以前は「旧いメルセデスの電機屋」。。。現在は、、、「隙間風産業の超零細企業」の業務日報。。。

旧いメルセデスの電機屋のニッチな仕事のお話。。。http://jun3104.shop19.makeshop.jp/

絶好調御見積作業中〜。。。😳

2022-05-30 18:43:00 | 日記
先日弊社に御入庫戴いたW126 420SEL君。。。

既に不具合の源となるパーツ類の世界捜索と価格調査を仕入先様にお願いしている間、、、改めて不良箇所のチェックに余念が無い寅🐯でごわす。。。

ボンネットルームを覗いているだけで未熟な整備士のテキトー整備の痕跡が垣間見える。。。

先ずは、エアークリーナーBOXを外すところからだがこの時点で過去のオイタを見つけてしまった。。。😓

エアークリーナーBOXの両側止めナットを10mmで緩める。。。

ブローバイのバキュームホースを外す。。。

エアークリーナーBOXを持ち上げる。。。で、普通は外れる筈なのだが、、、

V8エンジンの左バンク5番〜8番のプラグコードがエアークリーナーBOXの底に貼り付いてしまっていてエアークリーナーBOXが外れない。。。😱

しかも接着剤でも塗ったかの様な粘着力。。。😓

何とか剥がしてエアークリーナーBOXを取り外す。。。この時点で嫌な予感が。。。



じっくりと見て見るとこの風景に違和感が。。。😑

そや。。。本来プラグコードはフューエルデスビに行く燃料パイプの下側を遠らなければならない。。。
お陰様でプラグコードは潰れて変形し、熱でブヨブヨになってエアークリーナーBOXの底に貼り付いてしまったと言う訳。。。😱

まあ、プラグコードはところどころ硬くなって来ているので要交換です。。。

と、、、ココで純正の何倍も耐久性が有るからと言って永井電子のブルーコードに交換するのはお止めなさいな。。。😓

ブルーコードは確かに抵抗率も低く、イグニッションコイルの発する電力を極力低ロスで点火プラグに運んでくれる優れたプラグコードですが、、、イリジウムの様な高性能点火プラグ対応用にて設計されている。。。
この年代の車にイリジウムプラグが適合するかと言えば答えは『NO❗️』である。。。ココ重要。。。

イリジウムプラグの点火条件はプラグ端子に入力される電力が高効率であって、プラグホール側のヘッドのアース効率も高効率である事が条件となる。。。

つまり、点火プラグに供給されるイグニッションコイルからのプラス側電力はブルーコードで高効率化出来ても点火プラグの取付穴となるマイナスアース側の鋳物が大きな抵抗となって電力ロスとなります。
30年も前の設計の鋳物が現代の車の様に電気的効率が良い訳も無く、、、点火プラグのアース側で電力ストレスが発生して、各接続部、、、プラグサープレッサー、デスビ、イグニッションコイル等でストレスリークが発生してしまいます。
悪くしますと点火コイルの一次側にリークが波及して点火イグナイターまでもを逝かせます。。。
コレは追加アーシングなどで補填出来る様なモノではなく、エンジンヘッドの鋳物に点火プラグが接続されている以上は改善の方法はありません。。。

然るに、、、この年代の『毒車』には指定の熱価の標準プラグが一番相性が良い訳で電力ストレスを作らせ難い面から言いますと永井電子のRedコードが一番相性が良いですね。。。
シリコン被覆で熱害にも強く、ソコソコの抵抗率を持っているので点火プラグをバランス良く点火させてくれます。。。
因みに当方所有のW126 500SELにも永井電子のRedコード&純正指定プラグをチョイスしてますが実にバランスが良いです。。。🤗

さてと、、、次に発見したオイタ。。。



あれ❓バキュームパイプのジョイントにタッピングビスが捩じ込んである。。。😲


赤い頭のバキューム水温スイッチの片側のニップルが折れて黒シーラーで補修した痕跡が。。。

このバキューム、、、ブローバイのバキュームを水温検知してON-OFFしているMOTバルブの様なモノでコレが動作不良を起こすとアイドル時の微妙な振動に繋がるのよ。。。😓

つまり片方のブローバイホースが繋がっていない事でフレッシュエアー吸いまくりの巻〜。。。😓


コレはオイラも交換した事が無いから部品供給も分からないけどこの誤魔化しは無くね❓❓

只今、部品調査中です。。。

こうやって上から見ただけでオイタが見受けられるが、前回の記事に載せたChinaコピー品のフューエルポンプリレーと言い、毒車を理解している者の整備とは言い難いね。。。😩

取り敢えず見積もった内容で分解修理を進めたら何かが潜んでいない事を祈るのみ。。。🙏

で、、、取り敢えずKEモジュールのO/Hは完了〜。。。







電解コンデンサーの液漏れ全開〜。。。
周辺の実装部品にも浸食していたので要補修。。。

此方も同じくコンデンサーの液漏れ浸食。。。
錆が浮き始めています。。。

基盤補修を終えて電解コンデンサーを車載用高規格品に交換完了。。。


因みに220μFの電解コンデンサーは完全なオーバーキャパで御臨終でした。。。

次に最近よく壊れるABSモジュール。。。







電解コンデンサーは全滅〜。。。
間も無くABS機能停止のABS警告灯点灯の巻になるトコでした〜。。。


基盤にも漏れた電解コンデンサーの液体が浸食していたので清掃の上補修作業〜。。。


コレでまた暫くは大丈夫‼️🤗

と、、、まあチョコチョコと進行中でごわす。。。😉