お正月三が日は、故郷、宇都宮でゆっくり過ごしました。
体の芯からしびれるような寒いお正月を想像していましたが、
とても穏やかな暖かなお正月でした
陽射しもまぶしかったです。
皆様も、良いお正月をお過ごしのことと思います。
今年のお節も、かまぼこ以外は全て手作りしました
私は小さい頃からお節が大好きでした。
餅つきが終わると、母が、コトコトおせちを作り始めました。
少しずつ出来上がりが机に並べられていくのを見るのもワクワクしました。
小学生の頃は、父が、新年の挨拶をした後、おめでたづくしの品を詰めた、一の重の一つ一つを説明をしてからいただきました。
「数の子は、子孫繁栄を願う縁起物、田作りは五穀豊穣を願って、黒豆は1年中、まめに働き、まめに暮らせるように、昆布巻きは喜ぶに通じて、栗きんとんは黄金色で富を得る縁起物・・・。」などと。
今は、母が、煮物や、お正月のご馳走を揃えてくれ、私がお節を担当します。
私が説明するのですが、こうしてああしてと、どれだけ丁寧に作ったかなど、ついつい説明をプラスしちゃいます。
きれいに完食してもらい「美味しい」と言ってもらえ、嬉しさは倍増でした
2日の朝からは、父はもう松の木にいました
今年も「父in庭」の写真が多くなりそうです。
合間にお正月なので家族写真などを撮りましたが、
その場で画像をチェック。
去年は目の前に父の手術を控えていてこんな笑顔なかったなぁ
子供たちも大勢で、世界が広がります
お姉ちゃん組は、ちっちゃい子のお世話姿もかわいいです。
「お雑煮おいしい?」「んまい!」
輪になって腕相撲。
女の子パワーに圧倒されちゃうよ~~。
かけがえのないこども時代。
安心して遊び、学び、ゆっくり成長していくのを温かく見守るのが私たち大人にできること。
守らなきゃと強く思う一コマでもあります
笑顔と一緒に嬉しくはしゃぐ声は一番よい響きに聞えます。
こうして、みーんなが集まるお正月を迎えられるのは本当に幸せなことです
父から、祖父が亡くなるまで何十年も法華経の解読に取り組んでいた話(比叡山からもその功績を認められ、なにやら偉い名をつけていただいたそうです)や、父の修行僧時代の話を聞いたりしました。
こうして、父の隣に座り、時々そんな話をゆっくり聞くのが好きです。
自分につながっている想いが伝わってくるように思うのです。
父から思いもかけず、語りへの応援メッセージをもらいました。
「自分の想いを素直に感じて、素直に考え素直に語ること。飾らず、誰の真似もせず、自分の語りをすること。」
難しいけれどもそれしかないと思えることばでした。
私の想う、心と心をつなぐおはなしの世界。
お話し会という奇跡のような出会いを大切に、ひとつひとつ真心をもって語っていきたいです。
さて、三が日最終日は三日とろろで締めくくり。
父が作った山芋を、父が洗い皮をむき、母がかき、出汁で味付けしてくれました。
これを食べて、いざ仕事始め!
2009年、世の中は混沌としています。
忙しくて、ややこしくて、「お話なんて聞いてられない!現実は甘くないのよ」と思う人たちもたくさんいると思います。
でも、人の愛がいっぱい詰まった物語は、心が潤うエッセンスであることは間違いないです。
「フフッ」っと小さく笑ってもらえるそんな時間を一瞬でも届けたいです。
心は、きっとそれ以上に喜んでいると信じています。
お話し会で元気にお会いしましょう。待っています