昨日三月二十八日は無患子(ムクロジ)記念日。私が勝手に決めたもので、三年前のこの日、それまでまったく知らなかったムクロジという樹に対面したので、その記念日です。
体調はいつも悪いわけではないのですが、よいときがつづかないので、散策も思うに任せません。
加えて何か月か前から、カメラのメモリカードが悪いのか、PCに接続するカードリーダが悪いのか、原因がわからないのですが、カメラのモニタなら撮った画像を見ることはできるのに、PCに取り込もうとすると、認識してくれないのです。当然PCに取り込むことはできないので、ブログに載せることはできません。
で、コンパクトデジカメを買いました。そして、早速見に行こうと思い立ったのが、流山・観音寺にあるムクロジに樹です。観音寺訪問は一昨年の十月、彼岸花を見に行ったとき以来です。
それから一年半……。前は我が庵から4・3キロ先の観音寺まで、五十分近くかけて歩いて、とくにバテることもなかったのですが、わずか一年半経っただけで、そんな距離を歩く気力は喪失していて、行こうとすれば電車が欠かせなくなりました。
昨日は高血圧の診察日でした。病院は新松戸駅近く。診察を終えたあと、ムクロジの樹がある観音寺を訪ねようと隣の駅・南流山まで武蔵野線に乗りました。
南流山駅から十分で流山街道の木(き)交差点に出ました。
新しい道路がつくられていました。道路は観音寺の横をかすめながら伸びて行くようです。
一年半前に訪問したときは、この画像の左のほうでパワーショベルがガッガッと動いていましたが、迂回の標識のあるあたりは畑だったか、荒れ地だったか、憶えがありません。少なくとも工事が始まるような予兆は何もなかったという気がします。
景気がよいという実感は全然ありませんが、それは私だけが感じていることなのか、我が庵周辺でも、野や畑が次々と潰されて宅地と化しています。
観音寺に着いたときは思わず「アッ」と声を出してしまいました。あるべきものがなくなっていたのです。
てっぺんを伐られ、枝を払われて、画像中央に、Yの字が幾重にも重なったように見える樹が目的だったムクロジです。
これは二年前の十月に訪問したときの画像です。左側に高々とそびえているのがかつてのムクロジです。
観音寺の左隣に鎮座する香取神社への参道。
数本あるだけの、こじんまりとした桜並木ですが、私的にはお奨めスポットです。すでに散り始めていた本土寺参道の桜に較べると、幾分花の散る時期が遅いようです。
江戸川堤防に出ると、今年も菜の花の絨毯が出迎えてくれました。遠くに見える鉄橋は、つくばエクスプレスです。
堤防に上がってみました。
この日の天気予報は終日曇でしたが、朝九時ごろから陽射しが出ました。気温も正午の予想気温は16度でしたが、前日は冷え込んだので、随分暖かく感じられました。
広々とした江戸川の河川敷。
江戸川に架かる流山橋東詰の桜並木。
ここも開花が少し遅かったようで、満開直後といった様子。
赤城神社の手前に流山寺があるので寄って行きます。
我が宗派のお寺なので、本堂に参拝したあと、歴住のお墓に焼香します。
流山寺からものの一分。関東有数の大注連縄として知られる赤城神社。
拝殿に上る石段です。
極度に高所恐怖症が募りつつある私には、さほどの高さ、とは見えぬこの石段すら鬼門です。左手にゆるりとした女坂があるのは知っているのですが、今日は参拝しないことにしました。
石段の右手にある一茶句碑。
「越後節 蔵に聞こえて 秋の雨」
参道左にあるムクロジ(中央にある二本の葉のない樹のうち手前)です。
このムクロジの樹の由来につづいて、落ちている実はご自由にお持ち帰りください、と書かれていますが、残念ながら落ちた観はありませんでした。
赤城神社の別当であった光明院。
帰途、新松戸駅前のスーパーにナスタチウム(金蓮花)のポット植えがあったので、四鉢買って帰りました。
今日は電車を利用しているので、それほど歩いていない、と感じていましたが、一万五千歩も歩いていました。
三年目を迎えた我が庭のムクロジです。
一週間前に新しい葉を出しました。去年は五月近くになっても葉を出さず、もしかしたら……と、思ったものですが、無事生きながらえてくれています。
メジャーを持ってきて高さを測ってみたら95センチありました。去年の同時期は90センチでした。
→この日、歩いたところ。