朝夕の寒さ、急速に進んでいますね。
空気も乾燥してきて、喉を酷使する者にとって怖い季節到来です
学校訪問でも、風邪ひきさんが少しずつ増えているように思います。
みなさんもどうぞお気をつけ下さいね。
のど飴、携帯にね。
立川でムーミングッズ展やってました
中身がなくなっても、愛用のど飴を砕いていれちゃおう!
さて、自宅で開催している小・中学生の読書塾で、
今、古典を読んでいます。
清少納言『枕草子』兼好法師『徒然草』そして『平家物語』などです。
どれも、中学校の教科書でちょっと勉強するものですね。
冒頭の部分はとても有名なので、暗唱するようにしてもらってます。
中学校で暗唱テストがあったら楽勝ですね。
なんて、もちろん、それが目的ではないですけれども。
私はと言えば、ブログでも度々書いているのですが、
高校生の頃の京都の一人旅で、嵯峨野の「滝口寺」で語り部のおばあさんに出逢い、
『滝口入道と横笛』の語りを聴き、感動して、3日も通いつめたというエピソードを話しながら
この『滝口入道と横笛』の段を語ります。
初めて語りで聴く「悲恋」かもしれませんね。
子どもたちが、自力で読むのは少し難しいかもしれませんが、
語るとそうでもないのですよ。
もちろん、ドラマチックに語っています。
子どもたちは、いろいろ想像しています。
不思議な言葉にひっかかったりしてますが、
要約や、感想を書いてもらっても、ちゃんと聞けているのがわかります。
古典は、読むより、聞く方が易しく、そして、心に残るものだと、
私の中では思っています。
語りで聞くと、しみじみと後になって響いたりもするようです。
これは古典に限らないですが、でも古典は、現代文より内容はとてもシンプルで真っ直ぐなので、
より、耳・心に残っているようです。
今、高校生や大学生の子どもたちからそんな話をよく聞きます。
ところで、「暗唱」というのは、私はとても大事だと思っています。
時代を問わずの名文、古典や漢文、の暗唱は、心に宝物を増やしていくものだと思っています。
名文は、一言で「とても美しい」につきます。
美しい言葉は、美しい響きがあり、なぜ美しさを感じるかというと、
非常にロマンがあり、情緒豊かであるからだと思います。
人が生きることを愛し、自然を愛し、細やかなものにも心を寄せていく。
そして、見えるものだけでなく、見えないもの、心の奥底にあるものを感じ取れる。
時に絶好のタイミングで、自分の支えになってくれることもあるものです。
なので、「暗唱」はただ文章を覚えているようでいても、
いつか身、実になる、珠玉の言葉を食べている、そんな感じではないでしょうか。
これからの時期は、百人一首も入ります。
百人の名文を心に置くのは、素晴らしいことでしょ
さて、火曜の会ですが、主宰のタカコさんから1冊の児童書を頂きました。
随分古い本で、古書で手に入れてくださったようです。
先月、私が小学校の頃からずっと心に残っていて忘れられない本ということで『やまんばおゆき』(絶版)を読みました。
それは、1冊読むのに、約2時間かかりましたが、皆さん集中されて最後まで読みました。
その後、タカコさんも「そうだ私も好きな本があった!!」っと、思い出したというのです。
それがこの本です。
『少女パレアナ』
せっかく取り寄せてくださったので、後に読んだ深田久弥作『オロッコの娘』の前に40分ほど読み進めました。
来月も最初に読みの続きをします!
実は、私も、当時の小学校の図書室にあったこうした名作物語や伝記ものは読破したつもりでしたが、
この本は読んだことがありませんでした。
タカコさんは、偕成社さんから出版前の本を、10歳くらいの時に読んだそうなので70数年前になると言っていました。
この本の主人公パレアナの困難にめげず、いつも前向きに生きる姿、
そして、その周りの人物の様々な人生を受け止め、それが、日本の生活や、人物の描き方とまた違って面白かったと言っていました。
昭和の初期、西洋の良い児童文学が翻訳され、たくさん出版された頃ですよね。
それを一生懸命何度も何度も読み返していた、タカコさんのような子どもがたくさんいたのですって。
火曜の会のメンバーの方々は口々に言います。
「本は何よりの楽しみだった」
「本こそ学校だった」
今、学校訪問などで、5,6年生に好きな本、心に残っている本を尋ねると、
私が当時好きだったり、感銘を受けた西洋の物語本の数々、
例えば、『若草物語』 『ああ無情』 『赤毛のアン』 『小公女』 『クオレ』 『あしながおじさん』 『巌窟王』 『三銃士』 『ガリバー旅行記』 『飛ぶ教室』 『モモ』 『秘密の花園』 『最後の授業』 『車輪の下で』などなど・・・
ちょっとキリがありません。(なるほど、少し古いと言われる感じですか・・・)
こういう本の名はあまり見られません。
もちろん、今人気のシリーズものもいいものありますけどね。
日本の児童文学者の作品もたくさん素晴らしいものがありますが、
5,6年生には特に、歴史も文化も自然の描き方も日本のものとはまた違う外国の名作を、
もっともっと読んでもらいたいと思います。
私は、自分で読んで心にストックされているものしか紹介はできませんが、
時代は変わっても、残っている名作の数々には少しでも触れてほしいという願いがあるので、
その魅力を届けながら読んでもらえるよう働きかけている最中です。
学校訪問のブックトークで紹介すると、
次に訪問する時には、やはり、読んだという声も聞きます。
これからも、少し古典になりつつある、名作児童書を紹介し続けたいです。
読書の秋ですしね。
未来ある少年少女への良書の紹介もストーリーテラーの役目だと思っています。
古典から、何か話が飛躍してしまいましたが、
私自身、楽しく語れるのも、日々、たくさんの子どもたちと本を通じて繋がっているからだと思います。
良い書物を読み、いろいろ想いが膨らむのは、いいことです。
未来の、希望の子どもたちが、豊かな大きな心で健やかに成長していくことを願いながら見守っていきたいです
立川で発見です
うわぁ~鬼だ! 鬼公園
の近くのカフェで、フェルト作家のトリかあさんより、
ハロウィン仕様コサージュ
これをつけて、ハロウィンおはなし会がんばります
明日は、恵比寿三越 八重洲ブックセンターのハロウィンおはなし会です
2階アトリウムにて、1回目 14:00~ 2回目 16:00~です。
ぜひ、みんなで遊びに来てくださいね