梅雨入りしたお江戸は日々、高温多湿な気持ちの良い毎日で御座居ます。。。
先日出張した肥後の国の綺麗な景色と水に癒されて気分転換もバッチリな寅です。(笑)
で、、、お江戸に戻り社会復帰したところで一発目のお仕事は。。。
馴染みの業者さんがハマってしまっていた修理案件、、、W124後期 E320Tのアイドリング中の息ツキ。。。
早速弊社に入庫して戴いて診断機によるデータストリームを行いながらの症状確認。。。
何かモトロニックインジェクションの重苦しい感じのアイドル音とボンネット内から時折臭うガソリン臭。。。
アイドル中に時折、エンジン回転が一瞬下がりまた回復。。。
インジェクションでの燃料の供給状態に疑問を感じてインジェクターの動作状態をグラフの波形で確認。。。
殆どリアルタイムな補正がかかってない。。。
モトロニックの場合、エンジン回転、エアマス、水温、吸気、O2の各センサーからの各信号データを基に燃焼室に燃料を噴射するインジェクターのオープンタイムを常にコントロールしている。
エンジン回転やエアマス、水温、吸気のデータに関して個別のデータを診断機で拾うと多少誤差はあるものの正常にデータが入力されている様である。。。
って、、、コトはHFMモジュールやE-GASモジュールが怪しい。。。
何せ20年以上前の毒車の個体である。。。
パソコンだって数年で電源不調に陥るのが普通である。。。
幾ら車載用にコストを掛けてメーカーが製造したモノであっても劣化トラブルは避けられない。。。
ウチにこの個体を入庫する前に依頼主の業者さんで診断機をあてて拾ったエラーの資料を拝見。。。
CANの通信断裂やらO2センサーのヒーター異常。EFPのエラーなど、、、HFMとE-GASのモジュール劣化特有のエラーが発生していた様だ。
このエラーを業者さんによってリセットしてあったが故に弊社入庫後の診断機によるチェックではエラーが消えていたトコを見ると断発的エラーの状態の様である。。。
ってーコトは先ずはHFMとE-GAS(現車は世にも珍しいASR付の個体な故にE-GASモジュールが搭載されています。ASR無しの個体にはT/LLRモジュールが搭載されています。コレも壊れます。(笑))
を適正化しないコトにはエンジン制御の正常化が図れませんのでとっととモジュール外し。。。
先ずはE-GASモジュールから分解して劣化箇所の修復OPE。。。
次にHFMの修復OPE。。。
HFMの電源回路の整流部分に入る平滑用電解コンデンサー×2ケの容量チェック。。。
2ケ共に100μFの容量のところ既にオーバーキャパシティ。。。膨らんでますからねー。
おまけに基盤に液体をお漏らしして基盤に浸潤。。。此方の処理の方が結構厄介。。。
電解コンデンサーを交換すりゃあエエってモンじゃない!
塩化アンモニウム系の液体によって基盤の腐食が進行する方がよっぽどヤバイ。。。
キッチリ清掃とハンダの打ち替えを行なっておかないと長期的に見た場合に致命的故障が発生するリスクが大きくなってしまう。。。
で、、、キッチリと適正化を済ませたHFMとE-GASモジュールを再び現車に搭載して、、、O2センサーを交換して再び診断機でインジェクションデータを取得してみる。。。
ちょっと画像じゃ見にくいけどインジェクターを細かく制御しているノコギリ波形が出ました。ブラボー!(笑)
波形が修理前と全然違うでしょ?(笑)
エンジン音も静かになって息苦しそうな吸気音はせずに安定したアイドリングになりました。
勿論、息ツキも無く落ち着いたアイドル回転数650rpm前後をキープしています。。。
この違いは乗ったら更に顕著なモノとなります。(笑)
しかし、、、エアコンONでコンプレッサークラッチが入り、暫くして低速電動補助ファンが回ると明らかな電力不足で電動補助ファンがON-OFF時に一瞬アイドル回転を下げる場合がありますな。。。
コレで夜間にヘッドライトを点灯してワイパーを動かして、、、渋滞でブレーキを踏み続けていたら、、、完全にヤバイですな。。。
オルタネーターが劣化していて充電能力不足になって来ている感じなのとバッテリーも劣化していて蓄電能力が落ちて来ているかと思われますな。。。
この問題は依頼主の業者さんに所見として申し送りと致しました。
まあ、オルタネーターも消耗品ですからねー。長く乗りたきゃさっさと手を打つべしですわ。。。
先日出張した肥後の国の綺麗な景色と水に癒されて気分転換もバッチリな寅です。(笑)
で、、、お江戸に戻り社会復帰したところで一発目のお仕事は。。。
馴染みの業者さんがハマってしまっていた修理案件、、、W124後期 E320Tのアイドリング中の息ツキ。。。
早速弊社に入庫して戴いて診断機によるデータストリームを行いながらの症状確認。。。
何かモトロニックインジェクションの重苦しい感じのアイドル音とボンネット内から時折臭うガソリン臭。。。
アイドル中に時折、エンジン回転が一瞬下がりまた回復。。。
インジェクションでの燃料の供給状態に疑問を感じてインジェクターの動作状態をグラフの波形で確認。。。
殆どリアルタイムな補正がかかってない。。。
モトロニックの場合、エンジン回転、エアマス、水温、吸気、O2の各センサーからの各信号データを基に燃焼室に燃料を噴射するインジェクターのオープンタイムを常にコントロールしている。
エンジン回転やエアマス、水温、吸気のデータに関して個別のデータを診断機で拾うと多少誤差はあるものの正常にデータが入力されている様である。。。
って、、、コトはHFMモジュールやE-GASモジュールが怪しい。。。
何せ20年以上前の毒車の個体である。。。
パソコンだって数年で電源不調に陥るのが普通である。。。
幾ら車載用にコストを掛けてメーカーが製造したモノであっても劣化トラブルは避けられない。。。
ウチにこの個体を入庫する前に依頼主の業者さんで診断機をあてて拾ったエラーの資料を拝見。。。
CANの通信断裂やらO2センサーのヒーター異常。EFPのエラーなど、、、HFMとE-GASのモジュール劣化特有のエラーが発生していた様だ。
このエラーを業者さんによってリセットしてあったが故に弊社入庫後の診断機によるチェックではエラーが消えていたトコを見ると断発的エラーの状態の様である。。。
ってーコトは先ずはHFMとE-GAS(現車は世にも珍しいASR付の個体な故にE-GASモジュールが搭載されています。ASR無しの個体にはT/LLRモジュールが搭載されています。コレも壊れます。(笑))
を適正化しないコトにはエンジン制御の正常化が図れませんのでとっととモジュール外し。。。
先ずはE-GASモジュールから分解して劣化箇所の修復OPE。。。
次にHFMの修復OPE。。。
HFMの電源回路の整流部分に入る平滑用電解コンデンサー×2ケの容量チェック。。。
2ケ共に100μFの容量のところ既にオーバーキャパシティ。。。膨らんでますからねー。
おまけに基盤に液体をお漏らしして基盤に浸潤。。。此方の処理の方が結構厄介。。。
電解コンデンサーを交換すりゃあエエってモンじゃない!
塩化アンモニウム系の液体によって基盤の腐食が進行する方がよっぽどヤバイ。。。
キッチリ清掃とハンダの打ち替えを行なっておかないと長期的に見た場合に致命的故障が発生するリスクが大きくなってしまう。。。
で、、、キッチリと適正化を済ませたHFMとE-GASモジュールを再び現車に搭載して、、、O2センサーを交換して再び診断機でインジェクションデータを取得してみる。。。
ちょっと画像じゃ見にくいけどインジェクターを細かく制御しているノコギリ波形が出ました。ブラボー!(笑)
波形が修理前と全然違うでしょ?(笑)
エンジン音も静かになって息苦しそうな吸気音はせずに安定したアイドリングになりました。
勿論、息ツキも無く落ち着いたアイドル回転数650rpm前後をキープしています。。。
この違いは乗ったら更に顕著なモノとなります。(笑)
しかし、、、エアコンONでコンプレッサークラッチが入り、暫くして低速電動補助ファンが回ると明らかな電力不足で電動補助ファンがON-OFF時に一瞬アイドル回転を下げる場合がありますな。。。
コレで夜間にヘッドライトを点灯してワイパーを動かして、、、渋滞でブレーキを踏み続けていたら、、、完全にヤバイですな。。。
オルタネーターが劣化していて充電能力不足になって来ている感じなのとバッテリーも劣化していて蓄電能力が落ちて来ているかと思われますな。。。
この問題は依頼主の業者さんに所見として申し送りと致しました。
まあ、オルタネーターも消耗品ですからねー。長く乗りたきゃさっさと手を打つべしですわ。。。