今日のお天気は、時折風が木々を揺らして、ヒューヒュー音をならしたり、
吹き上げるように風向きを変え雨をまき散らしたり、やや荒れ気味ですね。
昨日は、久しぶりに、「徒紀の奏」で二人語りのための稽古をしました。
稽古といっても、今は、声のトレーニングです。
体の筋肉や骨格も意識し、呼吸や立ち姿勢の見直しをしているところです。
言葉の響きそのものについて考える時、
やはり、どうしても声の響き、つや、声量、声幅など
自分の問題点に悩みます。
20代30代の声に関して貯蓄していたものが
だんだん枯渇していっているのを感じています。
最近、声枯れや、声揺れ、また、呼吸の浅くなっていることなど自分でも実感し、
やはり、また、しっかり作り直さなければと思っています。
ダンスやバレエなども少しずつ取り入れています。
やはり、ちゃんと自分の体を支えるためです。
支えのある、いい声を作ることがいまのところの目標です。
それは、もちろん、大作に挑むためでもあります。
いろんな形で、思いのまま伝えられる、声や体を持てたらいいのですが、
人間の体とは、そう思い通りにいかないものです。
かなり時間がかかるでしょうし、終わりはないと思います。
でも、やろうと思っているうちにやるしかないというところで
がんばります。
さて、今、わらべうたのなかで、「子守唄」もよく歌っていますが、
「子守唄」にも、歴史がありドラマがあり胸にじんとくるものが多いです。
小さなこどもや、動物のでてくるかわいい子守唄も紹介していますが
母や祖母が良く歌ってくれた「おどま盆切り盆切り~」で有名な「五木の子守唄」など、
耳に残っているものも歌っています。
講座などでは、その哀愁のある子守唄の歴史などにも触れています。
そして、天草の「福連木のこもりうた」に出会いました。
「福連木」はこもりうたの里とも呼ばれています。
実は、天草の取材旅行で、その地を踏んだものの、当時の目的が「ガルニエ神父ーパーテルさん」の取材が主でしたので、
立ち寄りませんでした。
ところが、子守唄を調べていくうちにご縁ができ、しかも、そちらから、こんな素敵な絵本が届きました。
手作りの絵本です。
著者:田中和子 編集:仁田直美 絵:永田有美
田中和子さんは、この6月に94歳でお亡くなりになられました。
この絵本は、今年の1月田中さんの94歳のお誕生日に出来上がったそうです。
20年前、田中さんが天草にお嫁に来た娘さんの直美さん(この絵本の編集者)のところへ遊びに来たときに、
この天草を愛し、一度も母国に帰らず、その土となったフランス人の宣教師パーテルさんのことを知り、
深く心を打たれ童話を書いたそうです。
そして、直美さんは、お母様のこの作品に感動し編集し絵本にしました。
天草で、私も、パーテルさんの足跡をたどり、その深い愛の心に感動しましたが、
その抱いていた想いと、この絵本の文も絵も強く重なり、温かい思いが湧きたちました。
16日の横浜立場の「やえちゃんの天草おはなし会」で、この絵本を読みます。
『パーテルさんとひがん花』
パーテルさんの優しさ、この絵本にいっぱいつまった田中さんの想い、
この絵本が希望を持って旅立っていくことをとてもうれしいといってくれた直美さんの想いをのせて
読みたいと思っています。
お近くの方は、ぜひ、イトーヨーカドー立場店「3階ちびっこ広場」までお越しくださいね。
7月16日(海の日)11:30~、14:30~の二回です。
天草民話も語ります。
おいしい天草の特産物もいっぱいです。
旅人を優しい気持ちにしてくれる天草のやさしい風や、生活、自然、そして、人々の姿を感じてもらえると思います。
お天気いいといいなぁ。