~ストーリーテリング「愛依の風」ainokaze~

絵本・素語り・わらべうた
ストーリーテラーやえはたのりこ(やえちゃん)の徒然便り

オープン参加!!イベント・おはなし会・ワークショップ情報!!

★7月21日(日)15時開演 愛依の風クラシックお話コンサート♪『アラベスク~魅惑の冒険物語』立川チャボヒバホール★nonowa国立ペーパーウォール「やえちゃんのたのしいよみきかせ」7月28日(日)11:00~(参加無料)★わらべうたの会『わらべの会』第1金曜日家庭支援センターひかり11:15~・第2木曜日恋ヶ窪市民プール11:00*無料どの地域からも参加できます。★愛依の風・たのしい語り塾新規開講!毎月月木金4~6日。★2018年、おはなし会・保育士研修・わらべうた・絵本・素話講座、ご依頼お待ちしております。 全国どこへでも参ります!プログラムや形式などお気軽にご相談ください。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              

夏の和菓子

2009年06月30日 | 日々徒然
朝から水ようかん

夏の朝の水ようかんってとっても美味しいんです。
朝食の前に食べる幸せ



つるんとのどを潤してくれて、あんこの優しい甘さも、おめざに最適です。

私は、夜のうちに作って、朝食べるパターンです。

棒寒天を煮とかして、
あんこを入れて煮、型に流して冷やす。 これだけですものね。

とっても手軽なおやつです。

今度は、残り1本の棒寒天で、かんてんを作って、おおっきく切って、
特製あんみつを作りたいと思います

あら、ナナホシ!

2009年06月28日 | 日々徒然
PCに向かっていたら、積み上げた本の上にポン!っと。

「あら、ナナホシテントウ!!」

突然のかわいいお客様に嬉しくなってしまいました

 「なんてかわいいの!」

てんとうむしというと、すぐ思い出すのは、
この絵本です

 『てんとうむしのとん』1982年こどものとも

絵がとっても細かくて、きれいな色使いの絵本。
しゃくとりむしや、ありや、木の枝、花々、てんとうむしの動きをずっと目で追っているような楽しい絵本です。
今の季節にぴったりですね
少し古い絵本ですが、図書館なら探せるはずです。

身近な昆虫の絵本は、新たな発見ができ、未知との出会いの場でもあります。
夏は、いろいろな昆虫に会える絶好の季節。
小さな虫たちの世界をのぞいて、野原や林を散歩、良いですね



カフェ「さくらのみち」♪ in黄色い鳥器店

2009年06月27日 | 散策日記
今日と、明日の二日間。

三鷹の和みのカフェ「さくらのみち」さんが、黄色い鳥器店で、出張カフェを開いています



生いちじくのタルト、ブルーベリーのタルト、いよかんのシフォンケーキ他、焼き菓子数種が味わえます

 生いちじくのタルト、おいしいー


企画展も、オオタガラススタジオの素敵なガラス展が行われ、その透明感とデザインの可愛らしさ、美しさにうっとりしてしまいます

 何を入れても絵になりそうです。

お店は、国立から立川方面へ歩き、国立第ニ踏み切り付近です。
お散歩がてら見に行ってみてくださいね。
美味しいケーキも一緒にどうぞ




「いろりばなしの会」にて

2009年06月25日 | 高齢者の会
先月、初めて訪れた「和の家櫻井」。
今日は櫻井先生が、毎月定例で行っている、
民話を楽しむ会、「いろりばなしの会」で語ってまいりました

部屋の中は、元土間だったそうで、太い梁がどんと張られています。
民話が映える館ですね。

 天井が高いです。触れ合いの場、憩いの場。

今日は、小金井で語りをされている方と二人で語りました
実は、口承文学の学会でギリシャ訪問中の先生の代役を務めさせていただいたのです。

私は後半に『大工と鬼六』を語りました。

 鬼のことば、なかなか迫力ありですよ!

怖いほど、ごうごうと流れる川に橋かけを頼まれた大工が、目ん玉よこせば代わりに橋をかけてやるという鬼の名前をあてる話。
ものすごい川の流れや、豪快な鬼、大工の問答が面白い響きになって、爽快な楽しさを味わって欲しいと思いながら語りました。

この時期の定番の手あそび♪「いわしのひらき」で最後はお開き。
「くじらの開きが潮吹いてどっかーん!」でおしまい

途中で思いがけず、歌に合わせてウクレレを弾いてくださる方もあり、
楽しく愉快なおはなし会になりました
音楽と語りがあれば本当に和みのひと時が過ごせることを、
今日も心から実感したのでした





おまじないのように

2009年06月24日 | 日々徒然
子どもがなんとなくぐずっている時、少し大きくなって、きりきりを起こしているとき、おまじないが効きます。

子どもは、おまじないや呪文、唱え歌、数え歌が大好きです。
分けの分らない言葉でも、心地良いリズムにのせて歌うと、不思議に心が静かに平になっていきます。

私も、この手は良く使います。
なーんかイラっと気味かなぁ~?なんて思う時は、ゆっくりゆっくり。
私のお話し会でもよく唱えますが、


「まーたん かーたん ふりっとしゃん
 しーたん ぎーたん ちゃらんとせい」


これは、子どもが赤ちゃんの時から、むずむずの時に唱えていたおまじないです。

じつは、「まーかーふーしーぎー ちゃらん」をちょっとおまじない風にしたものです。
手をさすったり、足をさすったりしながら唱えると、すぐ機嫌がよくなりました。
今でも、転んだ時や、姉妹げんかをしてぶつぶつ怒っている時などおまじない。

気持ちが静まってくると、賢治の作品をちょっと借りちゃってます。

「クラムボンはわらったよ
   クラムボンはかぷかぷわらったよ」

泣き笑いになってよい笑顔になります。
子どもって、なんかちょっと不思議なことばが好きみたいですね
私も、このことば大好きなんですよねぇ。

賢治の作品には、自然の音がたのしく散りばめられています。
こんなすごい土砂降りの雨の日も、賢治のことばを借りれば

  「雨はざあざあ ざっざざざざざあ
   風はどうどう どっどどどどどう
   あられぱらぱらぱらぱらったたあ
   雨はざあざあ ざっざざざざざあ」


梅雨の時期は、やっぱりジメジメ、蒸し暑く憂鬱です。
子供たちも汗びっしょり。汗をふきだして学校から帰ってきます。

それでも、このじとーっとした梅雨を乗り切るために
賢治の作品に触れながら、ムシムシ感からしばし解放させる気持ちよさ
味わって欲しいですね


深呼吸しなくちゃ

2009年06月23日 | 日々徒然
今日はよく晴れています
ガラスを磨いたり、床を水拭きしたりして、少し汗をだしました。

単純な作業だけれど、磨いたり拭いたりする作業は、「きれいになってよかった」を実感できるので、なかなか気持ちが良いものです

ふう~と大きく息をはいて終了ですが、ふと、作業の間、私の呼吸はどうなっていたのだろうと考えました。

呼吸は意識してするものではないので、今こうして生きていれば、ちゃんと息してるのですけれど、気がついた時には、深く深く息をお腹に入れるようなつもりで、
深呼吸するようにしています。

その時、両手をぐう~っと広げたり、のばしたり、後へひいたりします。
深呼吸と伸び。身体には良いブレイクになるようです

こうすると、また、ちょっと活力が湧いてきて、今日の後半戦に臨めるぞ!という様な気持ちがUPします


「語る」時、この大事な呼吸のことを最後まで意識して語りきることがまだなかなか出来ません。
いつの間にか、語ることだけに集中してしまいます。
でも、この呼吸を考えていなかったら、聞き手の皆さんと呼吸を合わせることもできていないだろうと思います。

深い呼吸が出来るのも、日々の過ごし方に現われるのでしょう。
集中して何かをやろうと思ったら、やっぱり深い呼吸が大事です。

庭の薔薇を見ていたら、花は終わり、しぼんだ花をつけたまま、青く太い新芽がまた、下の方から、にょきーという具合に真っ直ぐ伸びてきています

根からも、葉っぱからも、水分や養分を吸収してものすごいパワーです。
絵本のせりふですが、「木はいいなぁ」本当にそう思います。
いいものは、なかなか自然には、吸収できなくなっています。
意識しないことには・・・ね



「かえる展」 inここ・ふらここ

2009年06月21日 | 散策日記
池袋にあります、「ここ・ふらここ」の夏の企画展は「かえる展」。



ギャラリースペースでは、6月20日(土)~7月19日(日)まで、たくさんの絵本作家たちによる、
個性溢れるかえるの絵の原画展が開催されています



そのオープニングパーティに参加してまいりました
人気の絵本作家の方々が人情味のある温かい、かえるの絵を描かれていて、それぞれのストーリーが浮き出てくるように楽しい世界。
作家の方ともお話できて、絵本の絵を描く心、想い、夢などを直に聞くことができました

ゾロリシリーズで人気の原ゆたかさんは、サイン会のようにまわりを囲まれていました。
お顔はどことなくゾロリに似ていましたね

双子の絵本作家、田島征彦・征三さんも出品されていまして、絵の中のかえるが、本当にはねて、こちらに飛び出してきそうな元気なかえるたちを描いていました。

こちらが田島さん。『じごくのそうべえ』を描いた作家さんです。
何度も読んでいる絵本で、いろいろ質問しちゃいました。
そうべえのできるまでのお話が聞けました!
おもしろかった~

 絵本作家:田島征彦さんと。


こちらは、『グリム童話』『アンデルセン童話』が大好きだという
絵本作家:篠崎三朗さん。

 作品名は『かえるの王さま』グリム童話

サイン代わりに、『かえるの王さま』の場面を絵に描いてくださいました

そうそう、パーティーのお料理は、お店の方々皆さんの手作りでした。
ちまきや餃子、ちらしずし・・・他にもいっぱい。
どれもとっても美味しかったです

絵本がいっぱいわーくわく
歌いたくなる楽しいひと時でした

家庭支援センターおはなし会

2009年06月19日 | おはなし会・語りの会
ここ二回つづけて小雨模様だったおはなし会。
ほとんどの親子がベビーカーでのんびり歩いての参加なので、お天気は気になるところです。

今日は、久しぶりの梅雨の晴れ間
かわいい赤ちゃんにたくさん会えました
 

初めてのお友達もたくさんで、
「こ~のこ どこのこ かっちんこ~~」皆さんとっても上手に歌って、お名前と月齢を紹介してくれました

それからいつものように♪「おはながわらった」「手をつなごう」

♪「ぐーちょきぱーでなにつくろう~」・・・でんでんむし
♪「でーんでーんむしむしかたつむり~」

絵本『ぶたのさんぽ』『おかあちゃんあそぼ!』

♪「ひみつだもん」「かえるのうた」

絵本『もこもこもこ』『ゆーらりあ』

わらべうたあそび♪「さるのこしかけ めたかけろ~めたかめろ~ ぽん」


今日は、私が絵本を読むと、お母さんたちが、赤ちゃんをあやしながら自然についで読んでいました。
とっても優しい声。
私も自然にそのリズムを大切にして、ゆっくりゆったり読みました。


赤ちゃんはこうして、愛情たっぷりの優しくきれいな言葉を心に満たしていきます。
愛と希望がどんどん満ちていくのです。
生きていく力になってどんどん成長します。


今日、一番小さい赤ちゃんは、3ヶ月の男の子。
会が終了しておしゃべりタイムでは、離乳食の話、母乳育児の話、ベビーマッサージの話と盛りだくさんでした。


最初の歩みの一歩めのこの大切な時間。
みんなが元気で幸せでありますように

次回は7月1日(水)11:00~です。
ちょっとだけ七夕気分なお話し会の予定です。
親子で仲良く参加してくださいね。

聞いてみたい音

2009年06月18日 | 日々徒然
鳥好きなのはよく話していることですが、
実は、「かえる好き」でもあります

故郷栃木の、私の家のまわりは、たんぼばかり。
今の時期はきれいな水田が広がっています

かえるはもうどこででも会えます
家にも住みついている大きなかえるがいて、おおいばりさせていました。
かえるの鳴き声は随分聞き分けられるし、
夜になって、いっそうかえるの鳴き声が響いてきますが、大合唱どころではないくらい天まで響いていました


芭蕉を読んでいて、
名句 『古池や 蛙飛び込む 水の音』が気になってしまいました。

これは、芭蕉庵のそばの古池の水面に、蛙が飛び込む音が聞えたという感じでいいのでしょうか。
蛙の飛び込む音ねぇ。
絵はなんとなく想像できるのですが、この音が聞えてこない。
ぼちゃん?ぼとん?ぽちょ???
何匹くらい?でも一緒に飛ぶのかな~~~?
聞いたことないぞー。
聞いてみたい


  
梅雨入りし、雨模様だと、なぜか、小さな生き物のことが気になるのです。
かたつむりとか、雨にぬれているくもの巣をみては、くもを確認したり、
ちょうちょのことや、ありのこととかも。

雨の頃って、独特な匂いがします。
ここ東京でも、少しだけ土の匂いがします。
いつもと少し目線が変わって傘を差さない動植物たちに目がいきます。

今年の梅雨、いい塩梅だといいな


「耳を澄ますって?」

2009年06月17日 | 日々徒然
語る前、「耳を澄ますって?わかる?」と聞くと、
子どもたちは、一瞬きょとんとした顔を見せます。
その時、初めて、みんなきっとした顔になり、私を見ます。


初めてのお話し会の時、最初によく、「耳を澄ましてごらん。何が聞える?」と、
子どもたちに問いかけをしてから始めます。
初めてのお友達がやってきた時も・・・。

その時、私は右手を耳にあて、手のひらを開いて大きな耳にし、左手は胸にあてて目を閉じます。
子どもたちは真似をします。

「何が聞える?」ともう一度聞くと、
たくさん答えが返ってきます。
「話し声!電気のウィーンっていう音!となりの教室の声!校庭の声!道路の車!
自転車!・・・」

「あとは?」

「鳥の声、風の音、ずっと向こうの町の音・・・」

「じゃあ、心で覚えてる海の音聞える?川の音は?虫の声は?」
「聞える聞える!」

「耳を澄ますって、心をゆったりさせて聞くことね。いろんなこと思い出しながら聞いていいの。いろんなこと思いながら聞いていいの。心で聞くことね」

そして、

「リーンリーン リーンロロリーン」

そっと語り始めます。
私も心を落ち着けて。
そうでなくちゃうわべだけの丸暗記の語りになってしまいます。
深い呼吸。丹田に集中して、注意深くそっと

「むかし むかし・・・」

  

繰り返し繰り返し読む本のなかの、いい言葉だなぁと思うことは、よくつぶやいています。散歩しながら。

『星の王子さま』の王子さまのように、しっかり心に刻み込むために、言葉をくりかえすのです。
今日もぶつぶつしてました。

「心でなければ、ものは見えない。肝心なことは、目で見えないんだ」

そして、また『星の王子さま』を読んだりします。
言葉も音声だけでは、心に届かない。
やっぱりハートがなくっちゃ。

言霊が生み出されるのは、やっぱり、血の通った身体全部から。

温かい語りができるようになりたいです





朗読会について

2009年06月16日 | おはなし会・語りの会
『月宵朗読会』 6月19日(金)18:30~21:00 ですが、

お問い合わせくださいました皆様どうもありがとうございます。

お問い合わせは、「朗読は遠慮したい。聴くだけでもいいですか?」
という内容がほとんどでした。

朗読会は、みんなで楽しく朗読しましょう!が主旨でしたが、
皆さん、聴くだけの参加だと気がひけます~なんておっしゃる方が多いので、
特にご希望がない限り、私が朗読いたします。
ですので、ぜひ、ゆったりした気持ちで会に参加してくださいね。
お待ちしております

リクエストのありました、太宰の短編も時間が許すなら読んでみたいと思っています

太宰は、おもしろいです。
私は、暗いなーなんて思ったことありません。
読後に、なんか人間って嬉しいなと思わせる、太陽の子の様なあっけらかんとした少年ぽさを太宰に見ることがあります。
ちょっと幸福感が残ります。
そんな作品がたくさんあります

ぜひ、遊びに来てくださいね




最終日に

2009年06月14日 | 日々徒然
ルーブル美術館展、今日最終日にやっと行って来ました

 「最後尾ここから、120分待ちです。」

と声をかけられた時は、予期していたものの「うわぁ~~すごいね。」と娘と顔を見合わせてしまいました。
今更何言うとるんって感じですが、今まで、入場にこんなに長い時間並んで待った美術展はありませんでした。
並びながらも、本当にびっくりでした

しかし、この美術展。観に行かれた方それぞれが、「待った甲斐があった」と思ったのではないでしょうか?
私は、遅ればせながら、最後の最後に閉館までいたのですが、「これぞルーブル!」の豊かな世界を堪能できました
単純に、教科書の範囲内のことだけですが、世界史、美術史、また哲学、宗教でも名を連ねている、名作、作家ものがズラリという感じで、17世紀のヨーロッパの絵画というサブタイトルにふさわしい深い関連性を見ることができたのもとても楽しかったです

絵画の解説や感想などは、いろいろなところで沢山書かれているので私が書くまでもありませんが、少しだけ。

あの、大話題の、フェルメール晩年の究極の一枚だともいわれている「レースを編む女」。
とても小さい絵でしたが、私は、やっぱりしびれました
やわらかな美しい光が、女性に注がれ、その光が、尚、この手仕事をより丁寧に描き出しているのです。
女の繊細な表情、手先。少しだけ眉間に力を入れ、意識を集中させて、仕事をする時の女の真面目な姿を実に生々しく伝えています。
また、そのひとの日常の生活ぶりや心情までも自然体の女性を描ききっているように感じました。
指の先をじっと見ていて、レースの編み上がりを待っていたいような見入ってしまう作品でした

そのほかにも話題作はいっぱいでしたが、庶民の生活を描いた明るい風俗画も好きでした。
花や食べ物やお酒、歌あり演奏ありで楽しんでいる人々。顔の表情が豊かで陽気になります

また、裸婦もそれぞれの絵に随分登場していますが、私も熱視線を向けてしまうほどです。
姿は、優しく美しく、そして逞しくしなやかで、顔の表情が慈愛に溢れ、前を見る強い意思があるのがまたさらに美しく、喜びを感じます

最後の「ペテロの涙」は嘆きと悲しみが深い絵でしたが、このままでは終わらない我は揺るがじなる、前を見据える聖母の顔が印象的な絵でした。

家に戻ると、娘がお土産に買った、一番好きだといっていた、赤いドレスと真珠の耳飾りをつけた犬がちょこんとすわっている絵の一筆箋にさらさらっと書いて私にくれました。
その最初の一行には、「今日は、長い時間待ったケド、全部キレイで待った甲斐があったね」と書いてありました。

それならば、もっと、よかったよかった




生きがいセンターひかりおはなし会 Vol.14

2009年06月13日 | 高齢者の会
今日の火・金クラスのお話し会は、ぽつぽつ席が空いていました。
体調を崩されたと、お休みの方が何人もいらしたのです。
お天気も不安定なこの時期、とても心配です。
高齢者の会とあって、私も皆さんに元気に会えることが、まず何より楽しみなので、いつもの笑顔がないとやはりとても寂しい気がしました。

でも、テーブルの上には、センターの庭の紫陽花がたくさん活けられていて、窓全開。
風が気持ちよく通って、元気なお顔を見せてくれた皆さんと一緒に楽しく始まることが出来ました

始まりは、お手玉遊びから

 三つのお手玉を使い、歌に合わせて、ぽんぽん。とっても上手。

私は二つ。三つだと必死で真顔が怖い!歌に合いません
お手玉の、少し手ごたえのある重みと、シャッシャッシャと鳴る音がなんとも心地良い

「今の子どもたちは、こんなんで遊ばないねぇ。すっごく楽しいのに。ねぇ。」と、話しながら本当に楽しそうにお手玉を披露してくれました。

私も、少しがんばって練習して、子どもたちのおはなし会でも遊んでみたいな。
お手玉や、けん玉、ゲーム機より絶対楽しいと思います。
バランスを保つために、膝を使ってリズムをつけて、意外と全身運動になるかもしれません。
お手玉で遊んだ後、体が軽くなったような気がします

その後、絵本『てんきよほうかぞえうた』を私の後に続いて一緒に読みながら進めました。

 岸田玲子さんの詩は、とってもユニーク。

ひとつ、ふたつ、・・・億!?まで数えました。

おはなしは、『鳥呑みじい』『うらしまたろう』『スーホの白い馬』。

『鳥呑みじい』を語った後、今回も皆さんに順に自由におはなしをつなげてもらい、火・金クラスのストーリーを作りました。
最後の締めは、小鳥がいい声で鳴きにきてくれるように、米やとうもろこしを毎日まいて、小鳥を待っていましたとさ。で終えました
優しい結末になりました。
私も鳥好きで、庭に小鳥がやってくるのを楽しみにしているので、「いいなぁ、待っていましたの結末」とほんわり心が温かくなりました

お話をつなげていくみんなの語りは、私も聞いていてとても楽しいです。
みんなでひとつのお話にするんですものね。
皆さんの個性もでて、また、おはなし会の空気もひとつになって輪ができます。
最初は、ちょっと照れて、「こまったこまった」と言っていましたが、ちゃんとつながっていいおはなしになりました。
毎回のプログラムにしよう!と思います

みんなで作る楽しいひと時。
私は、おはなしの世界を共有し、皆さんがいい笑顔になるのを見るのが大好きです。

おはなしの世界で、みんなが元気で幸せになってほしい。
それが私の願いです。



お知らせ:月宵朗読会開催!

2009年06月11日 | お知らせ
6月19日(金)は朗読の日だそうです。
最近知りました。それもテレビの映画の宣伝の中で・・・。

朗読の日は、6(ろう)10(とう)9(く)ろうとうく→ろうとく→ろうどくと掛けているらしいです。本当かな?

せっかく朗読の日なら、みんなで朗読しようと思いつき、
大変急なお知らせですが、月宵朗読会を開きたいと思います

朗読作品は、今年生誕100年の太宰 治作
      
     『ヴィヨンの妻』

日時:6月19日(金)18:30~21:00

場所:国分寺市教育センター101号室(国分寺市光プラザ内、042-573-4370)
    国立駅北口から徒歩5分

参加費:300円(会場費、茶菓子代として)

形式は、参加者みんなで輪読します。
読む量を予め参加者の希望で、少し、中くらい、沢山とパートを分けて順に読んでいきます。(参加者の人数によりますが・・・)

読まずに聴くだけの参加もOKです!(少しでも読んだ方が楽しいです)
本好きな方、太宰が好きな方、朗読されている方、遠い方もお近くの方も
ぜひ、お気軽にご参加くださいね

たまには、ロマンチックに文学を語るひと時を・・・
朗読の日、太宰文学で楽しみましょう
ぜひ、皆さんの参加をお待ちしています

来週のことで日数がなく申し訳ありませんが、
参加希望の方は、
下記までメールまたは、お電話で、お名前、ご住所、電話番号をお知らせください。

メール:lalala-sottovoce@jcom.home.ne.jp
電話:090-7274-7990




絵本講座

2009年06月10日 | 講座・研修会(保育士研修等)
道沿いの、色鮮やかな紫陽花がきれいに咲いているのを眺めながら正門へ入ると、竹林、雑木林から清々しい香りがして、広い園庭に気持ちの良い風がふいていました。

今日は、府中白糸台幼稚園で幼稚園の先生方への絵本講座でした。

 

16クラスもある大きな幼稚園で、先生の参加人数も40人。
いつものお話会とは少し様子の違う、熱い視線を受けながらの講座で、珍しくやや緊張気味のスタートでした。
初対面ですものね。当たり前ですね。
でも、すぐに、手遊びなどを通して私も先生方も和んできました。

保育のプロである先生方への講座は、園児への取り組みにも反映させてほしいという願いもあるので、私も熱が入りました。
園児向きの絵本や、日々の手遊びなどは、毎日の日課や計画の中で先生同士でも充分話し合われているだろうと思いましたので、私は一番最初に
「今日は、地味でも、底力のある絵本を読み、おはなしを語ります」と言って、始めました。


講座の中で、『鳥呑みじい』を語ったあと、先生方へも順に語りを繋げて全員リレー形式でお話を完成させたり、『おおきなかぶ』を3人の先生に読んでいただき、絵本の読み聞かせに役立ててもらえるようなアドバイスをしました。

読んでいただいたどの先生にも感じておはなししたことがあります。
それは、声とページのめくり方です。
声は、私は特に「幼稚園語り調」と言っていますが、先生そのままの声でなく、独特な高めの、可愛らしい甘い声で読んでいます。
スピードはゆっくりでとても良いのですが。これは、他の幼稚園でも感じます。
「声は、たったひとりの声です。その声を大事にして、自分の声で、まっすぐ読んでください。落ち着いてすっきりとね。絵の印象をストレートに届けるためでもあります。」

また、めくり方は、丸めるような形で、ばらっという感じがしました。
「絵本は子どもたちに食べさせる大切な食べ物です。愛情こめてめくってくださいね」と。
運ぶ手の位置や、指先のことも触れました。

紙芝居の『舌きりすずめ』を読んだとき、半分以上の先生が知ってる内容と違ったと驚いていました。きっと、昔話も、短くまとめられている読み物が多いからですね。

あっという間の二時間で、持っていった絵本も読めないものが多く、ブックトークになったものもありますが、絵本や語りの世界が、子どもたちの心を膨らませ、瑞々しい感性が育ち、そして、言葉の世界を豊かにし、大きな生きる力を培っていくものだということが伝わることを願って講座を終えました。

最後のメッセージは
「愛しい絵本。もっともっと大好きな絵本を見つけてください。そして、子どもたちに読んであげてください」です。

私が読んだ絵本も、初めて出あった、初めて読んでもらったという先生が多かったので、良い絵本と出会ってもらって嬉しいなと思いました

講座の後、園長先生に府中市に残っている地名の由来話をゆっくりお話ししていただきました。
先生が感想で「もっと声色を変えて読むのだと思っていました。言葉の美しさ、響きを大切にしているんだと思いました。」とお言葉をいただきました。

私は、語り手です。演劇人ではないですから。
絵本の力を信じて素直に読むだけです。


帰り、職員室にいらした先生と写真を

 楽しい手遊びを教えてもらいました!

貴重な時間でした。ありがとうございました

*講座で紹介した絵本たち

(絵本) 『コッケモーモー』
     『三びきのくま』
     『おおきなかぶ』
     『舌きりすずめ』紙芝居
     『もりのなか』

(語り) 『鳥呑みじい』
     『おだんごぱん』

(ブックトーク) 『かいじゅうたちのいるところ』
         『だいくとおにろく』
         『かばくん』
         『あめ』
         『スーホの白い馬』