愛着障害のカウンセリングはこれだぁ! その10 「≪約束≫に基づく遊び」セラピーもPCITです言葉のイメージ 「言葉のイメージ」という言葉を知っていますでしょうか? この「言葉のイメージ」と対になるものが「眼に見えるイメージ」、人形、フ......
発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ヴァン・デ・コーク教授の The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.145、第3パラグラフから。
これは、悲しい仲間はずれでしたね。つまり、大多数の臨床医たちが正確に診断できなかったし、臨床医たちも研究者達も、発達トラウマ障害(DTD)の人たちの治療法を実証的に開発することができなかったのです。だって、存在しない病状に対する治療法を開発するバカが何処にいますか? うつ病、パニック障害、双極性障害(躁うつ病)、境界性人格障害の治療に追われている時に、しかも、そのどの診断名も患者さんたちが対処していることを正しく言い当てていない病名である時に、虐待され、裏切られ、見捨てられたことに対処している人たちの治療がどうやったらできるでしょうか? 出来るはずないでしょ。
「診断もできず、治療もできないような病名は、DSMには入れられない」と、DSM幹部は考えたわけです。苦しんでいる人たちの役に立つための診断マニュアルではなくて、医者の世界が潤うこと、医者の世界が得することを第1に考えた、政治的判断のために、ヴァン・デ・コーク教授らの努力が、無にされたわけですね。
アメリカの組織は、日本の組織みたいにムラ社会でもなく、タコツボ社会でもありません。ですから、ヴァン・デ・コーク教授のような開明的な人もDSMの作業グループに参加できたと思います。しかし、そのアメリカの組織にして、開明的なヴァン・デ・コーク教授らを排除したわけですからね。組織の改革には、それ相当の知恵と工夫が必要です。
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