いきなりのまぐろの頭。
ちょっとコワ~~。ですよね。ゴメンナサイ。
今日、スーパーでのお買い物中、鮮魚売り場の方からカンカンカンと鐘の音が聞え、
「マグロ、生の本マグロ、解体だよ~!」
と威勢のいい声がびんびん。
マグロの解体を見ました。
何度か見たことはありました。今日のは、平日仕様かな。小振りです。
あの重そうなよく切れる包丁がすごいと思っていると、頭をいとも簡単に切り落とし、高く上げて、
「さあさあ最初は、頭、頭だよ。500円!」につられて、
思わず、集まっているベテラン主婦の方に混じって、手をあげてしまいました
そうしたら、みなさんがお譲りくださって、私がゲットしたわけです。
カマは買うことがありますが、頭というのは初めてです。
真ん中の柔らかいところは、魚屋さんがみんなの前で、上手に、指でするっと外し、「これは、お刺身でうまいよ!あとは、ほぐして煮るとおいしいよ」と教えてくれました。
それから、再び「今日は、大サービス、中トロ、大トロ最高だよ、大きく切るよ、半額でいくよ~~」と、そして、中トロもまた・・・手をあげちゃいました
。
つやよく、本当に大きなさくでおいしそうだったもので・・・。
突然、夕食のメニュー変更になってしまいました。
元気な明るい魚屋さんの実演にすっかりのせられてしまいましたね
夕食の準備で、下の娘がお手伝いで一緒にお台所に立っていました。
「うわ~、目がある、大きな目、すごいね~、顔固いね~」と。
私は、がしっと目の下に指を入れ、中の身をスプーンでほぐし出しました。
20年も前なら、こんなことはできませんでした。でも、今はへいきの平左衛門です!
「なまぐさい~」と娘が言っても
「そう、お魚のおいしそうな匂い。今に見ててごらん、おいしいのができるよ」とすぐ答えます。
ふと、大好きな向田邦子さんのエッセイ「魚の目は泪」が浮かんできました。
向田さんが、小さい頃、めざしが嫌いだったということが書いてあります。
藁に刺してあるめざしを見て恐ろしかったと。
たたみいわしや、シラスおろしさえも、黒い点々がひとつひとつ目だと思うと食べられなっかたと書いてあります。
大きなマグロの目がぎろっと私を睨んでいるようですが、その隣で娘がその目をじっと見ていますが大丈夫でしょうかね
さて、夕飯ですが、中トロの味わいはまことに美味しかったのはもちろんですが、頭の身の炊いたのがやわらかくほろほろして格別に美味しかったのです
子どもたちに大絶賛されてしまいました
「この味、わすれられな~~い。また作って!」ですって
これは、絶品、おすすめです!
解体ショーにであったら、ぜひ、頭をゲットしてくださいね