以前は「旧いメルセデスの電機屋」。。。現在は、、、「隙間風産業の超零細企業」の業務日報。。。

旧いメルセデスの電機屋のニッチな仕事のお話。。。http://jun3104.shop19.makeshop.jp/

鯨、鯛、鮪とかけて旧いメルセデスと説く。。。

2018-04-13 09:46:51 | 日記
1992年まで新車で売られていたKEジェトロのメルセデス。。。

アイドル制御にチョコっと電機を導入したのがKE制御。。。

その前の御先祖様にはKジェトロと言ってエンジン制御の全てに電気制御を使わない機械的なシステムがありました。。。

で、、、KEジェトロが産まれる前から毒なドイツ🇩🇪のお国ではアウトバーンと言う、その昔はヒトラー君が軍用機の滑走路にも使える様にと命令して造らせたとてつもなく広くて長いハイウェイが存在している様な環境故にオートクルーズ何てシステムが産まれたワケで、、、W123世代のメルセデスにも既に装着されるオプションになったらしい。。。

当時のメルセデスではエンジン制御にはまだ電気制御を導入していないにも拘らず、オートクルーズと言うシステムで電気システムが先に搭載されたと言うトコが日本人の技術者的考えでは理解が難しいが、、、その頃の昭和だったニッポン🇯🇵の国ではトヨタが初代ソアラだのセリカXXだの、、、日産が「カーエレクトロニクスは日産!先進技術で選ぶと日産になる。」と言って430セドグロやらPF30レパードを市場に投入していた時代でしたな。。。
現在じゃレトロで使用用途があまり理解出来ない「ドライブコンピュータ」又は「クルーズコンピュータ」なるモノが上級車種に採用され電気仕掛のオモチャな装備や未来をテーマに蛍光管式のデジタルメーターが氾濫した時代。。。当時のメーカーは開発段階でモノ珍しい電気仕掛の装備の企画提案書を出すと無条件で通ったと言われる位の勢いでコックピット周りに多くの装備品のスイッチが存在する事でステイタスを感じていたオッサンユーザーの心を鷲掴みにした。。。(笑)
加えて昭和54年当時の日産などエンジン設計に目新しいモノも無く「カーエレクトロニクス」に拘ってる事をウリにしてデビューさせたレパードも最上級グレードの2800SF-LにSOHCのL28エンジンを搭載して3速ATミッションと組み合わせて装備以外は何の面白さも無い可哀想な車をリリースしてもうたんですわ。。。勿論、歴史があって定評のあるL型エンジンだから安全パイだったかもですが昭和40年代後半に設計されたエンジンですからね。。。流石に進化しないとね〜。(笑)

すると、トヨタはソアラをデビューさせてエンジンもDOHCの5MGEUを搭載して装備もクラウン顔負けの贅沢遊び車をリリースしたらあっという間の大ヒット!
ココで記憶があるのが日産がやらかした余計な装備、、、フェンダーミラーワイパーやらドライブコンピュータなどと消費者の見た目の購買意欲をそそる様な装備盛り沢山な割にトヨタのソアラには全グレード標準装備だった集中ドアロックがレパードには昭和57年のマイナー後のL20ターボ搭載のZGXには装備されておらず、、、オプション??
下らないフェンダーミラーワイパーやらマイナー後設定のデジタルメーターなどどうでもいい装備に一生懸命で実用的な装備については高価格帯の高級を謳う車種にしては余りに間抜けだったと感じましたね。。。

何でもカンでも着けりゃイイ感はやっぱり日産が一番だったかな。。。(笑)
その乱暴さがY30になってVG30にターボを搭載したけどアクセルとエンジンの間が軟性ゴムで繋がってるんじゃないかと感じるレスポンスの悪さ。。。
Y31シーマに搭載をしたVG30DETはトヨタのソアラに痛い目を見せられたレパードの開発陣の「やっちゃえ!」思想に初デビューでレパードに搭載される予定がシーマの開発陣に最初のデビューを奪われ、、、2番手でレパードに搭載してリリース。。。
255PSのハイパワーエンジンで直線番長の出来上がり〜。。。
日産のこんな乱暴な車作りは平成のY33モデルになっても続いたが最近は「やっちゃった。日産!」も含めて勢いをあまり感じないですな。。。
個人的に乱暴さ漂うY33シーマは大好きです。少々いい加減な出来の悪さも手伝って乱暴じゃなきゃ日産じゃない!と言えますね。。。(笑)

で、そんな昭和の時代からニッポン🇯🇵メーカーも採用していた「高速道路でアクセルを踏み続けなくても速度を維持出来ます装備。」。。。各メーカーによっても呼び名は違いますが日産はASCD。トヨタはクルーズコントロールなどと称してましたがつまり、速度維持装置。。。
でも、ニッポン🇯🇵じゃドイツのソレとは異なり動作速度が60km/h〜110km/hと言うメーカー設定が一般的だったですね。。。
メルセデスだと40km/h〜最高速まで設定可能ですが狭いニッポン🇯🇵の道路事情で車は多いわ、マナー最悪だわの状況が一般的なこの国に150km/hで定速巡航出来るシチュエーションなど皆無と言っても良いでしょうよ。
だから「クルーズは110km/hまでよ。」とされているのも理解は出来るが、この国で高速道路で一定巡航が長時間可能であろうか??

左車線をトラックと一緒に90km/h巡航??
トラックも軽ければ90km/h巡航も可能であるが実車で重くなった状況で上りの坂道にでもなれば速度低下は避けられず必然的に後続車も速度ダウンとなりますわな。。。

よって、クルーズで90km/hで高速道路巡航と言うのも現実的には難しく当時の「速度固定装置」で長時間アクセルペダルを踏まずに長時間巡航など不可能と考えます。。。

だからと言って高速道路の追越車線を140km/hでクルーズってのもお腹を空かせたクラウンとかマークXが天井に赤く光ってクルクル回転する物体を出してナンパされる事請け合いになりますのでリスクが高いですねー。(笑)
オマケに最近は追越車線も上り坂でリミッター付の大型車が走行車線を走る大型の重い車を追い越そうと通せんぼ状態になるのでクルーズを引っ掛けて巡航ってのも難しいですよね。

最新式のレーダークルーズみたいなコンピュータが判断して適正な車間や速度で巡航してくれるロボット車🚗ならクルーズにお任せもアリなんでしょうがね。。。(笑)


で、、、その利用価値の判断が難しいオートクルーズ。。。

KE世代のオートクルーズはセットをするとアチュエータ内のポテンションメータがクルーズコントロールモジュールに電圧信号を送り、アクチュエータのモーターが必要な位置まで回転してスロットルリンケージを引っ張ると言う実に原始的な方法。。。

で、、、前述の道路事情などから余りに使用頻度が低い故にアクチュエータ自体が「使わなくて壊れる。」と言う故障に発展しているケースが多いですね。

では、、、何が原因で故障しているのか?



開けて見ると故障に繋がりそうなポイントが数点見つかった。。。
でも、当時のドイツ🇩🇪人のクラフトマンシップ旺盛なビール🍺とソーセージの結晶を感じる。。。(笑)
因みにユニットを無闇矢鱈に分解すると二度と組み立たなくなるから知識に乏しい人にはお奨めもしないし、当然の事ながらDIY修理の情報提供やお手伝いもしない。(笑)

コレならばリビルトによる再生修理も問題なく行けそうですな。。。

アクチュエータのリード線のピンアサインと動作原理も把握出来たので机上試験も問題無く行えた。

図面が既に存在しないだけに実測によって動作を把握する必要がありますので現品から追い掛ける様になりますわ。。。

因みに、クルーズアクチュエータの不調でクルーズセット時にグオングオンと脈動するって故障がありますけど、コレの原因は大半がクルーズアクチュエータ内の構成部品不良ですね。。。

殆どは再生OKな部類やね。。。

こうやって原始的な装備も追いかけてみると面白いわー。(笑)

この時代のメルセデスの電装系のユニットには棄てるモノが無い。。。

殆どは修理が効いてしまうところが素敵ですわ。。。

∴ 鯨、鯛、鮪の様に無駄が無い。。。(笑)


クルーズコントロールって装備が無駄?まあ、エエやん。。。

滅多に使わない装備だけど着いてるとね。。。完動しないと嫌だよね。。。(笑)

ウチ、、、もー一体何屋なんだか。。。🤔