エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

発達トラウマ障害(DTD)の虐待やネグレクトも、否認されやすい

2016-09-20 08:07:53 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 
私どもに必要な、新たなヴィジョン
    話し合いの習慣がまだまだ脆い私たちですね。 Young Man Luther 『青年ルター』p.227の、下から6行目途中から。    ......
 

 発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog 「犬として育てられた少年」。

 今朝から、第7章の第2パラグラフ。

 

 

 

 

 

 それは1993年のことでしたね。私が、異論の多い「記憶戦争」には巻き込まれないようにしていました。当時、思い出せないほどの虐待された記憶が、セラピー中に大人になってから思い出されるのは放蕩か否か、ということで、いがみ合ってたんですね。また、子どもが最近虐待されたり、性的被害にあったりしたという説明が正確なのか、という点でも議論がありました。私は、無辜の子ども等がたくさん、来る日も来る日も虐待されている、ということを確信していました。なぜなら、私は毎日、胸が締め付けられる様な、虐待や性的被害の証拠を見せつけられていたんですからね。

 

 

 

 

 

 権力にある大人や社会にとって、不都合な真実は、「南京虐殺はねつ造だぁ!」みたいに、否定され、狼瘡になる場合が多い。虐待やネグレクトも、「大げさに騒ぎ立てているだけじゃないの?」というような反応に、日々出逢いますもんね。

 でもね、その手の否認は、その人たちの「仕事を増やすなよ」という気持ちと裏腹なことが実に多いのも事実です。

 動かぬ証拠を示し続けることが、何よりも大事ですね。

 

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 発達トラウマ障害(DTD)=愛... | トップ | 発達トラウマ障害(DTD)=愛着... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿