もう、小さなころから親しんで育ってきたので、語りの為に改めて覚えるということもなく、
ただただずっと大好きと言えるものです。
さて、こちらは、娘たちが幼稚園の頃に買った本です。
学年別・新おはなし文庫として偕成社さんから出版されたものです。
学年は一年生。
著者・末吉暁子
こちらの本には、全部で8作品収められています。
そして、私のアンデルセン語りのベスト3が収められています
『すずのへいたい』『みにくいあひるの子』『はだかの王さま』
『すずのへいたい』は、色々書かれていて、今も繰り返し読んでいるお話です。
ハラハラ感、初々しさ、切なさ、愛しさ、全体の醸し出す美しさに、読むたび、語るたびに心が躍ったり震えたりします。
この本の『すずのへいたい』は、文章は短くやさしくわかりやすくなっていますが、
声に出して読むと、物語の伝る世界が美しく切なく胸に響きます。
語りとしても生きてきます。
低学年の子どもたちに語るので、ふと思いだし、手に取ってみたのです。
大人ですから、あっという間に読んでしまいましたけど、
やはり読み返してみて、ほっと心が温かくなりました。
春ごろの新作として、『おやゆび姫』語ってみようかなと、またウキウキしてきました
あ~この本、家にあって良かったなぁ
温いシャワーを頭からかぶった感じ。
でも、ひと雨降って、よかった
お盆過ぎても、毎日、燃える様な暑さで、参りますよね。
ただし、甲子園の熱い戦いは、どんなに熱くても、爽やか!
練習に練習を積み、仲間と心を一つにして戦う気迫、時折ナイスプレーに拍手しながら応援しています
「絵本ひーらいた」の絵本を1冊紹介します!
『きょうはみんなでクマがりだ』
この絵本が頭に浮かんではなれない、そんな出来事を添えます
帰省中、一日だけ妹と畑の草狩りを手伝いました。
暑いのこわいなぁ~と思いましたが、その日は、いくらか風があり、暑いうちにも良い汗をかいて働けました。
6時間ほど畑にいましたが、草狩りならではの楽しさも味わっていました。
その畑ですが、暫く放っておいた様子で、野原になっていました
妹と顔を見合わせて難関にチャレンジする気持ちで挑みました!!
除草剤は撒かない主義の父なので、とにかくコツコツやるしかありません。
しゃがむと、茂みの中に埋もれる感じで、途方もない気持ちも湧いたのですが、さすがに造園業の家の鎌だけあって、手入れの行き届いたハガネ付の鎌の切れ味に感心しながら、土の乾きも手伝ってどんどんはかどりました。
今では、東京暮らしの私にとって、見渡す限りの田畑に囲まれ、顔を上げれば山々が見えるこんな広い地で、ただ黙々と草狩りをするなど貴重な時間ですので、むっとする草の匂いを嗅ぎながら精出してがんばりました。
ガッガッとしているうちに、何だか、川原の茂みにいるように感じました。
父の栽培している植物が、川原に生息するものが多く、その環境に近づけているせいか、どうもあの感じなのです。
草も背が高くて、ぎっしり硬い葉で、確かに川原の草の匂い。
そう思うと、私の頭の中に、一冊の絵本が浮かんできてずっと離れませんでした。
それは、もちろん大好きな絵本!
『きょうはみんなでクマがりだ』
おやぁ!くさはらだ!
ながくてびっしり くさだらけ。
うえを こえては いかれない
したを くぐっても いかれない。
こまったぞ!
とおりぬけるしか ないようだ!
家族みんなでクマ狩り!?
しばらく読んでませんでしたね。
ふいに思いつき嬉しい
この絵本、恵比寿のお話し会で読みます!
夏の思い出ぎっしりつまって、みんなに楽しく紹介できそう!
ぜひ、聴きにきてくださいね。
絵本は、自分で読むと自分の世界が広がります。
読んでもらうと別の世界が広がります。
やっぱり絵本も五感で感じるものだから、
誰かの声で聴くと、優しく届くもの、触れるものを感じることが出来ます。
活字からだけでない、声で聴くおはなし。
絵の中に入って、素敵な発見ができます。
いつの間にかね。
好きな人に読んでもらってください。
涙が出る時だってあるんですよ。
あちらこちらでおはなし会がたくさんあります。
図書館などでは、大人は入れないところもありますが、
書店のおはなし会は、どなたでも自由参加ですから、
ぜひ、大人の方も、お近くの書店のおはなし会で、絵本と触れてみてくださいね。
もちろん、私の書店のお話し会では大人の方の参加大歓迎です!
絵本の楽しみも、日常にちょっと加えてくださいね
マリー・ホール・エッツ作
ぼくは、かみの ぼうしをかぶり、あたらしい らっぱを もって、
もりへ、さんぽに でかけました。
からはじまる『もりのなか』。
ずっと私の傍らにあった大好きな絵本です。
散歩の途中に、ライオンやらぞうやら、大きなくまやらカンガルーやら次々と出会い、ぼくの散歩についていきます。
みんなとても嬉しそうに一列になって、森の中へどんどん歩いていきます。
そして、森の中で、みんなで遊びます。
輪になって、歌を歌って、最後はかくれんぼです。
なんて楽しいんでしょう。
この絵本の中から、足音が聞えてきます。笑い声が聞えてきます。たーくさんの。
「みんな仲良く遊ぶことが大好きなんだ」と、一番純粋な子ども心が見えてきます。
絵は、動物たちや、森の様子が、心にそっと住み着くような優しいタッチで描かれています。
それにしても『もりのなか』の遊び。
いい遊びです。よーくやりました
久しぶりに狭い家の中で子どもたちとかくれんぼしました
3分で隠れて、3分で見つけられなかったら鬼の負けというルールで。
家の中で隠れるところなんてもう決まりきっているようですが、小さい下の娘はやはり見つかりにくい。「こんなとこに入れるの!」というところに隠れます
姉は工夫しているからちょっと見つけずらい。「よく上れたね・・・!?」
私は・・・どうしてもはみ出す、ふくれるで、隠れたいところに隠れられない。
「みっけ!!」とすぐに声がかかりました
絵本は不思議な力があります。
子どもだった頃を必ず思い起こさせてくれるのです。
忘れない時間を
でも、口笛吹いていて、「それ何の曲?」なんて聞かれても、
大抵は無意識のうちに吹いているので、ほとんど忘れてしまっています
小さい頃、父が鳥の鳴き声を真似るのがとっても上手だったので、私もその後について、フーフー吹いていたのが最初でしたか・・・。
曲のレパートリーはあまりないですが、最近、洗濯物を干す時、窓を拭く時などに、あんまり小鳥が楽しそうに鳴くので、私も鳥の囀りを真似して吹きたくなります。
ベランダから手が届きそうな木の中の、かすかな小鳥の陰をチラッチラッと見ながら、
「この子、絶対私としゃべってる!!」
と、自分の動きは抑えながら、でも顔は笑顔でにんまりと、とっても嬉しくなります。
この感覚は、子どものころのままですね。
キーツの絵本は読むたびに、走っているだけで嬉しかった子どもの頃の、あの時の喜びをキラキラ思い浮かべ、甦らせてくれます
ずっと読んでる特に大好きな二冊
『ピーターのいす』『ピーターのくちぶえ』
この顔がまた、大好きなのです
この顔は、本当にいい顔です。
調子がいい顔です。
満ち足りた顔です。
忘れてはいけない素直な喜び。
柔らかな心を震わすと、思いがけずに、きっといい口笛がこぼれるでしょう
飯塚さんは20年以上も子どもの本屋さんをしていらっしゃいます。
書店の名前にグリムと!!グリム同士
猫が大好きな飯塚さんを思わせる表紙の絵。絵:こいでやすこ
この詩集には私の大好きな香りがいっぱい溢れています。
私の原風景にも重なります
一番最初の詩『春』には私が母に聞いた台詞が、そして、娘が聞いてきた台詞が!
飯塚さんにお聞きすると、この詩だけは、娘さんのことを書いているのだそうです。
お嬢さんが三歳の時のある春の日のことだとおっしゃっていました。
読み進めて、声に出していくと、春風が吹き抜けていくようです
季節が巡り、星の雫のようなつゆ草や、秋虫の小さな小さなオーケストラの演奏が聞えたり、冬の寒い日の柔らかい花芽にすりすりしたくなったり、たくさんの嬉しいくさはらだよりです
手にとってぜひ読んでください。子どもたちと一緒に声にしてください。
心がふわふわルンルン歌いだすはずです
そして
明日17日(金)の11:00~、家庭支援センターでおはなし会です
『くさはらだより』から春の詩をたくさん読みます。
ぜひ、遊びにきてくださいね。
赤ちゃんを抱っこしてゆっくりお母さん方に聞いて欲しいです。
心に優しい春を届けます
盆ざるがちっちゃい!
近くの畑で、毎年この時期に、畑の野菜を近所の方々に配るのだそうです。
大きな大根を3本いただいたとか。
そして、私までまわってきました。
畑のおじさんにもありがとうございます。感謝
絵本『しんせつなともだち』のようですね。
野菜をお裾分けしていただくといつも思います。
気持ちが嬉しいです
(こどものとも傑作集)
寒い雪の中、うさぎがかぶをふたつ見つけます。ひとつは食べて、もうひとつはともだちのろばさんへ。それから友達から友達へ。
美味しいものはみんなで美味しさを分け合って、たくさんある時はまたみんなで分け合って。
優しい気持ちがつながって、嬉しくなる。それはとても幸せな心地です。
この絵本の野菜は、冬に栄養たっぷりの野菜がでてきます。
ぷくっとしていて、とってもおいしそう。
白いかぶが、白い大根とつながって、本当にありがとうです。
早速、葉っぱが傷まないうちに、大根葉だけはすぐに白ごまと一緒に炒め煮しました。
ごはんのお供にとっても美味しいです
明日は、この大根で、おでんかな
山の村に小さな雑貨屋さん「マルハナ商店」があります。
その店をきりもりしているおばあさんの名前は、花田サクラさん。
マルハナ商店には、いろいろな人が訪ねてきます。
春から冬へと季節ごとの、不思議な心温まる6つの出来事が描かれています。
その中の夏のお話は、「カッパの土笛」。
カッパの空太がお味噌を買いにマルハナ商店にやってきます。
梅雨の前の河童たちのお祭りにみんなできゅうりを食べるためです。
でも、あいにく味噌は売り切れ。
サクラさんは、自分で作ったなめみそを空太にさしだします。
その美味しいこと美味しいこと。
もろきゅう食べたくなりますよ
懐かしい故郷の匂いもします。
ぜひ、読んでくださいね。
なめみそ:味噌にみりん、砂糖、酒を入れてねり、ゆずや昆布、山椒、などいれて作ります。
夏は本当にきゅうりが美味しい
体のほてりを鎮めてくれますね。
バリバリポリッっとね
美しい満月。金色に輝いています。
朝の大雨嵐が嘘のようです。
私のたからもの絵本『ぼく、お月さまとはなしたよ』(評論社1985年初版)のお月さまは、まあるくて、黄色いお月さまです。
いつも、私のすぐ側にいます。
私の誕生日ももうすぐ。今月の増田書店のお話会の誕生会は私もハッピーハッピーの仲間入り、今月のスターさんなのだー
この絵本は、くまくんが、お月さまに誕生日の贈り物をあげたいなと思うところから始まります。
そして、お月さまと話しをするために、山の頂上まで歩いていきます。
そこで、「誕生日、いつですか?おしえてください」「誕生日になにがほしいですか?」と聞きます。
すると、お月さまも同じように聞き返します。
くまくんはちょっと考えて「ぼく、ぼうしがいいな」。
「ぼく、ぼうしがいいな」とお月さま。
そこで、早速くまくんはお月さまにきれいな帽子を買いました。
お月さまがよく見えるようにと木の枝に帽子をかけておきました。
それはそれは、のぼってきたお月さまにぴったり。
朝、くまくんのおうちの前にも、ぼうしが。お月さまからの贈り物!
ところが、風に吹かれてどこかへ。
がっくりしたくまくんは、お月さまにいいます。
「ぼく、あなたがくれたぼうしをなくしちゃったんです。」すると、お月さまも同じ言葉をいいます。
「いいですよ、そんなこと。だってあなたが好きだもの!」とくまくん。
「いいですよ、そんなこと。だってあなたが好きだもの!」とお月さま。
「お誕生日おめでとう」「お誕生日おめでとう」
さぁ、絵本の中は、どんなに素敵な優しい絵で描かれているでしょう。
国立増田書店で読みまーす。一番最後お誕生会で。
今月のお誕生会は、おはなし会に集まった5,6月生れみんなです
どうぞ楽しいひと時を一緒に過ごしましょう。(25日11:00~、自由参加)
実は、この絵本には、忘れられない思い出が幾つかあります。
私がこの絵本を「愛を生む魔法の絵本」と呼んでいる所以です。
そのひとつとして。
去年の話になりますが、三鷹の大人のためのお話し会で、私がお誕生日におすすめの絵本としてこの本を紹介したところ、参加された女性が「あとで、来ると思いますが、今日は主人の誕生日なんです。」とおっしゃるので、とっさに「じゃ、私からプレゼントとして、ご主人のためにこの絵本読みましょう」と言ってしまいました。言った後でとても照れくさかったのですが、しばしご主人を待ちました。
ご主人は会社から駆けつけてくださいました。
最後のお話しの余韻が静まった頃、ハッピーバースデーを歌い私は約束通り、この絵本をゆっくりと心を込めて読み始めました。
ご主人が真っ直ぐ絵本を見ています。すると、奥様は隣でポロポロポロポロ涙を流されています。
距離が1メートルも離れていませんから、みんな視界に入ってしまいます。
読み終わると、奥様が何度も何度も「良かったね、良かったね、嬉しいです。ありがとうございます。」と、もう涙でいっぱいでした。
ご主人は、奥様に言ったのです!奥様の涙をぬぐいながら「ありがとう。」とみんなの前で。
お二人の愛が周りに溢れて、誰もかれも幸福な気持ちになりました。
私は、あんなにも優しい気持ちで絵本を読めた喜びに浸っていました。
まさに、愛を生む絵本でした。
巷で流行っている、「R-35」だかのCDより、私はこのハイネのような愛を語れる素敵な絵本をおすすめします。
「あの素晴らしい愛をもう一度」
愛する人に読んでください。この本は愛を生む魔法の絵本なのです
『かわせみのマルタン』
リダ/文 ロジャンコフシキー/絵
石井桃子・大村百合子/訳
初版:1977年 福音館書店
復刊:2003年 童話館
森の、清らかな川岸に住み着いた青くつややかな羽をもつかわせみのマルタン。
マルタンの生活が、そこに存在する動植物とともに細やかに描かれている絵本です。
ある日、マルタンは妻のマルチーヌと水辺の土手に穴をほって、巣を作り始めます。マルタンがくちばしで穴を掘り、マルチーヌがその土や石を遠くまで運びます。
「とうとう家はできました。ほんとうに美しく、せいけつで、土のにおいのする家です」
マルタンとマルチーヌはどんな時も離れません。いつでも寄り添っています。飛ぶ時も、眠る時も、漁をする時も。
マルチ-ヌが卵をうみました。ずっと、じっと卵をあたためています。マルタンはいったりきたりして、マルチーヌにえさを運びます。
「ティイック、ティク、ティク」「ティク、ティク、ティイック」と体を寄せ合っていろいろ話をします。
こうして、二週間が過ぎ、15日目。マルタンは魚ではなく虫を取りはじめました。ひなのためにです。虫の羽までもむしってあげます。可愛いひなの喉につまってはいけませんから。
季節は巡り巡ります。毎春、マルタンたちは卵をかえし、秋になると、こどもたちは、親から離れていきました。
ある日、マルタンは悲しいことに病気になってしまいます。「セイクス、セイクス」悲しいなげきの声です。マルチーヌが魚を小さくちぎってももうつつく力さえなくなりました。枝に止まっていることもできません。
マルタンは死んでしまいます。
そして、二三日すると、また、あのなげきの声が聞こえてきます。それは、マルチーヌです。
「一羽が死ねば、あとの一羽は生きていかれないというほど、かわせみたちの愛情はふかく強いのです。残った一羽は、ただひとりきりになり、飛ぶことも、食べることもしないで、とうとう、その心臓はとまってしまうのです。マルチーヌもそうしたのでした。」
次の春、森に明るい声がひびきます。どこからか、二羽のかわせみが飛んできました。楽しそうに歌っています。
マルタンとマルチーヌのこどもたちなのかしらね。
この絵本は、かわせみの一生を描きながら、自然の営み、命のつながり、明るい明日を想うことができます。心は、静かに優しくなれます。
ブルグミューラの曲に「清い流れ」という美しい曲があります。
私は、この絵本を何度か繰り返して読みながら、この曲が浮かび上がり、読みながらずっと響いていました。
この絵本の自然描写はそれほどに、生き生きとしています。
ぜひ、読んでくださいね。
私は今、かわせみに会える場所を発見したので、また会いに行くのが楽しみです。
そういえば、あの時も、二羽でした。
私もあの二羽に名前をつけよう。
瑠璃色の羽を持っているので、瑠璃色の地球からとって、ルナとルリにしよう。
もうすぐひなにも会えるはずです。
ジョン・セバスチャン作/ガース・ウィリアムズ絵
2000年 リブリオ出版
表紙のこぐまくんの、一生懸命にハーモニカをふいている顔がとっても好きです。
どんなメロディがなっているのでしょう。
こぐまくんのお父さんは、ハーモニカの演奏家です。こぐまくんはお父さんのハーモニカが大好きです。子守唄もお父さんのハーモニカ。
ある日、こぐまくんはお父さんから新しいハーモニカをもらいます。はじめは、へんてこな音でした。けれど、どんどん練習していくと、ふと、少しだけメロディがなりだしました。
お父さんは言いました。「そうやって、きみがずーっとふいていけば、きみのなかにある音楽が、ますますなりだすようになる」
こぐまくんのハーモニカが「ぼくのぼくだけのうた」になる日まで、ゆっくり温かく見守っている、お父さんお母さんの眼差しがとっても優しいです。
白黒の絵もじっくり見つめてしまうもので、ゆっくりページをめくり、余韻が残ります。
「わたしたちは、だれでも、自分だけの歌をもっている・・・」
それにしても、小学校でハーモニカを教えなくなったのは残念なことです。今は鍵盤ハーモニカだけ。何でも一番の理由は「衛生的でないから」。これは、おかしいことです。楽器でも道具でも、安全にきれいに使うことは学びのなかで身につけること、また教えていくことだと思います。はじめが肝心ですから、最初に衛生的に使える手入れの仕方を丁寧にしっかり教えればいいと思うのですが・・・。
ポケットに入り、どこにでももって行け、好きなメロディを歌える小さな楽器、ハーモニカ。
吹けば必ず楽しくなる。
ハーモニカ少年、今は、なかなか見ませんね。
教育ハーモニカは簡単にふけます。健康にもよさそうだけれど・・・。
チューリップ、キラキラ星、考えずとも何曲か勝手にメロディがでてきちゃいますよ、きっと。
親子でハーモニカ、明るい音でいいですね。
楽しさ倍増!
今月からこのブログで復活することにいたします。
おはなし会では毎回3冊ほどしかご紹介できませんので、私のおすすめ絵本を季節や行事、また、お誕生日になど考えながら毎月、数回ご紹介してまいります。リクエストが多いものも確かに喜ばれている絵本ということにつながりますので、それも交えてのおすすめ絵本を挙げてまいります。
きっと、「たからもの絵本」が見つかると思います。
カテゴリーに追加いたしますので、ぜひ、絵本選びの参考にしてください。
あなたの知らないところに
いろいろな人生がある あなたの人生が かけがえのないように あなたの知らない人生も また かけがえがない 人を愛するということは 知らない人生を 知るということだ 『ひとりぼっちの動物園』灰谷健次郎著より本の表紙の扉にこう書いてあります。
私は時々、この本を手に取り読み返します。特に子どもたちの前で語る時などは。
それは、「私は、なぜ語るのか」という原点に返ることができる一冊だからです。
この本の中には、あることで、学校に行かなくなったけんちゃんという少年が、動物園の飼育員、亀山さんとの触れ合いを通して、さびしい心から抜け出し、新しい明るい気持ちで一歩を踏み出すまでのことが書かれています。
この亀山さんのけんちゃんに対する、温かい眼差し、優しさ、その言葉が、わたしの胸にぐっときます。そして考えさせられます。わたし達大人はこの目線で子どもたちをみていかなきゃなぁと。
私がこの道を進もうと決心した一つにある出来事があります。それは、1997年の、世の中を震撼させた「神戸連続児童殺傷事件」です。このことをきっかけに、学生の頃からの、絵本が好きだから、近くの図書館や児童館で子どもたちに読み聞かせをという気持ちから「子どもたちの心を守る。命を守る。」という意識に変わりました。
このときの灰谷さんの行動もその思いをゆるぎないものにしました。
灰谷さんは、この事件の加害少年の写真を公開した新潮社に抗議し、そこでの執筆を拒否したのです。そして、新潮社にあるすべての著作の版権を引き揚げたのです。
灰谷さんは、最後まで、子どもたちへの眼差しは優しかった。
私たちにはみんな何かを生み出す力があります。子どもたちの心の芽はもちろん子どもたち自身で育てることができます。でも、できることなら、こどもたちに、ひとりぼっちの心を持たせたくないですね。どこであっても、子どもたちが安心して過ごせる場所を作ってあげたいです。心豊かな成長を願いながら、犯罪や事件や暴力から絶対守らなければならないと思います。
自分の住んでいる半径500メートルくらいはパトロールするつもりの目でいたいです。
こどもたちには、たっぷりいい時間を過ごしてほしい。
大地を踏みしめる時間をたくさんあげたい。
いい空気をすわせてあげたい。
思う存分、ゆっくりといろんなことを想像してほしい。
その時間があれば、未来はもっと明るくなる・・・と思う。
今日は、生クリームを使ったチーズケーキをしっとり蒸し焼きにしてみました。
チョコレートで、マーブル模様にしたのですが、焼き色がついて同化してしまいました。
でも、ほんのりチョコ風味がプラスされて、とっても美味しかったです。
寒いからでしょうか、チーズケーキの濃厚な味わいでふわっととけけていく食感は、体の中にエネルギーを蓄えるような感じです。
まさしく、チョコも。
美味しそうなチーズのでてくるお話で大好きなのが
「番ねずみのヤカちゃん」(福音館書店)
ドドさんのおうちに住み付いているお母さんねずみと四匹の子ねずみたちがいます。
この中の一匹が「やかましやのヤカちゃん」と呼ばれているのです。その声の大きさといったら、ドドさんたちに聞こえるくらい。お母さんが生活の知恵の話をしている時も、ヤカちゃんはお構いなしに大声をだしてしまうので、お母さんはハラハラしっぱなしです。そんなヤカちゃんが思わぬ大活躍をするのです。
さて、どんなことがおこるのかな?
しつけのせりふが、お母さんねずみの優しい歌になっています。
あったかい部屋でゆっくり読み聞かせするのにもぴったりの作品です。
きっと、チーズが食べたくなりますよ