祝アイルランド全勝優勝。。
ウェールズのカーディフで行なわれたラグビー・シックス・ネイションズ(英時間二十一日)で、アイルランドが17対15でウェールズを破り、5戦全勝で二十四年ぶりの優勝を飾りました。
全勝優勝となると六十一年ぶりだそうです。六十一年前は不肖わたくしが一歳の年。
もろもろの条件が整えば、元気で働けるうちにアイルランドに移住して、じゃが芋栽培をしたいと夢見るわたくしにとって、今回の優勝はこの上なくうれしいことであります。
アイルランド(エール)の国歌です。
http://www.youtube.com/watch?v=Aip-a3qEJ2s
違うversionも。
http://www.youtube.com/watch?v=4pHO7GW0MKE
我が庵の桔梗が二つ芽を出しました。去年より二週間も早いのです。
あれよあれよという間に年月が経過してしまいましたが、2002年まではNHKのメイジ対早稲田の中継開始の時間が迫ってくると、胸が締め付けられるような思いを味わっていました。
しかし2003年、04年と試合開始早々からメイジの弱さ、あまりの不甲斐なさを見せつけられて、開始十分前後でチャンネルを変えてしまうのが通例になりました。
他の番組を見ていますが、ひょっとしたら見ていない間に……と考えるから、気はそぞろです。そろそろ後半かというころ、もしやという期待抑えがたく、チャンネルを戻します。
だが……期待は当然のように裏切られて、一方的、致命的な点差をつけられて いる。
駄目だコリャ、といかりや長介ばりに独り言を呟き、今度はチャンネルを変えず、スイッチそのものを切ってしまう。布団を被って寝てしまいたいところですが、午後三時という時間では眠れるわけがない。
駄目だコリャ、とわかっているので、夜のスポーツニュースも、翌日の新聞もスポーツ欄だけは見ないように心掛ける。
それでも今年こそ奇跡が起きるかもしれないと思って、毎年テレビの前に坐るのです。
だが、だが……毎年毎年同じことの繰り返し。こういうことが05年、06年、07年とつづきました。
力の差は年ごとに広がっているように思え、今年も勝てない……どころか、せめて目を覆いたくなるような惨敗だけは喫してくれるな、と思っていました。早稲田は帝京のお手柄があって、優勝こそ逃しましたが、2位。一方は6位というのですから、伝統の一戦というだけでは話にならない。
さて、いよいよ試合開始。
メイジが攻め込む。うむうむよしよし、と力が入りますが、こういうパターンで始まって、いいところまで行きながら、トライはおろかPGもとれず、スコーンとやられてしまうのは毎度のこと。安心は禁物と肝に銘じていながら、イケイケーッと拳を握り締めています。
しかし、今年も杞憂が当たってしまいました。折角いいところまで攻め込みながら、モタモタやっているうちに、スコーンとやられて0対5。ワタクシの脳裏には前日の土曜日、教育テレビで見ていた同志社対京産大戦(71対5という大差で同志社の勝ち)がちらついてしまったので、チャンネルを変えました。
おぢさんは京産大ファンというのではありません。同志社、京産大のどちらが勝ってもいいけれども、もっと競った試合になってほしかった。
そうして関西勢が結構手強く、大学選手権では決勝に出てきますが、最後はメイジが優勝! というのが、あこがれのシナリオなのです。
後半二十分ごろ、チャンネルを戻してやるべえか、と思いながら、戻してもきっとガッカリするだけだろうな。71対5のペースだったらどうしよう。エエイ、そのときは奥の手(スイッチを切る)がある!
ところが、ところが、でありました。
チャンネルを切り替えた時点ではメイジ(21対5)早稲田という、思ってもみなかったような途中経過です。テロップが間違って逆になっているのではないかと疑いました。
しかし、アナウンサーと解説者の話を聞いていると、間違いなくメイジが勝っているのです。
こうして余裕の試合運びを見せながら、終了間際にはメイジらしさが出て、冷や冷やさせられましたが、まさか勝つとは思わなかった。
給料日(十日)前で何かと不自由な連休でしたが、うれしいプレゼントでした。
これでメイジから悪霊は去った……と思いたいのですが、そう簡単にはいかないでしょうか。
※写真提供(というか剽窃です):サンケイスポーツ