以前は「旧いメルセデスの電機屋」。。。現在は、、、「隙間風産業の超零細企業」の業務日報。。。

旧いメルセデスの電機屋のニッチな仕事のお話。。。http://jun3104.shop19.makeshop.jp/

セオリー通りで、、、『パチン❗️』はい。終了〜。。。

2024-01-08 19:27:00 | 日記
普通の無毒な日本車のガソリン車じゃ余り気にするトコじゃないですな。。。

何の話かってーと、、、バッテリー🔋の端子の接続に関するお話ですねん。。。

車の電装系を弄る時ってセオリー的にバッテリー🔋のマイナス端子を外しますな。。。

作業を終えて最後にバッテリー🔋のマイナス端子を接続するのが流れだと整備士さんは認識されとるでしょうが、はい。それで正解どす。。。

ところが、、、普通にバッテリー🔋のマイナス端子を接続しても何ら問題が起きないのは出来の良い優等生な日本車であって、、、毒車にはバッテリーの接続作業一つをとっても『甘くない罠』が潜んでいますねん。。。

バッテリー🔋の劣化度合いにもよりますが自動車搭載時の+−両端子接続時に当然、車台側には一瞬ですが常時電源供給回路に突入電流が流入します。
この突入電流は一瞬とは言え結構なエネルギーを持つので車両制御用コンピュータや積算機能付きセンサー類に悪影響を与える場合が有ります。
日本車はコンピュータ類やセンサー類に入る突入電流を一旦ゲートで緩衝する回路の設置や車台の電源装置にサープレッサー回路を設置する事で突入電流に因る被害を皆無にしております。。。

しかし、、、毒車には殆どそう言った対策は無く、、、バッテリー🔋端子接続後即終了と言う『事故』発生の可能性が多分に御座居ます。。。
コトに『バッテリー🔋端子を外すから一旦バッテリー🔋を下ろして充電しとこ。』だとか『バッテリー🔋を新品交換しとこ。』など普通に良かれと思ってバッテリー🔋を元気にする措置を行った場合に『事故』のリスクは高まります。。。

防止策は突入電流を消費させてやればコンピュータ機器等への突入電流は防止出来るのでバッテリー🔋端子接続前の一手間としてヘッドライトスイッチをONにしておく事が機器破壊の防止最善策です。。。

この一手間を講じなかった事で高価なユニット類を即死させた事例を過去多く見て参りました。。。

先ず、毒車が突入電流で即死し易い部品は『エアマスセンサー』。。。
W124だとモトロニック制御モデルになった後期モデルが特によくやる。。。
バッテリー🔋端子を接続してエンジンスタート。。。
何か吹けない。学習が必要かと思って何分アイドルしてもそのまま状況は変わらない。。。
それどころかE-GAS付きモデルにあっては時折ASRランプが点灯。。。😱
エアマスが逝った可能性が高いね。。。
診断機でエアマスの補正値の変移を確認してみな。。。殆ど固定値になってたら終了。。。

後はLH制御モデル。。。そう、、、W124の400E/500Eに搭載される名機119系エンジン車の制御モデルやねん。。。勿論W140も同様。。。
LH制御モデルのエアマスセンサーもバッテリー🔋の突入電流で即死し易いので要取扱注意⚠️である。。。
この場合もエンジンスタートはするが何か重苦しくて吹けない。
診断機でエアマスの補正値の変移を確認したら結構滅茶苦茶な値が出るのでその時点で終了。。。

後、、、稀にASR/ABSハイドロリックユニットの基盤が焼けて逝く事もあるので御注意を❗️😫

オマケに1991年10月期〜1995年9月期生産のW124 400E/E400,500E/E500のエアマスセンサーはとうの昔にメーカー供給が終了しております。。。
現在では供給が有った時代の定価から遠く掛け離れた価格相場で取引されとるらしい。。。😱

この年代の電気化過渡期モデル全車に言える事だが、エアマスセンサーが劣化して旧いと突入電流で特に逝き易いのでバッテリー🔋端子の接続には注意が必要です。
バッテリー🔋が新しかろうが古かろうが毒車のバッテリー🔋端子接続時にはヘッドライトスイッチをONにしておく癖をつけておくべきですね。。。
因みに余談ですがW220で普通にヘッドライトスイッチOFFでバッテリー🔋端子を接続してしまうとメーターや安全装置、サスペンションコントロールがバグって妙な制御を行う場合があります。。。エンジン停止後にイグニッションキーが抜けなくなったり。。。😱

と、、、まあ毒車には国産車では対策されている事象も全く想定されていない設計の部分があるので知っといて損は無いかと思って今回は記事にしました。。。


DIYの闇雲な御相談は要りません。。。

2024-01-06 17:25:00 | 日記
今年最初の連休は如何お過ごしでしょうか❓

昨年からの一筋縄では行かぬ故障検証に追い捲られている寅🐯です。。。

故障の原因と箇所を仮定して裏を取ったはヨイが。。。
代替のパーツの入手が非常に困難だったり。。。

世界中探す羽目になったり。。。

そんな中でウチが手元に置いているHFMやらE-GAS等の試験用のユニット部品。。。

どこぞの素人がDIYでトラブルシュートをしたいから貸せとの依頼。。。

しかも多くはメーカー供給終了品で取引価格相場も高額に跳ね上がっている

勿論、お断りです。

未だ事業を始めて駆け出しの頃にお人好しだった寅🐯はW1◯4クラブのメンバーを名乗る輩に貸し出して問題無く返却された試しが無い。
それどころか現車のハーネスがショートしてHFMが破損しているのにウチの試験用HFMを接続されて一発即死させて返されて来た事も複数件ある。。。
損害請求をしても金の無い輩なので結局誤魔化されて終了。。。

酷いのは貸出したモジュールがそのまま三ヶ月も返却されず、此方から回収に出向いたら車を『修理屋さんに入庫している。』と口から出任せを言われて、登録状況を調査したら車を処分した後だった。。。😡

だから当社では面倒臭い展開を防止する為に試験用ユニットの有無につきましては『御座居ません。』の回答のみです。

DIYで的外れなトラブルシュートにお付き合いする気も全く無いですし此方もそんなに暇じゃ御座居ません。

診断機が必要なトラブルシュートに診断機も準備せずにただ闇雲に部品を交換しようと言う発想がとても車のシステムを理解している人の思考だとは思えないし、どんどん深みに嵌るクチでもある。
こんな話に此方も甘い顔をしてしまうと結局は当社のノウハウとユニット類を¥タダで掠め取られる展開になりかねないのでトラブルシュートは原則、正規の手続によって当社に入庫戴いた場合に限るとさせて戴いております。


しかし、、、毒車も30年の月日を経て定番とは一味異なる頭がウニになる様な故障事例も勃発しております。。。
町場の工場さんからの御相談もちょこちょこと増えて来ております。
業者さんからのバトンタッチ案件も新年早々入って参りました。。。







☆画像はイメージです。


未だ未だ奥の深い毒車修理。。。探究心を持って更なる経験値を積む事に邁進させて戴きます。。。😊


新年明けましておめでとう御座居ます‼️🌅

2024-01-05 13:55:00 | 日記
毒者の皆様、新年明けましておめでとう御座居ます‼️
☆2024年元旦 東京港若洲海浜公園にて。。。

本日1月5日(金)より当社は仕事始めでごわす。

本日は午前中より昨年からの案件処理に追われております。

103エンジン用のF/Pリレーユニット。。。
最近では純正新品に交換後、数年或は数ヶ月で不具合を来たしているモノも多い。。。

何故か❓と、当社も疑問に思って純正新品を取り寄せてみたら。。。
いつの生産で何年モノの在庫品か判らないけど約13年前に供給されていた同型式のF/Pリレーユニットと比べて内部の基盤上の実装電子部品のコストダウンが目立つ。。。
それも電子部品自体のコストダウンが激しくて不良率も高い。。。
その為、『数年前にF/Pリレーユニットを交換したのだけれども最近、突然エンジンが止まったり吹けなくなったりする。』と言った症状でF/Pリレーユニットの修理依頼がある。。。

多くは実装部品の不良で修復適応なのだが、、、修復依頼10台中1台は制御マイコンICの不良と言うモノがある。。。マイコンICの不良の場合には可笑しな動作を繰り返すのだが、時折正常になったりするからタチが悪い。。。😩
当社で机上試験中は全くもって正常動作をするので想定される実装電子部品を全交換して最終出荷前試験にかけると可笑しな動作が勃発‼️何て事もよくある。。。

その場合には制御マイコンIC自体は供給が無いので当社のリビルト再生基盤にて対応するが最近そんなケースが増加している傾向にある。。。

同じ事が言えるのが119系統エンジン搭載車のLHコントロール車のGMモジュール。。。
昨年は新品から数ヶ月のGMモジュール内部の実装電子部品の不良によるエアコンコントロール不良の修理対応があった。。。
聞けば『モジュール修理屋』を名乗る業者に大手部品商経由で修理依頼したが全く治って来なかったらしい。。。😂

毒車も更に旧くなるにつれてメーカー供給部品の品質や信頼性に❓印が付く部類に入って来た様なのでトラブルシュート時に新品部品だからと言ってノーマークにするのは危険極まり無いと思える様になりました。。。

後は此方は現車を未診断でモジュール修理のみを請ける場合、、、当然に診断機の診断データを添付して戴きますが車台側に故障が潜んでいるケースも多々御座居ます。。。

スロットルアクチュエーター或はスロットルアクチュエーターのハーネスがショートしているのは言語道断ですが、コレは修理着手前の診断機による診断結果で明確になるのでモジュール修理を施しても完治しないこととこのまま再びモジュールを搭載すれば確実にモジュールが再び逝く事を説明して当社の責では無い事を御依頼者に申し伝えます。

難しいのはモジュールの劣化も手伝って修理着手前の車台側の故障コードが検出されず、モジュール修理後に診断機を当てたら車台側のASRのシステム構成に異常がある等の不具合が検出された場合。。。
多いのがASR/ABSユニットのハイドロリックモーターや内部のソレノイド類の動作不良。。。
こうなると高額修理は必須だし、逃れる術は無い。。。😱

他にも色々あるが、モジュール類が正常になった事で修理前のモジュールの自己診断機能が捉えてなかった故障コードが出血大サービスの如く勃発するケース。。。
こうなると電話やメールで対応とは行かないので当社で解決を依頼される場合には現車を預からないと無理なケースもある。。。
当社所在地の近隣ならば出張対応も考えられるが何が起きるか判らない診断修理に二度手間などあってはならない。よって基本的に出張対応はしていない。
遠方ならば経費全額依頼者の御負担で現車陸送などの手段にて対応して戴く様になる。。。

と、まあ毒車も年々経年劣化によって数年前では殆ど発生していなかったデイープな故障が増加していますので一筋縄で完治とは行かなくなりました。。。

当社にあっては本年も探究心をもってラビリンスの域とも言える故障に向き合って行く所存で御座居ますのでどうぞ御理解の程宜しくお願い申し上げます。🙇‍♂️