「吾輩は猫である。名前はまだ無い」
あまりに有名な夏目漱石の『吾輩は猫である』の冒頭の一行。
今日の朝刊の記事の書き出しです。
小学五年生の少女だった向田邦子さんが、初めて読んだ大人の小説で、それから、学校に行くのも惜しいくらい夢中になって漱石を読んだといいます。
漱石に大人扱いされている感覚だったらしいです。
後に、向田さんは、「初めて手にした本は、初恋の人に似ています」と書き残しているとの記事を読んで、懐かしい気持ちになりました。
その言葉をとても素敵だと思い、本当にそうだなあと思ったことがあったからです。
向田さんは好きな作家のひとりです。飛行機事故に遭って亡くなった報道は、今でも覚えています。
大事な作家さんが亡くなったんだぁと13歳の私は思っていました。
大人の小説。絵本、児童書、小説と扉を開いていくとしたら、私の最初の大人の小説の一冊はなんだったでしょう。
小、中学の教科書で読んだ、芥川や井上靖、太宰や森鴎外は、文学との出会いではありましたが、自分で選んだわけではないですね。
自分で選んで読んだのは、やはり夏目漱石の『こころ』でした。
中学一年生の夏。夏休み、初めて、一冊読んだのですが、なんだか暗い作品だなぁと、まるでよくわかりませんでした。
でも、じーんと重た苦しい感じ、人が悩んでる感じが残り、夏目漱石って難しくて複雑な人だなぁと思ったことは覚えています。
夏目漱石の作品で一番読んでいるのも『こころ』です。
今は、随分その作品のことでいろいろ言えるようになりましたけれど。
私も、やはり「夏目漱石」からだったのでしょう。
11月9日までは、『読書週間』ですね。
本を読むにはとてもいい季節です。
落ち着いてます。
三連休は、文庫を何冊か手に、あちこち紅葉狩りに歩きたいです。
あまりに有名な夏目漱石の『吾輩は猫である』の冒頭の一行。
今日の朝刊の記事の書き出しです。
小学五年生の少女だった向田邦子さんが、初めて読んだ大人の小説で、それから、学校に行くのも惜しいくらい夢中になって漱石を読んだといいます。
漱石に大人扱いされている感覚だったらしいです。
後に、向田さんは、「初めて手にした本は、初恋の人に似ています」と書き残しているとの記事を読んで、懐かしい気持ちになりました。
その言葉をとても素敵だと思い、本当にそうだなあと思ったことがあったからです。
向田さんは好きな作家のひとりです。飛行機事故に遭って亡くなった報道は、今でも覚えています。
大事な作家さんが亡くなったんだぁと13歳の私は思っていました。
大人の小説。絵本、児童書、小説と扉を開いていくとしたら、私の最初の大人の小説の一冊はなんだったでしょう。
小、中学の教科書で読んだ、芥川や井上靖、太宰や森鴎外は、文学との出会いではありましたが、自分で選んだわけではないですね。
自分で選んで読んだのは、やはり夏目漱石の『こころ』でした。
中学一年生の夏。夏休み、初めて、一冊読んだのですが、なんだか暗い作品だなぁと、まるでよくわかりませんでした。
でも、じーんと重た苦しい感じ、人が悩んでる感じが残り、夏目漱石って難しくて複雑な人だなぁと思ったことは覚えています。
夏目漱石の作品で一番読んでいるのも『こころ』です。
今は、随分その作品のことでいろいろ言えるようになりましたけれど。
私も、やはり「夏目漱石」からだったのでしょう。
11月9日までは、『読書週間』ですね。
本を読むにはとてもいい季節です。
落ち着いてます。
三連休は、文庫を何冊か手に、あちこち紅葉狩りに歩きたいです。
僕も向田邦子さんが大好きだったんです。
『父の詫び状』という名エッセイから彼女の世界に入りました。
ユーモアをふんだんに織り込みながらも、どこか悲しげな低奏音が聞こえてきて。夢中になって読んだのを覚えてます。
先日、向田さんのお母さんがなくなりましたね、彼女も父の詫び状の中でよく描かれていました。
そして、テレビドラマの傑作のひとつといっていいでしょう、NHKで放送した「あうん」。あのドラマをもう一度見たいと思っています。
「こころ」は僕も漱石の中で一番好きな作品です。「三四郎」や「草枕」が好きな人はいますが、『心』が一番好きな人にははじめで出会いました。
あの主人公が『先生』と出会うのが、確か鎌倉の海ですよね。僕は鎌倉の海へ行くと必ず『心』のことが胸をよぎります。
あの作品は一生涯僕から離れることはないでしょう、それどころか伴走者のような気さえするぐらいです。
私は、この呼吸のような言葉を、初めてこの小説で知ったんです。
料理もとっても上手な方だったんですよねー。
ユトプスさんが向田ファンだったのは嬉しいですね。彼女の作品は、分析するより、触れて、感じてみる、かな。
それから、ユトプスさんも、夏目漱石の『こころ』でしたか・・・。
確かになかなかいないですよね。
『こころ』はなるほど「こころ」なんです。
いつか、鎌倉の海岸で話しましょう。