今日も、ぽかぽか陽気が続きそうですね。
昨日、取材・打ち合わせを兼ねて、北鎌倉へ行ってまいりました。
目的地は、東慶寺。「駆け込み寺」または「縁切り寺」として、有名ですね。
実は、その、参道奥の多くの文人たちが眠るお墓へ行くことなのでした。
語り手仲間と回りながら、小林秀雄の全集を片手に、『無常ということ』より「西行」「実朝」、『モウツァルト』
井上ひさし「東慶寺花だより」(江戸時代、虐げられた女たちは鎌倉の東慶寺に駆け込み、夫との離婚を訴えた。夫婦の絆と「ゆるし」を描く、静かな感動に満ちた連作短篇)など語りつくしました。
東慶寺の花たちも楽しみにしていましたが、梅、らっぱ水仙、それに、クリスマスローズが美しい色を加えていました。
さてさて、それは、午後のことでして、、、
午前中は、「円覚寺」「建長寺」の境内をゆっくり巡りました。
この北鎌倉ですが、昨日は、大変静かで、のんびり歩けました。
平日だとこうも違うのですか!!
振り返ると、今まで、大変な混雑の休日、しかも6月のアジサイの時期しか来たことがなかったのです。
北鎌倉を降りると、ぞろぞろ「明月院」へまず直行という感じでした。
私にとって、初めて見るような勢いの北鎌倉。
驚いてしまったと同時に、心が晴れるように広い境内と、そして、あまりにも静かな境地に、非常な心の安らぎを感じました。
そして、建長寺は、本当に、総門から境内最奥の半僧坊まで上りきり、その眺望も楽しみました。
なかなか健脚で良かった・・・。かなりすごいコースでしたね。
ちょっと見えづらいですが、
半僧坊への階段を上ると、その斜面に、鉄製のたくさんの烏天狗!!
すると、にわかに風がざざーっと吹いて、わわっ妖力!?と感じるほどでした。
さらにその上へと歩き、そこからの眺めは最高でした。
昨日は、富士山は、うっすらとでしたが。
鎌倉五山第一位、「天下禅林」を掲げ、我が国最初の禅宗寺院である『建長寺』
少し心が鍛えられたようです。
また訪れたいです。
もっと足を強くして。
お昼は、建長寺前のお店で「けんちんうどんセット」を食べました。
建長寺と言えば、けんちん汁発祥の地と言われてますものね。
山菜寿司ごはんもおいしかったです。
けんちんうどんは、アツアツ具だくさんで、うどんは細麺。なぜか懐かしい味。
小さいとき、祖父のお寺で、祖母が作ってくれた野菜うどんにすごく似ていました。
お寺のおばあちゃんの味で覚えている貴重な記憶の味でした。
それから、最後に寄った東慶寺すぐ横の、喫茶店。
アンティーク調で雰囲気良かったです。
窓から、椿の木をわたるリスたち、それから、白や紫のクリスマスローズがあちこちと見えました。
サイフォンで淹れた、あつ~いコーヒー。
酸味の効いたブレンド、随分歩いた後だったので、ベリーマッチ!美味しかった~