~ストーリーテリング「愛依の風」ainokaze~

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ストーリーテラーやえはたのりこ(やえちゃん)の徒然便り

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雨つづき

2008年08月28日 | 創作
ふわぁ~~
また雨ですね。しかもどしゃぶりの雨です。
足もとが濡れて、洋服も濡れて、大変。


ざんざん ざんざん降っている
雨が雨が降っている
街を覆い 木々を覆い 屋根を覆い 私を閉じ込める

心配事が山のように溢れてくる
川はひどく荒れて 
なんでもかんでも飲み込んだりしないだろうか
山が胸までふやけて
なんでもかんでも飲み込んだりしないだろうか

本当に何でもかんでも飲み込んだりしないだろうか

破壊しないでおくれ
何も
何所も
何人も

雨よ
怖いんだよ
どれだけ降るのか知らないのだから
降りたいだけ降ったら
静かに消えておくれ



雨による大きな被害がありませんように。

 


あんまり涼しい夜だから

2008年08月26日 | 創作
こんなことも唇からこぼれてきます・・・。

「夏の暮れ」    

こおろぎが鳴いてる
冷たい雨雫に葉っぱが震えてる
こんなに肌がひんやりこ

温かいお風呂に浸かりたい
指先がふやけるくらい
湯気がいっぱいたちこめる中で

あっついお燗
あっつい秋刀魚の塩焼き
あっついけんちん汁

冷たいものはもうよろしい
皮膚のほてりも冷めてきて
体が秋に向かっている

ぎらぎら陽射し滴る汗も
遠のいていく
消えていく

風鈴のきれいな音も
もう遠慮しなくちゃいけないね
つまんないねぇ

夏の終わりは
だんだんにがないね
それは、あんまりさびしいねぇ

                典子








緑の風

2008年08月07日 | 創作
ここまでいったいどれくらい走ってきたのだろう
汗が首筋から流れ落ちる

目の前に広がる緑の光景 顔に受けるは緑の風
肌心地は格別だ

何だろう あの一群の木々は
シュッシュッ シュッシュッ こいでこいで あそこまで行こう

 林?森?鬱蒼と静かに真っ直ぐ伸びている木々の群は?


自転車を止める
緑のトンネルの中をくぐっていく

そこには・・・
 これはこれは、古の歴史物語の足跡なのか・・・

階段を上る 
そっと、静かに

 誰が眠る?風が途絶える 静寂が広がる
更々と私をなめた 何かが 空気が違う

たったひとり佇む

周りは高い木に囲まれていて、ここだけぽっかりほんの少し天を仰ぎ見える
光が射す 私を貫いた
心が震える 遡る感情の渦 失いし緑の日々


小鳥が鳴いた
ハッとする


そして、再び歩き出す
 苔生す石畳 深い深い緑
ひとつひとつ足跡をつけるように歩く
ここにいる自分 ここから先の自分
何か、ぶつぶつと自分に唱える

緑の風が吹きぬける 瑞々しい甘い芳香
体を充満していく 命の素になる
息を吸うたび、フレッシュになる
緑の風はまるで降り注ぐ雨 全身を濡らすように生々しい

素になるひと時
偶然見つけたこの場所は
もう、再び見つけられないだろう
でも、緑の風のこの柔らかな匂いは
いつまでも私の中に残る
いつまでも

ゴイサギくん

2008年07月30日 | 創作


ゴイサギがたっている

まるで素浪人

どんな種類の鳥も、じっと見ていると、私の出逢った懐かしい人に見えてくる

このゴイサギも誰かに似ている。

可愛くないけど憎めない

どこにもいる珍しくない鳥だけど、

立っている姿は、新撰組きどりの青い羽織に武士頭

威勢のいいクールボーイ。

どこまでもどこまでも、大空を自由に飛んで

明るい方へ行くんだよ。

どこまでもどこまでも、いい風にのって

明るい方へ行くんだよ。




翡翠に会いました

2008年04月21日 | 創作
野池で綺麗なかわせみに会いました。
幸せです!
会いたくて会いたくてずっといたので。

写真にはとれませんでした。立派なカメラはもっていませんので。
こちらはお借りしたものです。
こんな感じです。綺麗でしょ。




「綺麗なかわせみ」

今日、かわせみに会ったよ
「チー」と高く響いて声がして
さぁーと登場、現れた。

オレンジのシャツに
コバルトブルーのタキシードを着て
ご自慢のように 胸をはって
やっぱりお洒落をしていたよ

お気に入りの枝にとまったよ
そこは、野池の一等席。
水面は鏡となって
王子の姿を映し出す

水遊びは大得意
ほんとは、寝ぐせを直してる
何度も何度もくしをいれ、
きめたポーズは、くちばし斜め45度。

「野池のみなさんごきげんよう」
「ごあいさつにきました」
「長居はできません」
「あちこちに招かれているのです」

そんな会話をしたようで
たった3分の
ソリスト演技だったよな
ブラボー! 
アンコール!

愛依






AZURE

2008年03月08日 | 創作
  
AZURE

花曇りの空を見上げて歩く
街道を北に多摩川上水をずんずん歩いていく
いつもの散歩道

緑の林の 小高い丘の上
ひと休みして 空を見る

やっぱり これは、花曇りというのだろう。

街の景色は 薄らぼんやりしてくる
吹き上げる風のせいか 
その景色は 小刻みに震えて見える

どこからか 哀しい声が聞こえてくる

AZURE AZURE
花のような 草のような 土のような香りとともに
私を呼ぶ声がする

どこから聞こえてくるのだろう。
ぼんやり眠気を誘う ふわんとした足首の重さ

誰か呼んでいる どこからか
重なる景色 重なる時間

東に月を見て 一番星を見上げた
肩を合わせて感じた かすかな鼓動
何も話さない 何も話せない
やがて空が群青色に染まり
息は白くなる

遠くにサイレンの音も 駅のホームの電子音も
聴こえるようで はっきりわからない
足の先がキーンとしても動かない
じっとしていないと 影が壊れるから

冴え冴えと光る月が 透き通って見える

どうやってここにもどってきたのか
もう覚えていない

手が冷たい 頬も冷たい
空は やっぱり花曇り

AZURE AZURE
春の香の雪のような声は
確かに 私を呼んでいる

明日は 青空になる
青空は 果てがない みんな吸い上げて
青い雫ににた 涙という涙も
春の空気に溶けていく
澄みきった青空は 宇宙の笑顔
だから私も 笑うんだ
AZURE!

  2008.3.7 愛依

 









「父が 泣いた」

2008年01月10日 | 創作

「父が 泣いた」   

父が 泣いた 二度 泣いた

覚悟を決めて 手術室へ入る時

皆の手を握り ぎゅっと握り 涙がこぼれた

愛しき者たちから 離されていく
車はまわり 父を連れて行った

父が 泣いた 二度 泣いた

どれだけ時間が過ぎたか 深い眠りから覚めた時

皆の手を握り ぎゅっと握り 涙がこぼれた

愛しき者たちのもとへ 帰ってきた
待っていた私たちのところに 帰ってきた

体は切られた 体は小さくなった 
だけれど 父の血潮は
温かさを増して 感謝を増して 生きてる喜びを増して 
体中をめぐりだした

父が 泣いた 二度 泣いた

「ありがとう・・・」
父の心が動き出した
ここからまた生きていく

きっと夢の通り 深い眠りのうちに見た夢の通り 
千年の灯を守り通した 若かりし比叡山の頃の 夢の通り

命の灯は守られた

だから 父が泣いた

(2008.1.10 作:愛依)






心と散歩

2007年12月06日 | 創作

心ちゃん、今、何見てる?何思う?
君の横顔は いつもきれいだね

散歩して、こうして季節を共にして
一緒に歩いたじゃないか
いろんな話をしたじゃないか
何を覚えてる? 

君の歩幅は、君のリズムは
この私の 心刻む音になった
こうして毎日 休息と微笑の時間になる

明日も 歩こう 
街の音も 風の音も聞きながら

コ・コ・ロ コ・コ・ロ
何度でも 呼ぶよ
耳をピンとして
まっすぐに 君は 飛び込んでくるから

コ・コ・ロ コ・コ・ロ
何度でも 呼ぶよ
しっぽをふって
まっすぐに 君は 嬉しい顔を見せてくれるから

明日も 歩こう 
素敵な宝物が 探せるからね 


(2007.12 作:愛依)



 



 


ブレーメンの音楽隊

2007年10月04日 | 創作

語りの中で、「ブレーメンの音楽隊」を歌っているところです。
「行こう 行こう ブレーメンへ 丘を越えて さあ 進め~」

今回増田書店おはなし会での反響が大きくて、書店にも、私へもいろいろお問い合わせがありました。

まずは、「ブレーメンの音楽隊」の中で歌われていた歌は?という質問です。

あの曲は、今回のおはなしのテーマソングとして作りました。
作詞・作曲美月愛依です。
お話の中の挿入曲、効果音も私が作りました。
前回の「おおかみと七匹のこやぎ」も同様です。

「うちへ帰ってもこどもがずっと歌ってます。歌詞が全部知りたいです。」うれし~。

音符をのせることもできたらいいのですが、まだ、パソコンの勉強不足で、今回歌詞をのせます。


「ブレーメンの音楽隊のテーマ」   作詞・作曲 美月愛依

リン リン リンロロリン
ろばといぬねこににわとり  ある日 四匹 旅にでる

行こう 行こう ブレーメンへ  丘を越えて さあ 進め
愉快な 仲間と 心もはずむよ
どこまでも 一緒さ ほら  太陽も笑ってる

行こう 行こう ブレーメンへ  風に のって さあ 進め

悲しみにさよなら  僕らは 歌うよ

どこまでも 一緒さ ほら  太陽が笑ってる

これから、大事にしていろんなところで歌っていきます。

最近、おはなしに合わせて、いろいろな曲を作っています。
私自身が、散歩しながら、よく語りの練習しているのですが、お天気だったり、風が心地よかったりすると、その気分が自然にメロディーになって、つい口ずさむことがあります。
それをそのまま歌にしました。語りながら、浮かんでくるメロディを。
とても、シンプルなものが多いですが、子どもたちも覚えやすくて、おうちでも歌えるように曲をつけています。
お話で遊べるように作ったものです。

今後も、オリジナルな歌を歌いながら、楽しく語っていきますので、みなさんぜひ、お話し会に参加してくださいね。