~ストーリーテリング「愛依の風」ainokaze~

絵本・素語り・わらべうた
ストーリーテラーやえはたのりこ(やえちゃん)の徒然便り

オープン参加!!イベント・おはなし会・ワークショップ情報!!

★7月21日(日)15時開演 愛依の風クラシックお話コンサート♪『アラベスク~魅惑の冒険物語』立川チャボヒバホール★nonowa国立ペーパーウォール「やえちゃんのたのしいよみきかせ」7月28日(日)11:00~(参加無料)★わらべうたの会『わらべの会』第1金曜日家庭支援センターひかり11:15~・第2木曜日恋ヶ窪市民プール11:00*無料どの地域からも参加できます。★愛依の風・たのしい語り塾新規開講!毎月月木金4~6日。★2018年、おはなし会・保育士研修・わらべうた・絵本・素話講座、ご依頼お待ちしております。 全国どこへでも参ります!プログラムや形式などお気軽にご相談ください。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              

増田書店おはなし会(18)

2008年03月30日 | おはなし会・語りの会
国立、大学通りの桜満開の中のおはなし会でした

バイオリンの亀田さんの「愛の挨拶」が始まりの合図です。

今回のプログラムは
・詩「くまさん」
・絵本「三びきのやぎのがらがらどん」
・大型絵本「はらぺこあおむし」
・語り「花さかじいさん」

語りは久しぶりの日本民話です。
桜が満開の中の「花さかじいさん」でした。
今回もみづき愛依脚色、バイオリン付きで語りました。
亀田さんとの共演もおなじみになってきましたね。私の呼吸や間をとっても大事に、優しく温かい音色で奏でてくれるので、言葉を発しないところでも心情を表現できて私の語りにはとても大切な存在になってくれています。

いつもながら音を作るのはなかなか時間がかかります。自分のイメージをメロディにするのは楽しいですが、おはなしの世界を作っていくのは別作業で悩みます。
そんな時、亀田さんのいつも朗らかに私からでてくるメロディを待っていてくれる優しさに助けられます。

今回は民話調に作りました。ひとつの作品が生まれたので、春のレパートリーとして大事にしていきます。

子どもたちに私の心の音が聴こえたかな。
子どもたちの心の芽に一滴の水が与えられたらいいなと思います










あっという間に

2008年03月29日 | 日々徒然
桜が満開になりました。

東京の桜の満開は、どんどん早くなるような気がします。

思い出では、入学式ごろが丁度満開だったような気がしますが・・・。

桜並木はいろんなところにあって、皆さんの住む街にも、桜のトンネルが見事だと思います。

でも、やはり、私が好きなのは一本桜。学生の頃、西行をこよなく愛していたので、その花月の歌人の歌を偲んで、吉野の里へ行った情熱に満ちた若かりし頃出逢った数々の桜を思い出します。今では名木とよばれる枝垂桜もあります。

私の故郷の栃木の大平山の桜、日光の山桜、実家の近くの姿川のほとりの紅枝垂桜も美しいです

満開の桜は迫力があります。
若木も老木もその生命力と荘厳さと神秘さは、鮮やかに心に焼き付けられるものです。

佇んで静かに桜を愛でる日を楽しみ、桜前線にのって見えない桜をも思い偲ぶのも良いではないでしょうか?

昔見た、福島や岩手のあの見事な一本桜も沸々とそのパワーを漲らせていることでしょう。

Q:この福島、岩手の私の忘れられない一本桜どこだと思いますか?
ヒント・・・1、高村光太郎が好きなので福島に行きました。智恵子の生家が近くにあります。
      2、宮沢賢治が好きなので岩手に行きました。背景に岩手山も見えました。

わかりますか?同じ桜見た人いないかなぁ~~

私の旅は、いつでも、誰かに会いに行く旅です。
行けば必ず、素敵な思い出ができました。親切な方々にたくさん出会いました。
この時も「桜を見に来ました。」だけで、どれほど美味しいものを食べさせてもらったか。学生のひとり旅はいいものです。お金がなくても充分でした。
いつも自転車の旅でしたから。
今思うと、時間がいっぱいあったのですねぇ


「雲にまがふ 花の下にて眺むれば 朧に月は 見ゆるなりけり」西行



真夜中に

2008年03月28日 | 日々徒然
今は、丑三つ時です。

10時過ぎごろから、探し物、調べ物があって、がさごそ納戸をかき回していました。思いがけずに忘れていた結構楽しいものがいろいろ出てきました。

祖父が使っていたものらしいかなり古い掛け時計がでてきました
私は、ぜんまい仕掛けの時計のあのぐおーんという音が好きなので、急にくるみ割りな気分になり、子どものようにワクワクしてしまいました。早速その場で巻いてみました。
ぎぎゅぎぎゅっていう感触が嬉しい
スムーズではなかったのですが、とまっていた6時のところから7時に合わせました。
すると、ぎーーーっと音がして、ぐぐぉーんぐぐぉーんと7つなりました
うわぁ動いた
後は、ゆっくり丁寧に時計の音を確かめながら時間を合わせました。

よしよし。
きれいに磨いて壁にかけました
すでに少しずつ遅れているような感じはするのですが、ひとつくらいはこれでいいです。
オーブンもビデオデッキも給湯器もまだ他にも、今では、みーんな時計がデジタル表示され、時間を知らせすぎですから。

ぜんまい仕掛けの掛け時計は、時を刻む音がしっかり響いてきて耳で時間がわかります。

真夜中の読書には素晴らしい友になります。かちこちかちこちが柔らかく聞こえます。

でも、いつまで動くかな?
動きが・・・ちょっとあやしい。

朝起きたら、とまってたなんてことになってたら・・・

黄色の日

2008年03月26日 | 日々徒然

20℃あったかな~?暖かでしたね。
散歩に出るとすぐに目に飛び込んできたものがありました!
たんぽぽだーー地面に張り付いているような背の低いかわいいたんぽぽです。
初めてのお目見えです。

増田書店では、たんぽぽがでてくる、まどみちおさんのかわいらしい詩を語りますね。
この詩は五年前からたんぽぽに出逢う頃に語りはじめました。
今度6年生になる男の子達から、今も一番好きな詩と言われるほど、リクエストが多いです。タイトルは増田書店にて・・・。

たんぽぽに会うと、春いっぱいになってきたという幸せ感がありますね。
あちこちのお庭から雪柳や、白木蓮も光に美しく映えています。

散歩していると、もうひとつ嬉しい発見
とっても広い敷地のお邸。大きな桜の木が満開を待ちわびてるかのような広いお庭。ここでお花見できるわーなどと思いながらぐるっと歩いてみると、裏庭にレモンの木!しかも6本も
レモンを育てたいなとずーっと思っていたのでびっくりして、そのとっても立派なのに暫し見惚れていると、お家の方が出てこられたのです。もう素直に「ここで、こんな立派なレモンの木を育てられてるとはすごいですね」と言葉をかけました。
そこからおしゃべりが弾み、何と「しぼんでるのもあるけど、中はおいしいよ。無農薬の純国産。せっかくここまで歩いてきたんだから、お土産にどうぞ。」と言って秋ごろから収穫して黄色くなったレモンをコートの両ポケット一杯にくださったのです。
感激です

造園屋の娘だけあって、ついつい他所のお庭まで関心がいってしまい、散歩の途中に、よく庭木のことで立ち話になることがあります。これまで、いろんな花の株分けもしていただきました。
庭というのは、手作りの安らぎのひとつで、花咲く木、実のなる木を大事に育てるのは本当に愛情がなくてはできないことです。ちょっと放っておくと、荒れたり、枯れたりします。守り育てるのは大変です。
父も、もう癌の手術は目の前だというギリギリまで、「松やらなっきゃ、あと一本残ってる」といっていました。
私は、剪定をなまけていたバラを見上げて、反省しています。

それにしても、嬉しかったです
今日は、レモンを丸かじりできます。レモンピールも安心して作れます。
クエン酸で疲れもいっきに解消してしまうでしょう。
レモンの重さは豊かな恵みに思えました。

黄色は幸せの色ですね



やっぱり「アルハンブラの思い出」

2008年03月26日 | 趣味話

今日は、オークラ音楽賞の授賞式でした。
村治佳織さんが受賞し、その記念演奏会が開かれました。

村治さんは赤いドレスで登場しました。
とても美しかったです

最後にギター独奏曲、またトレモロ奏法の美しさで有名な「アルハンブラの思い出」を演奏してくれました。

やっぱり待っていました。この曲を
私の中の、ギター曲といえばこの曲ですから。

スペインのグラナダの丘の上。今も静かに姿の残る「赤い城」と呼ばれる「アルハンブラ宮殿」。
実際に見たことがないので、テレビの映像や本で見たものから想像することしかできませんが、演奏を聴いていて、伝説を秘めたこの城壁を吹きわたる風や、その歴史のどこかに私が佇んでいるような懐かしい記憶を遡るような心地になりました。

生のギターの演奏は、まったくCDで聴くのとは違います。
もっと繊細でゆらぐ響きがあって、胸の底にすーっと入り込んでくるような音。
ギターの音色もまた、心に真っ直ぐはいってくる音ですね。
その演奏姿勢も、体とギターが一体で、その指で人の胸や腹から音を拾い出していくような、体の内側にある心が美しいメロディになってあふれてきます。

語りに近い楽器。
益々ギターが好きになりました。

中央線沿線の桜がもうずいぶんほころんでいました。

増田書店のおはなし会の日は、大学通りの桜は満開かしら


 


お気に入りは

2008年03月25日 | 趣味話

夜、ちょっとした作業をしながら聴くお気に入りなCDってあるものだと思います。
好きなアーティストのあの曲が聴きたいから、やっぱり何度でも聴く。
何度でも聴くからどんどん好きになっていく。
曲の並びも、全体の雰囲気も充分わかっているから、耳も心も落ち着くのだと思います。
大事な夜の時間にマッチしなっかたらひとりの時間を楽しむことはできませんものね。

乱暴にしたつもりはないのに、ケースにヒビが入っていたり、はずれていたりしてる。あら~。ごめん。

1枚の中の数曲のお気に入りの曲を聴きたくて今宵も。

ギタリスト村治佳織さんの「CAVATINA」は、大のお気に入りです
タイトル曲が特に好きで、静かに書き物をする時や、制作に耽る時はいつも聴いています。もう、随分前に出たものですが、ここにある、小野リサさんも、二村英仁さんもやっぱり年月はたっています。
もちろん他のCDも持っているのですが、繰り返し聴くにはやはりこれというように、またまたかけてしまいます。

明日は、村治さんの生演奏が聴けるのです。楽しみ~~
暖かいといいのだけれど・・・。
三寒四温とくれば、リズムもつくれそうですが、全くわからない。
鼻もむずむずするし、目はかゆいし、襟巻きもとれません。
寒寒温温くらいに考えていたらいいのかなぁ。



 


千と千尋みたい

2008年03月23日 | 日々徒然

春の香りが漂う一日でしたね。
こんな素敵な散歩道を見つけました

この緑の林のトンネル。
思わず、「千と千尋の神隠し」みたい!と胸がときめいてしまいました
冒頭部分で、お父さんの運転する車で迷い込んで行った林の道みたいと思いませんか?

林の道は、すこぶる楽しかったです。
行き交う人たちと「こんにちは」と挨拶しながら、落ち葉に広がる道をさくさく歩きました。ごみひとつなく、みんなが大切に雑木林を守っているのがわかります。
途中に別れ道があり、下って行くと、なんとそこには沼がありました。とても静かです。
中央にくびれがあるので、土地の人には「ひょうたん池」と呼ばれています。
まるで昔話の世界です。河童がでてきそうな。

桜の木を何本か見つけました。桜の名所とうたわれていないここは、お花見の穴場かな。
春の景色の移る様をしばらく楽しめる場所発見で、あな嬉し。
散歩ってやっぱりいいですね


米粉のおやつ

2008年03月22日 | クッキング

最近話題の米粉で作ってみました

米粉マドレーヌです。

米粉、お団子を作る上新粉とほとんど同じです。

食感は甘食かな~。和風フィナンシェともいえるかな~。
ほろっとした軽いお菓子になります。

緑茶にもコーヒーにもとってもよく合います

私は、お菓子作りには、国産小麦粉を使用していますが、それに比べるととっても軽く仕上がる感じです。ロールケーキやシュークリームは、かなりよくできるのではないかと思います。外薄は使わないとか、お子様に小麦アレルギーがある、アトピーがあるなんていう方には一度試してみてほしいです。

春は和菓子がおいしいです
桜もち、草もち、柏もち。
甘い香りだけでない季節の香り。

やっぱりお団子が食べたいな。甘辛のおしょう油味のたれつけて。

春はあけぼの。
この週末は、夜明けとともに小豆を煮ておいしいあんこを作ろうっと

 

 


雨の日は

2008年03月20日 | 日々徒然

春の到来を日に日に強く感じる、今の季節の雨の日は、とても寒い。冷たい雨。
出かけるのもやっぱり億劫になります。

夕方から図書館に行きました。いつもあまり利用しない図書館でしたが、水曜日は7時まで開いているので、どうしても借りたい本もあり、今日はそこへ行きました。

でも、がっかりすること哀しくなることがありました。

みんなの集う公共の市民プラザの中にある市の図書館。そのエントランスで、制服を着ている高校生が男女それぞれ5.6人のグループでしたが、堂々とタバコを吸っているのです。
制服の着方も知らないのかなと思うような格好で、ハツラツとした精気も感じません。
思わず、「高校生はタバコ吸ったらダメよ」と口からでてしまいました。
注意をしようとか正義感とかではなくて、冷たい雨の中、図書館の明かりにほっとするように入り口に入ったその瞬間に出逢った、とんでもない光景に思わずといった感じでした。
誰かが「は~~い」と小さい声をだしたようでしたが、私は足を止めず図書館へ入りました。

図書館に入る時にフロアをざっと見回しました。プラザの受付の人、フロアで囲碁や将棋を指している人、小さな子どもを連れたお母さん、あとは、中学生か高校生か輪になっていくつかのグループがありました。
皆さんの目にもきっと見えている光景を誰も何も見ないように気づかないようにしているかのようでした。

公共施設で何人もの高校生がタバコを平気で吸っている。

不良学生とは何時でも何所にでもいます。
でも、その姿は、ルール違反で、マナーもなく、何より美しくない、若者らしくない。
この子どもたちと、私は今日初めて会いました。
誰かが言わなければ、ここに毎日来ているのでしょうか?
灰皿が置いてあり、雨風がしのげ、誰でも気軽に入れる公共施設。

注意してもかわらないのでしょう。もしくは、場所を移動してまた同じことなのでしょう。それではあんまり哀しい。

為す術もないから余計に暗くなる。

閉館15分前、帰りには高校生はいませんでした。

家に帰って温かいごはんちゃんと食べてくれているといいな。
それだけ思いました。


ぽかぽか

2008年03月19日 | 日々徒然

日中は本当に春のぽかぽか陽気になってきました。

もう少したつと・・・春眠暁を覚えず・・・なんていう風になりますね。

この眠り姫は洋書です。
何年か前の誕生日に友人からいただきました。
春先から初夏にかけて私は、グリム童話をよく語ります。
3月眠り姫、4月森の家、5月ラプンツェル、6月ヘンゼルとグレーテルなど。
私の中に持つグリムの色は緑。森の色。深い森の中で語り継がれてきた物語。
不思議で瑞々しい感覚が沸き起こります。
だんだん街も色づいてきますね。お話も衣替えです。

4月のシルバーの方向けのお話会の作品は藤沢周平の「山桜」です。
私はこの作品がとても好きです。
この作品の中に出てくる情景が、お墓参りへの山桜咲く山道、田んぼの土手、家屋の様子、まるで、私の記憶の景色なのです。作品の中にすっぽり入ってしまいます。
懐かしく初々しい気持ちになります。
そして、この作品を語る時は、決まってある曲が私の中に聞こえてきます。
「庭の千草」と「宵待草」この曲は小さいころから大好きで小学校の音楽の先生がピアノで弾いてくれたのが最初で、その音色は今でも覚えています。
この主人公野江の足跡を踏んでいけそうな思いがします。

藤沢さんの作品はどれもわかりやすい。人も景色も、人情や優しさ哀しみも胸にピクンと響きます。風の音や雨の音、街の中を行きかう人の声、日常の音。いきいきと聴こえてきます。

「山桜」の季節がやってきました。
物語を聴いて楽しむ。じわっと静かに楽しむ。
そんな時間なかなかいいですよ


お知らせ

2008年03月17日 | おはなし会・語りの会

国立 増田書店おはなし会

3月30日(日)11:00~(入場無料)

子どもたちは春休みですね。
家族みんなで、お友達と一緒に、どなたでも遊びにきてくださいね

大好きな春の詩
「はらぺこあおむし」絵本遊び
語り「花さかじいさん」

桜はさいているかな?
皆さんに会えるの楽しみにしていまーす

 


春の使者

2008年03月14日 | 日々徒然

散歩道は簡単に言えば、東西南北の4コースがあります。
その日の気分と、時間帯で決めます。

どのコースにもお気に入りの場所があります。たとえば、街路樹が美しい通り、坂の上の文房具店、梅林に栗林、丘の上の公園、そこから見える夕日~~。
また、道沿いの家のお庭にもその趣に心和まされています。

今日は西のコースに行きました。
ここは住宅街ですが、瓦屋根の家や、レンガ造りの家、つたの葉がどこまでも続くような家、平屋で引き戸の玄関、そこに幾何学模様のタイルのデザインがある家、どこの家もちょっとレトロな佇まいをしています。
その辺りは、洒落たガーデニングというより、その家の歴史がわかるようなお庭を造っているところが多いのです。
花木が多く、季節ごとに色合いが違って、花の香りがあちこちから気持ちよく香ってくるところです

花粉は怖いですが、暖かくて足取りは軽いです

アトリエ風の素敵な家があります。ふかふかな土が見えていて、いつもほっとするような庭木の小花に出逢います。
わずか数分で行過ぎますが、少しだけ歩幅を狭くゆっくり歩きます。
すると、なんとも可愛いものに出逢えたのです。
塀の際の少しのところにつくしが
感激です。ありえない!
故郷の土手にはつんつん生えていたつくしも、東京ではほとんど見たことがなかったから。
ここの方は、きっと農薬などを使わずに大事に大事にお庭を守っていたのですね。
お庭につくしなんて滅多にないことです。
家の主はどんな方でしょう。
愛情一杯かけられたお庭。通りすがりの私まで春の使者に喜びをもらいました。
なんだかお礼を言いたい気分になりました

明日は、先日の「ことりを好きになった山」の録音の日。
春の喜び、生命の喜び、JOYが運んでくれた幸福を感じて収録に臨みたいです。


卒業シーズン

2008年03月11日 | 日々徒然

朝は雨模様。空気が冷たかったです。

昼前ごろ、陽気がもどり明るくなってきました。

すぐ近くに公立の小学校があります。その周りには、図書館や児童館があり、毎日のように歩いているところです。

小学校から響いてくるいろいろな音があります。実にいい音。たぶん私も経験があるから、懐かしく感じるのもあるかもしれません。

足を止め、しばし、耳を澄まします。今日は・・・
ドド ソソ ララ ソー・・・
♪「きらきら星」です。鍵盤ハーモニカで聴こえます。ピアニカと言ってましたけど、私の頃は。
低学年生が一心に弾いているような音です。可愛らしい光景が浮かんできます。
すると、重なり合うように笛の音も
♪「カノン」です。パッへルベルのカノン。この曲は、私の高校の卒業式の入場曲でした。
あの日は、「仰げば尊し」を歌ったなぁ。今でも歌われているのでしょうかね?
埃っぽい体育館の匂いが思い出されます。

さらに、しっかりした笛の音で聴こえるのは・・・♪「威風堂々」。
卒業式に弾くのでしょう。送り出す高学年の子達ですね。
この♪「威風堂々」はまさに卒業生への激励の曲にぴったりです。
「志を高く持って、元気に羽ばたいてほしい」という願いも込められます。

「志」って、しかと持ってもらいたいですね。明日の未来を担う若者たちに。
小学校から中学への階段は結構大きなステップだと思います。
頭も心も柔らかい。すごい成長期でもあります。
「志」ひとつで人生が大きく変わるでしょう。

わたし達大人は、子どもたちのために何ができるのでしょう。
子どもの世界を大人の思い込みの枠の中へ押し込んではないでしょうか。
自由に想像の世界を広げさせているでしょうか?大人の作る商業の世界に巻き込んでいないでしょうか?
大事に大事にしていきたいです。子どもたちの世界。既存のもの既存の情報を取得させるのではなく、瑞々しい感覚、感性を磨いてたくましく、心豊かに育ってほしいです。
ここに来るといつも思うのです。

子どもたちの笛の音に心の響きを感じました。とても素直な一生懸命な音。
きっと卒業生に伝わりますね。

ますます陽光が明るくなってきました。
散歩が楽しくなります。しばらくカノンを繰り返してつぶやく日が続くでしょう。

「唇に歌を持て」です


Qちゃん走る!

2008年03月10日 | 日々徒然

昨日は、名古屋国際女子マラソンでしたね。テレビで観戦していました。

私は、高橋尚子選手が大好きなので、もちろん最後まで応援していました。

結果は完走27位。

高橋選手は毎回のレースで、マラソンランナーとして生きる、彼女の人生を見せてくれます。
走る姿を見るたびにそう思います。

ひたむきで真面目なのは、どの選手も同じだと思いますが、高橋選手は命を燃焼させて、彼女自身の内側の心と、応援してくれている方々というのかな、みんなに向けての心、その両方が走っている姿に見えてくるのです。
だから、とても力強く熱いメッセージが伝わります。
高橋選手がいうように「明日もがんばろう。夢をあきらめない」って。

シドニーオリンピック金メダルの栄光は高橋選手の輝かしい歴史の一部。
永遠のランナーでいてほしいな。

しかし、走り続けるのは本当にすごいこと。
レースではなくとも長い距離を走れる体があることはすごい。
アスリートの方の体づくりは別ですが、わたし達普通の人間が走る体を維持することは目標にしていいと思います。
丈夫な体でなくては走れません。バランスのよい体、持久力のある体、支える筋力のある体をつくること。
自分が、どのくらい走れるかは、生きていくのに大変わかりやすいバロメーターになります。

昨年、ちょっとしたことで、股関節を痛め、歩くばっかりでしたが、少し歩くスピードをあげてまた走れるように私もがんばろう。

走った後は気分爽快だから


AZURE

2008年03月08日 | 創作
  
AZURE

花曇りの空を見上げて歩く
街道を北に多摩川上水をずんずん歩いていく
いつもの散歩道

緑の林の 小高い丘の上
ひと休みして 空を見る

やっぱり これは、花曇りというのだろう。

街の景色は 薄らぼんやりしてくる
吹き上げる風のせいか 
その景色は 小刻みに震えて見える

どこからか 哀しい声が聞こえてくる

AZURE AZURE
花のような 草のような 土のような香りとともに
私を呼ぶ声がする

どこから聞こえてくるのだろう。
ぼんやり眠気を誘う ふわんとした足首の重さ

誰か呼んでいる どこからか
重なる景色 重なる時間

東に月を見て 一番星を見上げた
肩を合わせて感じた かすかな鼓動
何も話さない 何も話せない
やがて空が群青色に染まり
息は白くなる

遠くにサイレンの音も 駅のホームの電子音も
聴こえるようで はっきりわからない
足の先がキーンとしても動かない
じっとしていないと 影が壊れるから

冴え冴えと光る月が 透き通って見える

どうやってここにもどってきたのか
もう覚えていない

手が冷たい 頬も冷たい
空は やっぱり花曇り

AZURE AZURE
春の香の雪のような声は
確かに 私を呼んでいる

明日は 青空になる
青空は 果てがない みんな吸い上げて
青い雫ににた 涙という涙も
春の空気に溶けていく
澄みきった青空は 宇宙の笑顔
だから私も 笑うんだ
AZURE!

  2008.3.7 愛依