~ストーリーテリング「愛依の風」ainokaze~

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ストーリーテラーやえはたのりこ(やえちゃん)の徒然便り

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増田書店おはなし会(24)

2009年03月31日 | おはなし会・語りの会
日曜日は、増田書店おはなし会。
始まりは、リコーダーで「春の小川」からです。

お母さん方に歌ってもらいました。優しい声でふうわりふうわり。

「春の小川」のあとは、もう私の春の挨拶はこれ!というぐらい定番ですが、
まどみちお作『くまさん』です。

みんなにご挨拶できてうれしいな

 絵本『どうぶつさかさまなあに』『三びきのくま』

歌あそびは「大工のきつつきさん」。
お母さん方もとても楽しそうでした。
次もやってください!と、リクエストがきました

そして、ひみつの玉手箱は・・・おだんご!

 素話『だんごどっこいしょ』

最近、わらい話をよく語ります。
やっぱり、お笑いも文化ですね。みんな大好きです。

最後の絵本は『アンジェリーナはバレリーナ』
ネズミの女の子がバレリーナになりたい夢を実現させる物語。
「夢をあきらめない」。その気持ちが大切。自分であきらめないこと。
こんな気持ちをのせて読みました。

お誕生会は、3、4月生まれ。3歳、9歳、10歳のお友達のお祝いしました

そして、今回は、6年生のお友達の小学校の卒業のお祝いをしました。
私の想いをいつものスターより大きい星と、カードに刻みました。



 これからの大切な人生を、自分を信じて、大きく豊かに歩んでほしいです。

3月のおはなし会は、やっぱり一年分の想い出も湧いてきますね。
感慨深いです。

次は、5月31日です。
ピカピカのお友達がくるのかな。
楽しみに待っています









第3回「木の語りべ」

2009年03月31日 | おはなし会・語りの会
今日は、お散歩日和。
国立の桜を見に大学通りをてくてく。
 国立の桜守が見守る、ヤマザクラ。

大学通りの桜は、ソメイヨシノ、ヤマザクラ、ベニシダレなどの桜が楽しめます。
まだまだ満開までは、数日かかるでしょう。ゆっくり楽しめそうです

28日土曜日は「木の語りべ」でした。
「春景色を楽しむ大人の語りの会」。
まさに、膝を交えるようなおはなし会で、小さな空間ではありましたが、
特別な親しさの込みあげる会になりました

今回は、この桜の咲く時期に、和の心をしみじみ味わっていただけるようなおはなしを語りました。
最初のお話は、「狐の恩返し」。
会話が多い民話の形なので、土地の風土や生活感がいきいきと浮かんでくると思います。

 

二作目は、藤沢周平作「山桜」。
この日、国立の空は花ぐもり、桜は、まさに三分咲き、五分咲き。
「花ぐもりというのだろう。薄い雲の上にぼんやりと・・・」から始まる
絶好の山桜語り日和でした

 

俳優の酒井孝宏さんと、初試みの二人語りしました。
いつもひとり語りばかりでしたので、とても新鮮で、驚きで、本当に勉強になる語りになりました。
もっと研究して、おもしろくなるように深みを増していけたらなと思っています。

大人の会は、もちろん子どもたちの会とは全然違うのですが、
文学って、やはり、人の心の夢だなぁと、実感します。
丁寧に丁寧に伝えなくてはと
作家さんの生み出した物語を真心を持って伝えていかなくちゃなぁと
語る度に、まだまだ伝えきれない歯痒さも感じながら深く心に思います。

今のこの時期に、ぜひ「山桜」読んでみてくださいね。
大好きな作品ですので、みなさんに、読んでほしいです


旅立ちの日に

2009年03月24日 | 日々徒然
長女が卒業式を迎えました。
小学校六年間は、振り返ると、劇的な成長の日々でした。
びしっとした、まっすぐ前を見て歩いている姿は、娘の後にその軌跡が伺えました。

 

卒業式の形式は、その小学校の校長先生に委ねられているところが多いそうですが、
今年は、母たちの希望する意見を、幾つも取り入れてくれている卒業式になりました。

卒業証書授与の時以外は、ひな壇を作り、卒業生全員の顔が見える形でした。
1年から6年までの思い出を、みんなで考えた134文の文章にした呼びかけは、ひとりひとり言うものでした。
途中に歌が入りました。
5年生の学芸会でのミュージカルの曲「愛をありがとう」、「校歌」、「旅立ちの日に」。
134名が心をひとつにして歌っていました。
やはり、この子どもたちの澄んだ透明な声の合唱は、ぐっと胸に響きました。
「卒業おめでとう。みんなみんな大きな希望を抱いて羽ばたいてね。明るい未来を切り拓いてくださいね。」

式の間は、喜びの感動でいっぱいでした。微笑顔でした。
退場の時、ずっと、歩いていく娘の姿を最後までビデオで追いました。
颯爽とまっすぐ前を見つめて体育館の扉の向こうへ歩く、娘の背を見送った時、涙が溢れてきました。

5年生が入退場でずっとリコーダーを吹いてくれていました。
「カノン」「威風堂々」です。
始めは全員が着席するまで、そして終わりは、卒業生の姿が見えなくなるまで。
何十回もリピートです。
どうもありがとう。嬉しかったです。

帰りは、娘と二人で、ゆっくり通学路を歩きました。
しみじみと思い出話などもしました。
娘は、喜びに満ちた顔、そして、足取りでした。

 

卒業証書授与の時、「抱負と夢」として、ひとりひとり語ったのですが、
娘は、小学校生活で、私が聞いた中で、一番大きなしっかりした声で
「私は中学生になったら、友達を大切にし、将来の夢のために様々なことに挑戦したいです」と言っていました。

挑戦・・・。娘がこの言葉を使うとはとびっくり嬉しい感動でした。
ほわ~っとした娘で、参観日など、手をあげるところを一度も見たこともないくらいでしたから・・・。

挑戦。大きな夢があるいい言葉です。

4月から私も新たに、
幼稚園以来の、お弁当作りが始まります。
私にはせめて、それが毎日の応援歌。
チャレンジ!!



レーバー モーツァルトヴァイオリン

2009年03月21日 | 日々徒然
青空がきれいな日でしたね

最近は、気軽にいろいろなショップで輸入菓子を買うことができます。
なかでもチョコレートは、ヨーロッパからアメリカからと、本当にたーくさんぎっしり棚に並べられています。
パッケージも様々で、それはきれいでお洒落に見えて、ついつい手をのばしてしまいます

外国のチョコレートは、やはり、私の中のチョコの味とは、
違う風味なのですが、随分私の口も適応能力が高まり、
おもしろい!というノリだけで買ってしまうこともあります。

近くにオープンした、大型スーパーの輸入食材のお店で、
前にいただいたことのある、ヴァイオリン型の箱に入ったチョコを見つけ買ってしまいました。

  

お味は、ビスタチオやへーゼルナッツの風味のする大人っぽい味です。


下の娘は、チョコを半分かじると、私にさっと渡し、
箱に入っていた敷き紙をチョキチョキしだしました。
すると、
「見て見て!ヴァイオリン弾くよ~」と満足顔

 ヴァイオリンって、憧れの楽器なんですよね~~

なんだか、大人っぽいチョコは、私が全部食べることになりそうです

明日は、東京マラソンですね。
お天気がよいといいのですが・・・。
ランナーの皆さん!がんばってください
事故もケガもなく全員完走できますように。


やえちゃんのストーリーテリング

2009年03月20日 | おはなし会・語りの会
家庭支援センターのおはなし会は、
毎月第1水曜日と第3金曜日11:00~になりました!
おはなし会の名前は
「やえちゃんのストーリーテリング」になったようです

今月は20日が祝日のため、前日の19日に。
センターへお問い合わせもあり、楽しみにしてくれていた様子でとっても嬉しいです。
ぽかぽか陽気で初夏のような日でしたね
元気な0,1,2,3歳さんが集まってくれました

1歳前の赤ちゃんもお母さんのお膝にちょこんと座ってとってもご機嫌さんでした。

今回は、赤ちゃんのお顔や、身体をなでたり、ポンポンする手遊び歌をたくさん歌いました。

絵本はみーんな娘たちに読んだものをひっぱりだして持って行きました。
五味さんの「きんぎょがにげた」は破けているところもあるのですが、
セロテープで貼り合わせてまだまだ大丈夫です。
読みながら懐かしくて、また愛しくて、おしゃべり脱線しながら、ほのぼの進めました

松谷さんの赤ちゃん絵本シリーズは絵もことばもやっぱりつくづくいいですね。
「いないいないばあ」は大好きな絵本ですが、
声を出すたびに、お母さんが赤ちゃんにとーってもいい笑顔で
「いないいない ばぁ~」とするのを見ては、本当に幸せな気持ちになります


 

終了後、何人かのお母さんからいろいろ質問をうけました。
「赤ちゃんから、絵本の読み聞かせした方がいいのですか?」
が一番多かったです。

私の答えは、

「ぜひ、読んであげてください。おっぱいと同じに大事なものです。
絵本を読むとお母さんも幸せな気持ちになりますから、それは、良い音で赤ちゃんに伝わります。
そして、大好きなお母さんの声は、魔法のようにどんどん心にいっぱいひろがります。
どんな時にも、おまじないのように心を安めてくれるものになります。
優しいという良い気持ちの感覚が育ち、自然に満ち溢れてきます。
そして、親子で絵本を楽しめるようになります。
良い芽は伸びるようにできています。赤ちゃんはおりこうです。
絵本の力、お母さんの声の力はすごいです。
ぜひ、その時間を大切にしてください。」

です。


帰り道、見事なこぶしの花に出逢いました



素晴らしいです。ありがとう







青木屋さんのおいしいもの

2009年03月18日 | 日々徒然
国立の大学通り。
歩道橋にかぶさるように枝をのばしている桜のつぼみは、今このような感じです。

 まだ少し先ですね。

桜の開花予想がまた少し早まったとのことですが、
ゆっくりゆっくり少しずつ咲いてほしいです。


夕方、立川伊勢丹へ。
天草民話「狐の恩返し」を書いた青木さんが、
出店しているというので行ってきました。

青木さんは、「ふるさと味自慢の会 青木屋」さんでもあります。
今回は、今の時期だけのおいしさ、生あおさを販売しています。

 生あおさはとっても風味豊でおいしい!

お味噌汁にそのままいれても、酢の物でも

 鮮やかな濃い緑。

海の恵みのおいしさです
一週間ほど続くそうです。
お近くの方はぜひ、足を運んでみてくださいね。
海藻って体にいいですよね


花と和歌

2009年03月18日 | 日々徒然
暖かい良い日が続いてます。

花粉で目が痒いのと、鼻がぐずぐずですが・・・。

あんずはもう満開です

 満開になると、ちょっとずつ散ってしまうんですよねぇ~。

でも、今年の楽しみは、実!もあります。
自家製あんずタルト作りたいなぁ~~~。


次は、さ・く・らですね

国立の桜はどんなかしら?
28日の国立本店「山桜」の日には、どんな桜になっているのでしょう。

「山桜」・・・。今練習中です。
しながら、こんな和歌がぐるぐる頭をめぐります。

大好きな歌ですが、

「もろともに あはれと思へ 山桜 花よりほかに 知る人もなし」

               (前大僧正行尊・小倉百人一首66番)


この頃になると、ざわざわと、花の和歌をいろいろ詠みたくなるものです。
日本人ですね。

また、「山家集」を眺める日々がきました。
和歌はいいですよね~
ドラマがありますからね。
情景も心情も色も香りも音さへも聞こえてくるんですから

いろいろ詠めば詠むほど麗しく舞台が想像されます。
ひそかなひとり遊びですね


これからお散歩に出て、あちらこちらのお花観察してきます


開花しました~

2009年03月16日 | 日々徒然
長女の誕生記念樹として、市から贈られたあんずの苗木を植えてから12年め。
上に上に伸びるも、数えられるほどしか花を咲かせなかったあんず。
今年ようやく、枝々につぼみがいっぱいで、開花を楽しみに待っていました。

 昨日のあんず。

 今日のあんず。

 薄紅色の可愛い花が咲きました

あんずジャムが出来るほどの実は期待できないですが、何個くらい実がなるのかなぁ~ってそちらもちょっと楽しみです。

庭の花々が可愛い顔を見せてくれるのは、本当に嬉しいですね

午後は、にじいろ文庫。


三月のおはなし会は、学年最後のおはなし会。
全学年対象で、二部構成のおはなし会です。
1部は低学年生。
にじいろ文庫のお母さん方の手作りのブラックパネルも登場で、スペシャルな感じです
私は3~6年生対象の第2部で、語りました。

今、この時期に本当に絵本や物語の世界を心にいっぱい積み重ねてほしいです。
心にたくさん花を咲かせてほしいです。

まっすぐに単純に心をこめて語る。
私ができる小さなことだから、
そのことに心を尽くしてまいります



武蔵国分寺公園

2009年03月16日 | 日々徒然
日曜日。良く晴れて、暖かでしたね。
青空が広がって、本当に気持ちよかったです

最近、とにかく一輪車遊びに夢中な子どもたち。
「広いところで一輪車のりたい!」の声で、
近くで、子どもたちは遊べて、私は、お散歩、鳥さん見られるところ!
ということで、午後からでしたが、小腹すき用のちっちゃなおにぎりと、ちょっとおやつを持って、都立武蔵国分寺公園へ行きました

 池で、かわせみさんに会える公園です

ここは、フィールドが円形で、その周りが舗装したトラックのようになっていて、
一輪車にはとってもいい具合なのです。
最近、寒さと花粉で運動不足気味の私も、軽くジョギングなどして気持ちよかったです。

  乗ってみたいけれど・・・む~り~

公園内には野鳥の森エリアもあり、ミニ雑木林を散策できます。

 四十雀のペアが、仲良く歌っていました。

そして、続く小道が、なかなかよいお散歩道になるのです。
公園から、5分ほど歩いていくと、湧き水がきれいで、夏には蛍も楽しめる

  「真姿の池」です。

そして、 「お鷹の道」を歩いて見えてくるのは、

 「武蔵国分寺」

境内の中には、万葉植物園もあります。
万葉の草花が、歌と共に集められています。

近くの公園は、午後からでも十分楽しめるものです。
お天気な良い日は、やっぱりお散歩がいいですね。
心も身体もふわっと軽くなります。

久しぶりに史跡などにも触れたせいか、
またまた、お寺めぐりしたい衝動に駆られています。
来週あたりは、鎌倉かな・・・。
鎌倉の海もそろそろ歩きたい


生きがいセンターひかりおはなし会 Vol.11

2009年03月13日 | 高齢者の会
3月の会は、月・木クラス。
一クラス15名ですが、今月はお休みは一人だけ。
お天気も良く、皆さん、薄手のニットのセーターやベストを合わせた明るい装いで、元気な笑顔を見せてくれました

壁の絵は、青魚のいわしの絵に
背の青や、シュッとした伸びやかな姿が爽やかです。
みなさんひとりひとりの個性がでているこの絵を見るのが、私は、とっても楽しみなのです。
毎月訪問するごとに、季節の絵や、また可愛らしい手芸品が並べられています。
同じ、四角のお部屋が、気分を変えて楽しいものになります

前回お会いしてからの日々も見られるようで、その制作過程をおはなししてくれるのを聞いていると、この輪の中で、手をつないでいるような感じになります。

みなさんの日々の中に、お話の世界がつながって、
心もまた嬉しくなってくれたらいいなとひとりひとりのお顔を見ながら、
「愛依の風にのって」で会のはじまりです

3月の曲は「春の小川」
リコーダーに合わせてみんなで歌います。

 リコーダーとのハーモニーは素朴でとってもいいです~

小川の水がぬるみさらさらと流れる様が浮かんできます。
私には、皆さんが、風と光をうけてきらきら輝いている、黄色のたんぽぽのように見えました。
本当に可愛らしく上手に歌うのです。
最初の歌が、ほんとのこの会の前奏ですね

プログラムは、
『道程』高村光太郎作
『ふくろうとにわとり』
『どろぼうがっこう』
『つるにょうぼう』
『しろいうさぎとくろいうさぎ』

今回は、私のお話し会で恒例になりつつある歌あそび「大工のきつつきさん」を
しました
 サッ、ハッ、ホッ・・・と次から次へと、どんどんジェスチャーがふえ、早口にもなっていくので、口も手もフル回転。
とっても盛り上がりました

おはなしの世界でつながる、喜びと一体感。
まるで、この時間に、贈り物を何度も渡したり、もらったりが繰り返されているようです。
アイコンタクトのできるお話し会の良さですね。

次回は5月。初夏の風が吹いているのかな。
皆さん、元気でお会いしましょう



火曜語りの会  vol.25

2009年03月11日 | おはなし会・語りの会
今夜はとっても美しい月が輝いていますね。
日中も暖かでした。

定例の火曜語りの会がありました。
いつも皆さん、とてもお洒落な装いで参加してくれるのですが、
今日は、黄色や黄緑、花柄などとても明るい色合いで、春色ですね~~から始まりました。

今日の物語は名作、芥川龍之介作『杜子春』

ある春の日ぐれ、財産を使い果たし、あわれな身分の杜子春は、老人と会い、大金持にしてもらうのだが、贅沢三昧でまた財産を食いつぶす。
しかし、この老人によって、二度までも同じように大金持ちにしてもらう。
三度めは、とうとう杜子春も人の薄情なのを強く思い知って、仙人になろうと幾多の凄まじい試練に耐えて行く。
最後は、母の紛れもない愛情を受け止め、杜子春もまた、母への愛情から、仙人になるのをあきらめ、人間らしく生きていこうとするまでを描いています。

芥川の描写はとても色彩豊かで、凄まじくおどろおどろしい場面も迫力があります。
まるで、絵巻物のようです。


私は、この芥川や北原白秋なども参加した、「赤い鳥」に収められた作品を、今まさにひとつひとつ拾い上げて語っています。
1918年雑誌発行により、子どもたちの純性を育む為に、童話や童謡がどんどん生れました。
今はもう、好んで読まれまれなくなってしまったものもありますが、
これらをじっくり読んでいくと、行間から、人の心に語りかける、優しい想い、言葉の美しさ、希望などが溢れています。
子どもたちに出来る限り触れさせたいなと思います。

宮沢賢治と共に、これらの良い作品をしっかり語っていくことが私のすべきことだと自分に説いています。

幼稚園絵本まつり

2009年03月09日 | おはなし会・語りの会
日曜日、千葉県柏市の幼稚園の絵本まつりで、
おはなし会&講演会をしました。
3年ぶりに二度目のおはなし会です。

とっても素朴な雰囲気の幼稚園で、
前回訪れた時も、懐かしい気持ちになったのをよく覚えていますが、
今では、なかなか使われていない木の机と椅子を大事に使っています。
ちっちゃくて、可愛らしい、そして、木の温もりが伝わってくるような
丈夫な椅子。

 

この行事も5回目ということで、日曜日にも関わらず、
たくさんの親子が参加していました

私は、親子向けのお話し会と、お母さんたちへの講演会をしました。
講演した内容は、「子育ての中での絵本」を中心に1時間の詩や民話の語り、絵本の読み語りをいれながらお話させていただきました。

毎回、どこへ行っても最後は同じ話になってしまいますが、
子どもへの「幸福になってほしい」という願い。
子どもたちは、世界一大好きなお母さんに、真っ直ぐ自分に向かって絵本を読んでもらう時、幸福感、満足感、安心感でいっぱいです
幸福感をいつもいつも感じられ、それがどんどん積み重ねっていくの絵本の読み聞かせ。
幸福な心どんどん膨らみます。決してしぼむ事はありません。

一日に1冊、まっすぐに優しい声で優しい笑顔で、絵本を読んであげてください。
それは、心のエネルギーの素。
生きる力が素直に自然に伸びていく栄養です。

ごはんも絵本も美味しく食べさせてくださいね

一緒に私も一緒に

「あとみよそわか」

2009年03月06日 | 本の紹介いろいろ
久しぶりに読み返した本があります。

 幸田 文作『父・こんなこと』 

数日前の朝刊で、目に飛び込んできた文字
「あとみよそわか」
この言葉にピンと反応してしまい、すぐ書棚からひっぱりだしてきました。

幸田文が、父である大文学者の幸田露伴のことを書いた
『父・こんなこと』の中に「あとみよそわか」は、書かれています。

「あとみよそわか」の「あとみよ」は「跡を見て、もう一度確認せよ」、「そわか」は成就を意味する梵語だといいます。

本の中には、父、露伴から、掃除の徹底的な仕方を教えられたことが少し滑稽に書かれています。
ある日、掃除で「よーし」と返事をもらった後に、付け加えられたのがこの「あとみよそわか」という言葉です。

本文には、
「女は、ごみっぽいもんだから、もういいと思ってからももう一度よく、呪文をとなえて見るんだ」と言った。
と書いてあります。

「あとみよそわか」・・・。一時はよく唱えていたんですけどね。
すっかり忘れていました。

心を込めて、丁寧に仕事をする。
一日のうちで一番大事な仕事は、身の回りをきれいにしっかり掃除をすることかもしれません。
それなくして、何も言える事はないのです。

忙しいという言葉は、使ってはいけない言葉かもしれません。
嫌な字です。確かに。
とても便利で何かを後回しにしてしまう言葉です。

久しぶりの「あとみよそわか」に反省しました。

私も父からの教え。
「掃除をして心を磨け」
掃除をしないと心が磨かれないのかもしれません。

「あとみよそわか、あとみよそわか」
もう一度。




子ども家庭支援センターおはなし会

2009年03月04日 | おはなし会・語りの会
心配していたお天気もよくなり、子ども家庭支援センターで、
0、1、2、3歳の子どもたちのおはなし会がありました

一番初めの形は、マットの上に、真ん中を空けて、弧をえがくように、お母さんのお膝にちょこんと子どもたちが座っていました。
その形が、とても自然にできました。

空けているのは、赤ちゃんのためです。腹ばい赤ちゃん、仰向けに天上を見て、ご機嫌の赤ちゃん、横座りの赤ちゃんたち。
自由でのびのびしてとってもいい姿です。

1歳の子ども達は声を出すたび、歌うたび、つぶらな瞳をじーっと私に向けます。
2歳3歳の子どもたちは、お母さんから離れて、私に近づいてきたり、お母さんのところへもどったり、耳を傾けながらやはりフリースタイル。

  

「雪やこんこん」「げんこつ山のたぬきさん」「はじめましての歌」「ころころたまご」など歌遊びをしましたが、お母さんたちが優しい声で歌ってくれて、空気がほわっとなりました

少しずつ、みんなの名前を覚えて、子供たちもお母さんも、この時間が待ち遠しくなるような楽しい時間になるといいなと願います。

 おはなし会を担当してくださる田島さんです。もと保育士さん。

会が終わって、少し私に慣れた子供たちが、おままごとの野菜をお皿にのせて
「ハイ」っと渡してくれました

「ありがとう」「どうぞこれからよろしくね」