只今、弊社在庫品のW124 モトロニックインジェクション車用のF/P無接点リレーとW463 モトロニックインジェクション車用のF/P無接点リレーをヤフオクに出品致しておりますが、何方も在庫残り1台となりましたので今回のヤフオクでの落札、又は直接販売を以って在庫ゼロとなります。
在庫が切れ次第、弊社の2020年新春在庫大放出(?)企画は終了となります。
以降は従来通りお客様からのオーダーによる受注生産、弊社ネットショッピングページでの提示価格での販売となりますので何卒御了承下さいませ。
ヤフオク出品終了後に必ずある問合せで、、、
「◯月◯日終了のヤフオクのスタート価格で売って下さい。」
「ヤフオクの落札価格で売って下さい。」
などのアプローチには一切聴く耳を持ちませんので何卒御了承下さいませ。
この度は弊社の新春在庫品大放出企画にお付き合い戴きまして誠に有難う御座居ました。
本年も毒車のカオスな電気的トラブルに向き合って精進致して参ります。(笑)
しかし、毒車も年々歳を追うごとに定番故障もさることながらカオスな事例に遭遇する事も多くなりました。。。
毒車の修理屋さんでもシステムをよく勉強されているエンジニアの方が筋道を立てて故障原因を把握までは進むのですが、、、制御ユニットのブラックボックスに疑いが集中した時点で代替品も入手出来ずお手上げと言ったお話をチラホラ耳にします。
W124やW126の定番故障と判断して疑われる部分を総点検しても不調の大元凶箇所に至らないと言ったケースのお話も結構聴きます。
最悪なお話になると故障原因をよく調べもせずに定番の消耗部品を格安な社外部品で片っ端から賄って交換してある個体。。。
中には大陸製の粗悪部品も使用されていたりして、手当たり次第、、、もー破茶滅茶な部品交換を行なっていた何て個体も実際にありました。。。
オマケにヨソ様で受けた「修理」の履歴もオーナー様の記憶だけでかなり曖昧なお話になっている何てお話も結構多いですね。
既に受けた部品交換箇所についての疑いを指摘すると「◯◯は新品です❗️」との回答を貰う事もあるが交換した部品は見事に格安社外の大陸製だったりする。。。😓
以前、エンジン不調で入庫したW124 E280で実際に喰らった。。。
入庫時点で既にエンジン音がおかしい。妙に重苦しい。。。
先ずはモトロニック制御の状態を把握しようと診断機を接続したら診断機が診断モードに入れない。。。😓
オーナー様に尋ねると結構派手にやってる有名な外車専門の修理工場で結構な箇所の部品を交換したと言う。。。
オーナー様が車検証入れに保管してあったその時の伝票を提示して戴けたのでダイアグに絡むネットワークに入っている部品を各々チェックすると、、、疑いの濃厚な部品があった。。。
其れはエアマスセンサー。。。
モトロニック制御のHFMシステムの診断機によるチェックにはCANネットワークがHFMユニットとエアマスセンサーとの間で常に通信している事が大前提であり、この通信が行われていないと診断機の診断プログラムがシステムに進入出来ないと言う事になる。。。
試しにウチの試験用のエアマスセンサーに交換してみたら診断機は何事も無くHFMのシステムに進入し、診断プログラムが起動した。。。
つまり、、、エアマスセンサーもモトロニックインジェクションシステム上のCANネットワークにおいて重要な役割を担っている訳でBOSCHのOEM品ならまだしも意味不明な大陸製格安社外品を使用するとHFMのCAN通信が遮断され、診断データはおろかエンジンコントロールさえも可笑しな事になってしまうのです。。。😡
結局、このお車に関しましてはエアマスセンサーを純正品に交換し再度検査を行った結果、エンジン不調の本来の原因はT/LLRモジュールの制御不良、HFM〜T/LLRモジュール間の断続的な通信不良と言う結論に至りHFM,T/LLRの両ユニットのO/Hと言う処置にて完治致しました。
年中毒車の音を聴いていると大体は見当がつくんですよ。(笑)
カブってる。ドエルが狂ってる。フレッシュエアを吸ってる。燃料が過剰に噴いてる。燃料が薄い。点火が弱い。オイルが下がってる。etc...
ただ、、、その原因が定番箇所とは限らないカオスさが歳を追うごとに増えている気がしますわ。(笑)
まあ、そのカオスな原因を突き詰める事がオイラの楽しみの一つになってますけどね。。。
これから毒車の個体を手に入れるには前オーナーさんの修理履歴さえも把握出来ないタマも多くあるので購入してからキッチリと手を入れる事を前提にすべきですな。。。
ウチのW126お嬢などは前オーナーさんがハッキリしていても、前オーナーさんのかかりつけの工場で間違ったエンジン調整を行われ、調子を崩した状態で解体寸前のトコでウチに来てオイラの手とウチの抱えてる外注の職人さんの手でキッチリと治して余生を送っております。。。
色々と年式の経った個体ならではのダダは捏ねますが、其れもオイラに経験値を肥やしてくれるモノだと思って真っ向から対峙してます。。。(笑)
多くの毒車オーナーさんは毒車の新車時の状態をご存知無いでしょうから、「こんなもんかな。」と思って乗ってらっしゃいますね。
其処に修理工場のスタッフの知識経験不足で「旧いんだからしょうがない。」で終了となるお話をウチにお見えになられるお客様からよくお伺い致しますね。
でも、其れでは毒車趣味が本末転倒なお話になりかねず非常につまらないモノとなりかねないですよね。
ユーザーが覚悟を持ってその個体を手に入れたのならば依頼を受ける側は持てる知識と経験を以って応え、更に知識をアップデートしながら技術力向上を図り、メンテナンスに対峙して行くのが本来かと思っております。。。
電気制御も日々勉強。。。日々精進して参ります。。。🙇♂️