年が明けたと思ったら、あっという間に一月も終わって、もう立春……と思ったら、またあっという間に二月もなかばを過ぎて十八日。十八日は観音様の縁日です。
子どものころ、両親が「歳を重ねると一年が早い」と話していたのを、年寄りだろうが若かろうが、一年の長さに変わりがあるものか。へんなことをいうものだ、と思ったことを思い出しましたが、確かに歳を重ねるのに連れて、一年が早くなってきました。
観音様をお祀りしている東漸寺へお参りに行ってきました。
東漸寺総門。
山門(仁王門)。
本堂。
観音菩薩の縁日は毎月東漸寺に参拝して、お賽銭をあげることにしています。
本堂の左手前に聖観音を祀る観音堂があります。
こちらは東漸寺から歩いて十一分。我が庵からは十分ちょっとのところにある慶林寺です。
このお寺に初めて参拝したのはいつだったのか、記録にとどめていないのでわかりませんが、我が宗旨(曹洞宗)のお寺で、本尊が薬師如来だと知ってから、毎日参詣することに決めました。
とはいえ、毎日お賽銭をあげていたのでは私の身が持たないので、お賽銭をあげるのは八日と十二日(ともに薬師如来の縁日)だけです。お賽銭をあげないのに境内に踏み込んでは悪いと思い、普段は門前で拝礼するだけにしています。
創建は四百五十年も前、永禄八年(1565年)です。
門前に河津桜があります。
去年の開花は二月五日でしたが、今年は二日早い三日でした。開花から二週間と一日が経っていますが、満開まではまだ道遠し、です。
これは去年二月二十五日の画像。ほぼ満開を迎えています。
蕾の様子からして、今年は満開を迎えそうなのはあと二十日ぐらい。去年より二週間ぐらい遅れそうです。
去年の十二月十八日(観音様の縁日です)、本堂右にこの大きな観音像が建立されました。台座を合わせると5メートル近くあります。以来、東漸寺参拝のあとはこの観音像に参拝にくるのが決まりとなりました。
観音像が建立される前、このあたりは生け垣になっていて、佐藤錦の小木がありました。
いつごろであったか、カメラを構えていたら、ご住持らしき方が出てきて、さくらんぼが佐藤錦であり、いくつか勝手に採ってくださって結構といってくださいましたが、私は遠慮して採ったことがありません。