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ヴァン・デ・コーク教授の The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.302,ブランクから。
こんどは, PBSP(Pesso Boyden System Psychomotor) psychomotor theraphy,ペッソ・ボイデン体感療法 https://pbsp.com/,のワークショップを,ヴァン・デ・コーク教授自身がやった時のお話です。
過去をもう一度訪ねてみること
もう一つ別のワークショップの例を,挙げてみたいと思います。私はそれほど昔の話ではないのですが,カリフォルニア州,ビッグ・サーのエイサレン研究所で教えたことがあります。
マリアは,やせ形の,スポーツ選手のようなフィリピン系の人で,年は40半ばで,私どもが伺った最初の2日間,陽気で人当たりのいい感じの方でした。その2日間は,トラウマがもたらす長期の影響について調査し,トラウマのある人に,自分で自分をコントロールする術を教えることになっていました。ところが,マリアは,私の目の前2mばかりのところにあるクッションに座ると,怯えて,落ち込んでしまいました。私は,もしもマリアが,このワークショップに一緒にきている女友達を喜ばせるために,生活劇の主人公になってはくれまいか,と考えましたね。
一見明るくて,人懐っこい感じの人でも,重たい発達トラウマ障害,という場合がありますね。ちょっと見には,わからない感じです。それは,かなりの少数派です。
発達トラウマ障害(DTD)といえば,なんか暗い感じ,おとなしい感じの人が,一番多い。数からいうと,このタイプがとても多い。
数の上から申し上げれば,そのあとに続くのは,「切れやすい」感じの人が続きますね。でも,私の印象から言いますと,暗い感じ,おとなしい感じの人がとても多くて,切れる感じの人は少ない。切れる感じの人で,誰彼構わず人にかかわろうとする人は,人懐っこい,と誤解する場合がありますけれども,明るい感じはしませんからね。それよりも,しつこい感じが目立ちます。
一見明るくて,人懐っこい感じだけの人は,さらに少ない。
ですから,このマリアさんは,とても珍しいタイプの発達トラウマ障害(DTD)ということになりますね。
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