エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

皆と違うと、仲間はずれだぞぉ!

2016-08-14 04:24:27 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 
無意識が下さる「叡智」
   ≪いまここ≫と≪超越≫「生きている不思議 死んでいく不思議」とこの世を超えるヴィジョン2013-08-12 01:42:24 | エリクソンの発達臨床......
 

 発達トラウマ障害DTD愛着障害の子ども。赤ちゃんは、にもかかわらず、大事にされる存在です。分かりますか? 一方的に大事にされる存在だ、ということです。発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子どもも、大人も、魂は、心は、赤ちゃんですから、にもかかわらず、大事にされていかないと、回復しないんです。

 ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog の第6章、本のタイトルにもなっている「犬として育てられた少年」のp.146から。

 

 

 

 

 

 2番目の人との関係の舞台では、その子どもは、友達の世界、掟破りは許されない、ということを身に付けなくてはなりません。ここでは、ルールは言わず語らずで、「こうなさい」と直接言われることよりも、「周りのふり見て我がふり直せ」で分かる場合がほとんどです間違いがあれば、「みんなと違う」者、すなわち、付き合い方が分からず、口の利き方も知らない輩は、すぐに仲間はずれにされる、という残念な結果が続きます

 

 

 

 

 

 どこの世の中でも、子どものルールにそんなに違いないのですね。赤ちゃんの時は、一方的に許しがあり、その次には、みんなと違えば、許されない仲間社会があります。

 問題は、大人の社会になった時に、どれだけ違いを認め合うのは、すなわち、どれだけ自由があるのか、ということです。

 

 

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