕事みたいだったんですからね。
発達トラウマ障害(DTD)の人は、何をするのも嫌な場合があります。あるいは、どいつもこいつもバカに見える人もいます。あるいは、自分が何をするのでも、自分は悪いことをしている感じの人もいますね。
いずれも、虐待やネグレクトがきつい場合でしょう。しかも、まだ、どん底まで至っていないケースでしょ。どん底に降りていくのは、ゾッとするほど恐ろしい、オッカナイことですからね。
でも、そこを敢えて、下りていくと、下りていかざるを得なくなると、キムさんみたいに、どん底で、ハッとする体験ができるのでしょうね。
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