以前は「旧いメルセデスの電機屋」。。。現在は、、、「隙間風産業の超零細企業」の業務日報。。。

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季節モン??(笑)

2015-02-18 09:54:18 | 日記
104系のモトロニック車用のOVPリレー。。。

先日たまたま程度良しの良品がベースで数台入荷したので、、、

「へいっ!お客さん!脂の乗った活きの良いのが入ったよ!」

ってな具合に。。。

中古品ベースのリビルト&無接点化品が数台出来上がるって図式。。。

但し、程度良いベース品の次期入荷は未定です。。。


中古品ベースって、、、風化しまくりのガタガタボロボロなベースから製作出来ない事もないですけど、、、

ベースの修復箇所は多いし、、、

あまり酷い状態だとリビルトする為の経費、、、つまり手間の方がたまらんね。。。だから会社的にも不採算。。。

やりたくない。。。(笑)


このタイプのOVPリレーって生産初期モデルから何だかんだとマイナーされて改良されてるって知ってました?



部品品番は変更になってませんが、、、

初期生産品で過電圧検出に用いられている外形の大きいルーカス製のツェナーダイオード何か大きな放熱板に打込まれて内部に鎮座しちまってるもんですから、、、

OVPリレー単体の重量も少々重量感のある初期モデルになってるんですよ。。。

昔の過電圧検出方式そのもので、、、

過電圧発生時に大電力のツェナーダイオードがツェナー効果を起こし、、、

プラスの入力電圧の電位をゼロVにする事で緊急停止。。。

実に原始的過ぎて、、、過電圧検出時のツェナーダイオードの熱影響や、経年劣化したツェナーダイオードの特性劣化による誤動作など通常使用時の安定度も何もあったもんじゃない。。。

このやり方、、、実はW124だとV8搭載最終モデルの1995年式 E500まで続いてたから笑ってしまう。。。(^^;;


104エンジンのOVPリレー使用モデル末期になって、、、

このモデルの生産が終了して。。。

勿論、アフターパーツとしてOVPリレーをメーカーがマーケットに供給する中で。。。

OVPリレーにセットされたツェナーダイオードが劣化して引き起こすトラブルは相変わらず。。。

オマケにリレーはJAPAN製程の精度もライフサイクルも長くなく。。。

で、、、モデル生産終了から10年を迎えた頃のアフターパーツ、、、つまりOVPリレーのメーカー供給部品。。。

分解してみたら、、、ルーカス製のツェナーダイオードが姿を消していた。。。(笑)


過電圧検出は小電力ダイオードに姿を変えて、、、

リレーコントロール回路に過電圧信号が入った時に緊急停止する回路に変更されてましたわ。。。(笑)

同じ年代でJAPANの技術力を比較するとまあ、、、大体JAPANの10年遅れのトコまで接近したかしないかの時代ですな。。。(^◇^;)


と、、、まあ、同じ品番のOVPリレーにも生産年月で意匠変更が加えられてるって話で、、、最終生産品のOVPリレーだと無接点化する手間はかなり助かります。(笑)

だから、、、「中古品ベースだから無接点リレーに改造するのも大したコストじゃないし安い筈。」何て考えは当てはまらないので勘違いなさらぬ様に。。。

電話で最初からそんな口調で問合せして来た方がいらっしゃいましたが、世の中中々貴殿の思惑通りにはなりませんので自分中心に地球は回ってないと御理解下さい。(笑)


さて、、、次は。。。(^◇^;)