エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

#スピリットのある仕事 #良い仕事 #ルター #マックスウェーバー #復活 #誇れる者などいるはずがない

2017-12-28 04:13:51 | エリクソンの発達臨床心理

 
 
幼いころにむごい体験をしたら、脳は壊される
    言うは易し、行うは難し   きよしこの夜  今日はクリスマスイヴ。どんな夜を過ごされましたか? クリスマス礼拝に行って、ご馳走を食べて来た人......
 

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 今夜は, Young Man Luther『青年のころの ルター』   P.220,第3パラグラフ。

 

 

 

 ルターが復活するために言い換えをしたこと(訳注:悪い良心に支配されて,過去がいつも裁かれ,毎日が「最後の審判」という,文字通り,地獄の辛苦をなめる毎日から,今現在にスピリットが,スピリットのため初めからことをなすことが,心身ともに復活することだ,神学的なコペルニクスの転回をする中で,言い換えをおこなったこと)の中には,心理学的真理が隠れていますね。「よく働く自我」がある人が,良い仕事をするのは,その人たちが,自分がやらなければならない務めを,「スピリットが働く自由を認めて」,なんとかできた場合(訳注:だけ)だ,ということです(理由いかんにかかわらず,誰のためかも無関係に)。これは,容易に巡ってくるものではありません。どんな神々の手を使ってもね,ですから,私どもは「強い自我」なんて言葉は,口先だけで使っちゃダメですね。

 

 

 

 

 

 

 スピリットが働かないと,どんな仕事もいい仕事にはなりません,というのが,エリクソンの主張ですね。肝心なのは,いつでも,目的です。資本主義の精神スピリットは,プロテスタントの人たちの「心の習慣」の中にありますよ,と言ったのが,マックス・ウェーバーですね。ですから,それは,聖書の神様ということです。もっと言えば,人類,あるいは,森羅万象を遍く含んだ全体像,と言い換えることもできるでしょう。「聖書の神様のため,あるいは,全人類(森羅万象,全体像)のために,という目的が働く自由を認めて」やる仕事が,どんなお仕事でも,いい仕事になる,ということです。

 また,「自我の強さ」なんて,本当は言えない,ということも,エリクソンは言っていると私は考えますね。自我は,エリクソンの言うように,無意識に支配されているからです。自我がやったことは,意識できても,自我そのものは意識しづらいものですよ。ですから,たとえ,その人が「良い仕事」ができたとしても,関根正雄先生や野村実先生みたいに,1つも自分を誇ることなくこんなに謙虚な人がこの世の中にいるんだぁ,と感心するくらいになるんでしょう。

 あなたはどう考えますか?

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