~ストーリーテリング「愛依の風」ainokaze~

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ストーリーテラーやえはたのりこ(やえちゃん)の徒然便り

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米良美一さんのアヴェ・マリア

2008年01月30日 | 日々徒然

米良さんをテレビや新聞で観る機会がここのところ続いています。

少し前に、米良さんの、「ヨイトマケの唄」を聴いた時、こんな歌い方をする人なのかと驚いて聴きました。
「もののけ姫」しかしらなかったので。
カウンターテナーという存在も初めて知りました。

米良さんの歌は、叫びにも近いし、祈りにも聴こえます。
内向きに米良さん自身の心の奥底に響いているような感じです。
そこからにじみ出るものが伝わってきます。
                                                                                                   
「アヴェ・マリア」ほど、よく聴くものはないです。
たくさんの方の歌声でこれまでにも数え切れないくらい聴いてきました。
今日聴いたのは、やはり内向きに聴こえました。優しい気持ちというより、一緒に祈りたくなるような感じでした。

表現することは自分と向き合うことを、余計な部分をそぎ落とさないと見えてこないものです。

米良さんの歌声は、どこか土の匂いがした。
懐かしい匂い。


小さな仏さま

2008年01月28日 | 日々徒然
火曜おはなし会主催の方がご自宅に夕食に呼んでくださいました。
玄関の飾り棚の上に、蓮の花びらの上にちょこんと坐っている、それはそれは可愛らしい小さなお地蔵様がいるのです。木彫りの本当に手のひらにのってしまうほどの大きさです。その表情はぷっくらと穏やかで、すーっとのびやかで、すっかりひきこまれてしまいました。

遅ればせながら知ったのですが、それは、あの阪神大震災でたおれた木から百八つの稚児地蔵を彫ったという仏師:堀部幸男さんの作でありました。

「ちいさな祈り」と題された写真集も見せていただきました。両手を広げたり、口にあてたり、泣いていたり、遊んでいたり、横になっていたり、様々なしぐさの稚児地蔵。見ていると、心がくすぐったくなるような優しい気持ちになりました。癒されていくのです。

「仏像は彫るのではなく、余計な木屑を取り除いていくだけ。仏さまをお迎えするという言い方が正しいかもしれません」堀部さんはそんな表現をされています。

一体一体が澄んだ清らかな美しさと可愛らしさ、そして、慈悲深い顔をしています。

仏さまを彫る精神は、祈り以外の何ものでもないのだろうが、改めてみる祈りの形でした。

私はにっこり笑いました。とても無邪気な気持ちになりました。
心が空っぽになって、お地蔵様とにらめっこして、負けたのです。


サティを聴く

2008年01月28日 | 日々徒然

エリック・サティ。もちろん大好きである。
この名前を聞いただけで、浮かんでくる曲といえば、
「ジムノベティ」「グノシエンヌ」「ジュ・トゥ・ヴー」など。
懐かしいお洒落な音楽。眠れぬ森にはいっていくようで、月の光の道標に,すーっとどこにでも好きなところへ連れて行ってくれる夢先案内人のようなフランスの作曲家。
どことなく奇妙なのだが、不思議な旋律がたまらない。
だから私は、サティはうっとりするような甘い気持ちの時に聴く方が多かったのです。

ところが・・・
ある尊敬するアーティストの方と、私自身の語りや、表現する世界についての原点を再考していく話の中でした。
このサティの有名な逸話の話をされたのです。
ご存知の方も多いと思いますが、サティがある曲のフレーズの弾き方に
「歯痛の鶯のように弾く」と指示した話です。
ピアノ以外で音楽家の話は考えもつきませんでしたので、新鮮な驚きがありました。
このことは、考えるヒントになりました。
それからというものここずっとサティ。

いっぱい聴いているうちにある扉を開けたくなりました。
ドビュッシーやラベルのようなひらめく影響をうけたというと過言かもしれませんが、私の語りはどこから発生してどこへ響いていくのだろう。
深く抉りながら考えたくなりました。
観念や甘いきれいな言葉ではなく、本当の自分の伝えたいものを開く扉。


ストーリーテラーから一歩踏み出して・・・。
心の森になった赤いりんごのような実をみんなのところに届けたい。
もう少し大事に育ててから。



夜食に。。。

2008年01月26日 | クッキング

大好物のデザートといえばアイスとプリン。

プリンは優しい甘さとぷるんとした食感がなんともいえず美味しいんですよねぇ。

今日は、夕食を作りながら、読書や、書き物の後に・・・と思いつつ少し小さめのプリンをつくりました。
「蒸しプリン」にしました。ぷるふわっていう感じで軽いので、夜食には程よいのです。
でも、カロリーはありますよね。続けると怖いことに・・・。

金曜の夜は、いつも、夜更かしになります。
1週間の疲れもでてくるのですが、気持ちがほっとしています。
おやつがしみじみおいしいんです。お酒もそうですよね。

皆さんも良い週末を。


雪模様

2008年01月24日 | 日々徒然

朝起きると、やっぱり雪でしたね。東京の窓です。

寒かった~一日。

寒かったけれど、長ぐつをはいて散歩しました。

近くの小学校の校庭で、雪遊びをしていました。
校庭いっぱいに雪が積もったので、子どもたちはとっても嬉しそうでした。
雪合戦で、久しぶりに聞くような子どもたちの歓声がひびいていました。
あちらこちらで雪だるま作りでかわいい笑顔が見えました。

「いいな~私もやりたい」

それにしても、子どもたちが元気に遊びまわれる空き地はほとんどありませんね。
夕方図書館に行き、隣接している児童館を覗きました。
小さなゲーム機を一心に見つめる子どもたちがたくさんいました。
雪から雨に変わり、外で遊べないとこうなのかなぁ。

どうして、そんなにゲームに夢中になるの?
小さな液晶モニターの中には希望の未来が見えるの?
小刻みなリズムのリピートし続ける電子音は、自然の営みの音を消してしまわないの?
そんなにずっと口をへの字にして、笑顔の数はへらないの?
その機械には美味しそうな匂いがあるの?おなかはすかないの?

本当にゲームで遊んでいるの?それともゲームに遊ばれているの?

ゲーム機が小さな子の手のひらに持てないくらい大きくて、すごく重たければいいな。

 


見上げれば 満月

2008年01月23日 | 日々徒然

1月22日。今日の月は、きれいでした。

満月の夜は、外に出てみると、お月様からのメッセージが聞こえるようですね。

「明日は雪よ、寒いわよ」

「ほんと!?」


ここのところとっても寒いので、お茶の代わりにスープを飲んでいます。
簡単ミネストローネ。クレソンとじゃがいものポタージュ。
体がほかほかになります


おかげさまで

2008年01月21日 | 日々徒然
父が退院いたしました。
切ってしまうと早いものですね。
癌は退治できたのでしょうか。
後は体力回復。まずは、歩くことからかな。
今しばらく、父も大変だと思いますが、生きてることは素晴らしいと実感しているでしょう。

「霜踏みて おかえりの茶 腹にしむ」

家に帰って「やっぱりうちはいいなぁ」最初の父の言葉。
しみじみ美味しそうにお茶、飲んでました。

「良かったね。お父さん。お帰りなさい。」

映画「アース」

2008年01月17日 | 趣味話

地球温暖化を取り上げた話題の「アース」
観にいってきました。

見たこともない、目の当たりにすることもない自然の営み、太陽の恵み、陸地で、海で、空で、生きるために繁殖の地や餌を求めて移動し、力の限り生と死の狭間を、一瞬の油断も許されない状況で旅をする動物の姿がスクリーンいっぱいに映し出されました。

美しい地球の姿は変わらないように思えたり、生命の息吹を感じる地球を崇高する思いもしました。でも、忍び寄る温暖化。これ以上気温の上昇が続いたら、動物は絶滅し、やがては私たちも、そして地球も死んでしまうでしょう。

脅威はそこまできているような危機感を強く感じます。
そして、素晴らしい生命を生み出す地球、動植物たちとの共存、私たちに何ができるのかを考え、地球に生きるものとしての責任を担っていることを痛感しました。


マックがすごく薄くて軽い新機種を発表しました。携帯電話は数ヶ月もしないで新機種が発売され、運動はモニターを見ながら、子どもの遊びはゲーム機、歩くより車、
スピード化、合理化、社会混乱、事故犯罪多発、時々わけがわからなくなります。

「人はどうして生まれてきたの?」
人は地球に生まれた人、地球上の生命がみんな仲良く生きていくために人はどうやって生きていくのか、何ができるのか、心をそのことに向かせて、恵みいっぱいの地球を守っていくための使者となるためといいたいです。


さてさて

2008年01月15日 | 日々徒然

今日は成人式でしたね。
振袖姿のお嬢さんの姿を、道往くときに見られるのは嬉しいことです。

私も、ん十年前に迎えたのですねぇ
私の着物は赤でした。十二単調の襟で、裾に平安時代のお姫様や、御所車などが描かれていました。
顔はまん丸でぽっちゃりしていました。懐かしいぃー。

さてさて、父の術後も順調で明日は抜糸の予定です。
そろそろ、私も読書などして自分の時間をとりつつあります
今読んでいるのは、

高橋英夫著「音楽が聞こえる」~詩人たちの楽興のとき~です。

萩原朔太郎、宮沢賢治、高村光太郎、中原中也などまだまだたくさんの詩人が挙げられていますが、その詩に「音楽が聞こえる」という著者の見解が述べられています。なるほどと思わせ、大変興味深い、おもしろい本です。
いくつも有名な詩がでてきますが、今や、私にも音楽が聞こえてきます。
実は、私もそんな風に詩を読んでいることが多く、この著者によって裏づけされたような思いです。

まだ、半分です。明日は読み終えるでしょう。
今度は、おすすめに書きたいと思います。


鏡開き

2008年01月12日 | 日々徒然

正月十一日、鏡開き。

鏡餅を割ってお汁粉にしていただきました。
あずき大好きっこなので、とっても美味しかったです。

鏡は円満、末広がりを意味するそうです。

幸せなことがたくさんあるといいのになぁ。


ところで、今しばらく、このブログも父の看病日記になってしまいそうです。
今までこんなに長く病院通いをしたことがないので、あまりふれることもなかったですが、病院にも日々様々なドラマがあり、否応なくそれを見聞きする日々で、色々思うこともでてきます。

病院といえば、やはりドクターとナース。大学病院だからなのか、たくさんのドクター、ナースの方に父も診ていただいています。

こうしていると、どうしても、好きなドクター、ナースというのが出てきてしまいます。
お世話になっている身の上なのに・・・。

私は、やっぱり声が優しいということに安心感があります。
いかに慣れている症状といえども、患者の痛みをわかってくださっているようなことばに温かさを覚えます。

痛いと腹を押さえている父に、
「痛みに弱いんですね」「痛がりですね」という人。
「今は痛いですね。でも、徐々にとれますよ」「痛いけどもう少しですよ。」という人。

どのくらい痛いのかは、私の想像する以上だと思っていますが、たくさんの患者さんを診ているドクター、ナースの方は、案外クールなもの。

やっぱり、家族は優しくしなきゃって思う今日この頃です。

 


言葉でなくても

2008年01月11日 | 日々徒然

「手を握ること」正確には、「握り合うこと」かな。

これは本当に互いの心が、優しさと信頼が伝わるものだと感じます。

言葉はなくても

励ましと愛が伝わります。

実感です。

赤ちゃんはぐっと手を握っています。あれは、本能なのかな。

無垢な赤ちゃんに指をぎゅっと握られると、命の強さを感じます。

自分もピュワになります。そんなことを思い出します。

握った手の平の温かさに触れると、じわっと伝わります。

言葉にならない心の声が。

伝えたいなら 手を握ろう。

 


「父が 泣いた」

2008年01月10日 | 創作

「父が 泣いた」   

父が 泣いた 二度 泣いた

覚悟を決めて 手術室へ入る時

皆の手を握り ぎゅっと握り 涙がこぼれた

愛しき者たちから 離されていく
車はまわり 父を連れて行った

父が 泣いた 二度 泣いた

どれだけ時間が過ぎたか 深い眠りから覚めた時

皆の手を握り ぎゅっと握り 涙がこぼれた

愛しき者たちのもとへ 帰ってきた
待っていた私たちのところに 帰ってきた

体は切られた 体は小さくなった 
だけれど 父の血潮は
温かさを増して 感謝を増して 生きてる喜びを増して 
体中をめぐりだした

父が 泣いた 二度 泣いた

「ありがとう・・・」
父の心が動き出した
ここからまた生きていく

きっと夢の通り 深い眠りのうちに見た夢の通り 
千年の灯を守り通した 若かりし比叡山の頃の 夢の通り

命の灯は守られた

だから 父が泣いた

(2008.1.10 作:愛依)






まずは、ほっとしています

2008年01月10日 | 日々徒然

8日、父の直腸がんの手術、無事終わりました。
今の一番の状態で癌を取り除くことができました。
本当に良かったです。

私を励ましてくださった方々本当にありがとうございました。
お守りをくださったり、お手紙をくださったり、癒しのCDをくださったり、お花や美味しいものをくださったり。みなさんの優しさが胸にしみる毎日でした。
本当にありがとうございました。

父が目覚めて、他に転移はなかったかと聞いた後、母の手をにぎって「ありがとう。三人こどもがいてよかった。」と小さく弱くとても優しく言いました。
母は、涙でした。私たち三姉妹も。

また、父の大いばりの声が聞けます。
みなさんに助けていただきました。
心から感謝いたします。

愛依

 


百人一首覚えなおし

2008年01月06日 | 日々徒然
「君がため 春の野に出でて 若菜つむ わが衣手に 雪は降りつつ」光孝天皇

百人一首の中の和歌です。昔の人は、贈り物にこうして和歌を添えたのですよね。
若菜に雪、色彩美と優しさがマッチしてとっても素敵。

お正月から百人一首をまた覚えなおしています。田舎の空気がそんな気にさせました。散歩しながら、好きな和歌がでてきます。でも、小学校の時に必死で覚えた百人一首の和歌が断然多いです。

昔、健康を祈って、お正月に若菜を摘んで食べる習慣があり、これが、現代の七草粥の始まりだそうです。
明日は七草ですね。おいしく作って、健康を祈りながら食べたいです。

健康第一。




スタート!

2008年01月04日 | 日々徒然

宇都宮の朝は、さむーいです。
霜柱の上をさくさく歩いてます。
でも、ここまで完全防寒すれば、冷たい空気も気持ちよいです。
鼻の頭が痛いけれど・・・。

いよいよ皆さんもお仕事始めでしょうか?
私は三が日の間、毎日、お餅を食べて、澄んだ空気を吸って元気です。
昨夜は、三日とろろ。とろろ飯でお正月をしめくくりました。

今年が皆様にとって良き年でありますように心からお祈りいたします。


昔遊んだぼろぼろのかるたがでてきました。何かるた

「若いうちの苦労は かってでもしろ」

田舎では「寒い」と一言いうと、「甘い!」と言われてしまいます。

今日は朝から土間と家の周りを掃きました。
きりっと身が引き締まりました。
20年ぶりです。

そうそう初夢は見ましたか?
いい夢は人に話してはいけませんよ。
毎年1月に語っている昔話の「夢見小僧」覚えてますか?
とってもユニークなお話で、灰坊太郎という男が庄屋さんに正月の夢話をするよういわれますが、いくら言われても話さずに川流しにされてしまいます。川で河童に会って、生き針と死に針をもらい旅に出て、道中で庄屋さんの娘を助けてあげるのです。そしてお嫁さんをとる話なのですが、これはぜーんぶ夢に見た話で、絶対話さなかったから叶えられたというお話。

良い夢は人に話すな。そうすれば夢が叶う。これは本当なんですって。