以前は「旧いメルセデスの電機屋」。。。現在は、、、「隙間風産業の超零細企業」の業務日報。。。

旧いメルセデスの電機屋のニッチな仕事のお話。。。http://jun3104.shop19.makeshop.jp/

キチンとした診断。。。

2019-08-31 12:33:19 | 日記
残暑の名残りか意味不明な電話に笑う寅です。。。

「エンジンが掛からないからコンピュータを修理して下さい。」

こんな問合せが実際物凄く多い❗️

エンジンの始動不良については様々な原因があるので、オイラ的には何をどう診断して原因がコンピュータに至ったのかが実に大きな疑問点である。

「主治医が言ってます。」

そうですか。では主治医が原因をコンピュータだと特定した経緯を説明して戴けますか❓

「◯◯で△△だからHFMが原因です。」の様にキチンと起承転結で説明を求めたいですね。

多くは場当たり的、山勘でコンピュータの所為にしたがるんだよねー。

悪いけど主治医とやらがシステムを知る訳が無い素人ユーザーに伝書鳩の様な説明の受売りを此方に持って来られたのでは余計にワケワカメですわ。。。

「点火の火は点いてます。」

まあ、コレも重要な情報であるからして想定される原因は結構絞られるわ。

「インジェクターが動作していません。」

全気筒の❓は〜❓コレだけでも調べるトコは結構アルヨ。。。

電気式インジェクターならば、、、

インジェクターの動作は診断機で診たんか❓診断機にどんなフォルトコードが出たん❓

他に何かフォルトコードが出とらんかいな❓

インジェクター電源のING+12Vは来とるんかね❓

ING-ONでインジェクションの電源は入っとるかいな❓


ってかその前にいきなり止まったんかい❓

それとも駐車していてエンジンが掛からなくなったんかい❓


その前に燃料ポンプは回ってるんかいな❓

イグニッションONで燃料ポンプは回ってるんかいな❓

プレッシャーレギュレータまで燃料は来とるんかいの〜⁉️(笑)

主治医とやらのスペシャリスト様は其処まで診たんかいな❓

プレッシャーレギュレータ周辺がガソリン臭くねーですかい❓

燃料ポンプが回っているんならプレッシャーレギュレータ周りのフレアナットをゆっくり緩めてみたら燃料が滲み出すかいな❓

プレッシャーレギュレータからインジェクションに行くパイプラインに燃料は行ってるんかい❓

その辺のトラブルシュートまでやったんかい⁉️


又聞き伝書鳩のユーザーにそんな質問をしたって的確な回答なんか出来っこしねえから「現車を診ないと何を治して良いのか判らんです。」と、回答して終了となる。

中途半端な診断をしている工場やショップの整備士様のワケワカメな話で遠回りに付き合わされるだけ時間の無駄でしかないしウチも私的都合で申し訳ないが次から次へと案件を抱えていて多忙である。
とっとと勝負をつけてしまいたいのが本音である。

さっさと車ごと持って来て正確な診断を受けて、どうするのか決めてしまった方がユーザーもスッキリするんじゃねえですかい⁉️

そりゃユーザーにとっちゃ過酷な診断もあるけれど、現実的に原因をハッキリさせるべきでしょ。

コンピュータ自体のトラブルでインジェクターだけが全気筒噴いてない何て聞いた事が無いし、疑う箇所としては一番後の話である。。。

本当にインジェクターが動作していないのならばメインハーネスのINGのプラス電源の大元は電位があるのかどうかまで追う必要がある。

点火の火が飛んでいるって事はクラポジの信号は入っている証拠だし、、、

燃料が来ていないと判断するならば燃料がエンジンルームまでキチンと運ばれているのかが一番最初に確認すべきトコだし。。。

整備士だと名乗る者が何処まで何を調べたのか、、、他人の仕事にゃ興味は無いし助けて欲しけりゃウチに直電して来るでしょうよ。(笑)

まあ、パーツチェンジニアが主治医ならばそのコストはユーザーが負担するだけだし。。。

どうするかはユーザーが決めれば良いのでは❓❓(笑)


さて、ウチはもっかW124 E500のモジュール修理作業準備中。。。

基盤実装部品の調達と、モジュールクーリングファンのモーター交換。。。

W124 E500などのLHコントロール車はボンネット内のモジュールを冷却する為にエアコンのエバポレーター近くの冷気をモジュールに引っ張るクーリングファンが装備されています。。。







このモーター純正品では供給ありません。。。

ASSYユニットでの供給となりますので結構イイ値段です。

よって、ウチは国産メーカーのモーターに打ち替えを行なっております。(笑)

モジュール一式修理のお客様にはマストで御提案の上で同時作業です。



さて、LHモジュールからO/Hしますかね。。。(笑)