心のレストランへようこそ!
と、人形劇俳優たいら じょうさんの専用劇場のプレオープン公演に行ってきました
人形劇は小さい頃から大好きで、文楽、八王子車人形、結城座さんの公演もよく足を運んでいますが、たいらさんの公演は4年ほど前の宮沢賢治原作『よだかの★星』から、毎公演楽しみにしています。
たいらさんの人形劇デビューは13歳の時、やはり宮沢賢治原作『どんぐりと山猫』だったとのことで、幼い頃から宮沢賢治を愛するひとりとして、共感する世界でもあります。
最近の公演では、4tトラックで移動するほどの大掛かりなセットの『オズの魔法使い』に驚きと感動、そして、『毛皮のマリー』は二度目になりますが、たいらさんの操る人形の魂が、私に迫ってくるほど凄みを感じました。
さて、たいらさんの専用劇場「THEATER JO」
そこは、初台駅近くに、30名ほど観覧できる心のレストラン。
たいらさんの息づかい、汗の光もすぐそばに感じるくらいの、そして、お客さんの笑いや楽しさや、喜びも一緒に感じることの出来る温かな素敵な空間でした。
こけらおとし公演は11月。
いろいろな装備も整って、より素敵な空間になってくるそうです。
楽しみです
たいらさんの人形劇は、ひとりで人形達を操る世界です。
(R-15指定)などと、人形劇では見慣れないマークのついている作品や赤ちゃんから楽しめるかわいい人形劇や、心を揺さぶる名作公演と様々です。
今回は、数あるレパートリーの中から、名場面を少しずつ上演。
『サロメの7つのヴェールの踊り』は、たいらさんとサロメが一体になって、なんとも妖艶で美しい。
ヴェールが何度も私の頭上をすり抜け、腕をかするほど近くでした。
大きな会場では体験できません。
こんなに近くで、大きく動きながら圧迫感がないのはどうしてなのでしょう。
たいらさんのしなやかな動きはもちろんですが、人形劇の持つ、独特な世界なのか、舞台にもうひとつの空間が広がるような、他所の国の幻想の世界が広がるのです。
たいらさんの人形劇を観ると、小さい頃、石ころや葉っぱもお人形にして、おままごとをしていた日々を思い出します。
田んぼの広がる私の町には、同年代のお友達もいなくて、妹とよくおままごとしました。
林の中に秘密基地を作って、雨が降っても遊べるように、枝や藁を積んで一生懸命補強してましたね。
毎回つぶれてしまうけれど・・・
たいらさんの心のレストランで栄養たっぷり補強されました!
お人形も、セットもない私のおはなし会ですが、今週も心を込めて語ってまいります
火曜の会はじめ、学校訪問も、小学校、中学校とまわります。
大きなおはなしの花束を持っていきますので、楽しみにしていてくださいね