春の気候が何故か夏日続きで急に仕事が増えて右往左往の寅です。。。
毒車の冷却系とエアコンはシーズン前にキッチリと点検して正常化しときましょうね。。。
さて、今回はウチのW126 500SEL君で発症した(していた)クルーズコントロールシステムのトラブルに口火を切った故障原因の探求とシステムを構成するユニット部品の解析、故障品の修理にまつわるラビリンスのお話です。。。(笑)
既に30年選手にもなるKEジェトロニックシステムのオートクルーズコントロールシステム。。。
システムの構成自体はオートクルーズモジュール、クルーズアクチュエータ(モーター)、オートクルーズスイッチと大まかに三つの部品で構成されています。。。
このシステムの指示はオートクルーズモジュールの制御によって行われておりますが、、、
先ずはシステムの故障に遭遇した際に一番故障原因の大元凶となるケースが多いのもこのオートクルーズモジュールですな。。。
で、、このモジュール。。。新品でDさんで注文すると約14万円也。。。
一時の値上げではもっと高かった気がしましたが、現在ではこの値段らしい。。。
新品価格に対しましてはオーナーさんの各々の価値観にお任せするとしまして、、、
中古ユニットがヤフオク等で15000円前後で出品されてますが、、、故障しているユニットも結構多いですわ。。。
試しにウチでも検証、研究用に解体屋さんやヤフオクを駆使して中古モジュールを購入してみたら6台購入した内で生きていたのは一台だけと言う1/6の確率の博打になりました。。。(笑)
ヤフオクで出品者コメントで「動作確認済み」と言われましても、、、
この老朽化が著しいユニット基盤の経年劣化は普通に起きているのが普通でしてよっぽど保管状態が良かったモノ以外は故障を抱えていて当然だと思うのが我々この手の基盤を弄る職業の人間からしたら普通だと思うべきですな。。。
だから、購入して送られて来て動作しない、或いは異常動作をする様であれば要修理品として状態を記載したメモと一緒にオイラの工房のデスクに並ぶ事となる。。。
で、、、このユニットがどんな制御を行なっているかを知らなければユニット修理作業自体が暗黒の闇の中で的を得ないメクラ修理になりかねない。。。
勿論、図面は無い。。。
ってコトは現車のアクチュエータソケットの実質7Pのピンアサインを暴き、クルーズコントロールモジュールの14Pの何処にアクチュエータから来ているのかを調査し、モジュールの電源とクルーズコントロールスイッチの信号線3本がモジュールの14Pの何処に入っているのかを暴いて配線図面を描画する事から初める実に地味な作業が起点となる。。。
そして、次に正常なアクチュエータを分解してクルーズ作動時の動作を確認して内部の構成を把握する。。。ソレノイド、モーター、ポテンションメータ。。。素人が無闇矢鱈と分解したら二度と組み立たない部品の構成である。。。(笑)
丁度、昔のハウス日曜劇場のアニメに出て来そうな昔の欧州の機械仕掛けの時計や水力機械の様なノリですな。。。(笑)
ソレノイドの動力電源が二本。モーターの動力電源が二本。ポテンションメータの電源と信号線で計三本。。。
各線の行き先を把握したらモジュールの14Pの何処に入っているのかを車台側の14Pソケットを分解して各線の配列を把握する。
後は電源とブレーキ信号のピンアサイン、スピードセンサーラインを突き止めて、、、14Pの内、残った3Pがクルーズスイッチの信号ラインとなる。
こういった非常に地味な調査結果からシステムを制御する信号や電圧を描画に添削し、以降の実践マニュアルとして資料を構築しておくのがウチ流。。。勿論、門外不出。。。(笑)
ってか、オイラにしか理解出来ない資料かも。。。(爆)
で、、、こういった話になると動作不明のガラクタアクチュエータも欲しくなる。。。
って、コトで5台買った。。。(笑)
段々と解体車も希少になりつつあり、残存数も少ないが故に結構探した。。。😬
動作試験をしてみるとグリスの固着でソレノイドが動作不良だったり、ポテンションメータの抵抗値が滅茶苦茶だったりと中々楽しませて貰った。。。
このアクチュエータも再生が効くモノが多い事も理解し得た上で次。。。
故障品のクルーズコントロールモジュールを分解。。。
この手の基盤で故障原因として多いのが電源回路の平滑化を行う電解コンデンサーの膨張や液漏れ。。。
普通にそんな話は当たり前だが、このモジュール基盤にあっては多くはそんなモンの交換位では治らない。。。
14Pのピンアサインから試験電流を入力してオシロやテスターを駆使した不良箇所特定を開始する。。。
5台の不良品について発見、特定された不良箇所を比較してみるとある共通項が見つかった。。。
電解コンデンサー以外にもマストで交換すべき素子やら基盤自体の最低限の要点検箇所が絞れて来たが故にモジュールのリビルト製作の道も拓けた。。。ちょっと手間は掛かるが。。。(笑)
新品モジュールの約13万円のプライスタグよりはコスト減で修理が可能な事が判った。。。(笑)
でも、まあこの時代のアナログ基盤であるが故に経年劣化も手伝って一筋縄では行かない部分が露呈したケースでしたわ。。。(笑)
クルーズコントロールスイッチは壊れる時は使わな過ぎによる接点不良が多いので黙って交換ですな。。。
で、笑ってしまったのは、、、以下はW126のクルーズコントロールスイッチの部品の見積ですけど。。。
スイッチに記載される言語が英語だと17300円也。ドイツ語だと26500円也。。。(笑)
言語で価格が異なると言うセンセーショナルショック!意味が不明。。。😑
クルーズコントロールモジュールの故障も普通には考えられない妙な故障にビックリしちゃったオイラですが、、、クルーズコントロールスイッチの価格も言語で価格が異なるって、、、コレも毒車に驚かされる話の一端なんでしょうかね。。。(笑)
毒車の冷却系とエアコンはシーズン前にキッチリと点検して正常化しときましょうね。。。
さて、今回はウチのW126 500SEL君で発症した(していた)クルーズコントロールシステムのトラブルに口火を切った故障原因の探求とシステムを構成するユニット部品の解析、故障品の修理にまつわるラビリンスのお話です。。。(笑)
既に30年選手にもなるKEジェトロニックシステムのオートクルーズコントロールシステム。。。
システムの構成自体はオートクルーズモジュール、クルーズアクチュエータ(モーター)、オートクルーズスイッチと大まかに三つの部品で構成されています。。。
このシステムの指示はオートクルーズモジュールの制御によって行われておりますが、、、
先ずはシステムの故障に遭遇した際に一番故障原因の大元凶となるケースが多いのもこのオートクルーズモジュールですな。。。
で、、このモジュール。。。新品でDさんで注文すると約14万円也。。。
一時の値上げではもっと高かった気がしましたが、現在ではこの値段らしい。。。
新品価格に対しましてはオーナーさんの各々の価値観にお任せするとしまして、、、
中古ユニットがヤフオク等で15000円前後で出品されてますが、、、故障しているユニットも結構多いですわ。。。
試しにウチでも検証、研究用に解体屋さんやヤフオクを駆使して中古モジュールを購入してみたら6台購入した内で生きていたのは一台だけと言う1/6の確率の博打になりました。。。(笑)
ヤフオクで出品者コメントで「動作確認済み」と言われましても、、、
この老朽化が著しいユニット基盤の経年劣化は普通に起きているのが普通でしてよっぽど保管状態が良かったモノ以外は故障を抱えていて当然だと思うのが我々この手の基盤を弄る職業の人間からしたら普通だと思うべきですな。。。
だから、購入して送られて来て動作しない、或いは異常動作をする様であれば要修理品として状態を記載したメモと一緒にオイラの工房のデスクに並ぶ事となる。。。
で、、、このユニットがどんな制御を行なっているかを知らなければユニット修理作業自体が暗黒の闇の中で的を得ないメクラ修理になりかねない。。。
勿論、図面は無い。。。
ってコトは現車のアクチュエータソケットの実質7Pのピンアサインを暴き、クルーズコントロールモジュールの14Pの何処にアクチュエータから来ているのかを調査し、モジュールの電源とクルーズコントロールスイッチの信号線3本がモジュールの14Pの何処に入っているのかを暴いて配線図面を描画する事から初める実に地味な作業が起点となる。。。
そして、次に正常なアクチュエータを分解してクルーズ作動時の動作を確認して内部の構成を把握する。。。ソレノイド、モーター、ポテンションメータ。。。素人が無闇矢鱈と分解したら二度と組み立たない部品の構成である。。。(笑)
丁度、昔のハウス日曜劇場のアニメに出て来そうな昔の欧州の機械仕掛けの時計や水力機械の様なノリですな。。。(笑)
ソレノイドの動力電源が二本。モーターの動力電源が二本。ポテンションメータの電源と信号線で計三本。。。
各線の行き先を把握したらモジュールの14Pの何処に入っているのかを車台側の14Pソケットを分解して各線の配列を把握する。
後は電源とブレーキ信号のピンアサイン、スピードセンサーラインを突き止めて、、、14Pの内、残った3Pがクルーズスイッチの信号ラインとなる。
こういった非常に地味な調査結果からシステムを制御する信号や電圧を描画に添削し、以降の実践マニュアルとして資料を構築しておくのがウチ流。。。勿論、門外不出。。。(笑)
ってか、オイラにしか理解出来ない資料かも。。。(爆)
で、、、こういった話になると動作不明のガラクタアクチュエータも欲しくなる。。。
って、コトで5台買った。。。(笑)
段々と解体車も希少になりつつあり、残存数も少ないが故に結構探した。。。😬
動作試験をしてみるとグリスの固着でソレノイドが動作不良だったり、ポテンションメータの抵抗値が滅茶苦茶だったりと中々楽しませて貰った。。。
このアクチュエータも再生が効くモノが多い事も理解し得た上で次。。。
故障品のクルーズコントロールモジュールを分解。。。
この手の基盤で故障原因として多いのが電源回路の平滑化を行う電解コンデンサーの膨張や液漏れ。。。
普通にそんな話は当たり前だが、このモジュール基盤にあっては多くはそんなモンの交換位では治らない。。。
14Pのピンアサインから試験電流を入力してオシロやテスターを駆使した不良箇所特定を開始する。。。
5台の不良品について発見、特定された不良箇所を比較してみるとある共通項が見つかった。。。
電解コンデンサー以外にもマストで交換すべき素子やら基盤自体の最低限の要点検箇所が絞れて来たが故にモジュールのリビルト製作の道も拓けた。。。ちょっと手間は掛かるが。。。(笑)
新品モジュールの約13万円のプライスタグよりはコスト減で修理が可能な事が判った。。。(笑)
でも、まあこの時代のアナログ基盤であるが故に経年劣化も手伝って一筋縄では行かない部分が露呈したケースでしたわ。。。(笑)
クルーズコントロールスイッチは壊れる時は使わな過ぎによる接点不良が多いので黙って交換ですな。。。
で、笑ってしまったのは、、、以下はW126のクルーズコントロールスイッチの部品の見積ですけど。。。
スイッチに記載される言語が英語だと17300円也。ドイツ語だと26500円也。。。(笑)
言語で価格が異なると言うセンセーショナルショック!意味が不明。。。😑
クルーズコントロールモジュールの故障も普通には考えられない妙な故障にビックリしちゃったオイラですが、、、クルーズコントロールスイッチの価格も言語で価格が異なるって、、、コレも毒車に驚かされる話の一端なんでしょうかね。。。(笑)