打越通信

日記ふういろいろ

武雄温泉

2020-02-02 20:19:47 | 温泉
体調もだいたいもとに戻り、風邪気味のため控えていた温泉もそろそろ行っても良いかなと思う。
福岡(特に市内)は温泉施設というより銭湯施設といった感じで、温泉といっても成分が薄いところが多い。
それでいて料金は高いし人は多いしと敬遠してしまう。
そうはいっても脇田温泉やすぐ近くに結構気に入っている温泉もあるのだが・・・。
佐賀の背振山系にも目を付けている温泉がいくつかあるが、地図を見ながらやはり嬉野温泉方面に目が行ってしまう。
武雄温泉、良いかもしれない。
思い立ってクルマに乗り込み那珂川市を目指す。
東背振トンネル(要するに山越え)を抜け東背振ICから長崎道に乗る。
ナビはなぜか多久で降りろという。
熊本から佐世保に帰るとき良く利用したICだった。
多久ICから懐かしい田舎道を走ると武雄の街に出た。
武雄の特徴的な御船山のふもとの図書館に向かった。
なんでも有名な図書館のようで一度は行っておこうとというわけだ。
コンパクトできれいな図書館だった。



なぜなのか良くわからないが、写真はだめのようで、ここからなら良いですという所から一枚撮った。
使いやすそうな図書館でスタバやTUTAYAとも連携しているようだ。
近くには武雄神社や梅園もあるようでぶらりと歩いてみた。



梅はまだ早いようだが咲いている木もパラパラとある。
武雄神社の奥に樹齢3000年という大楠があるというので行ってみた。
さすが貫禄のある古木が堂々と立っていた。



大きな幹の空洞は畳12畳の広さがあるという。
見ているだけでパワーを頂ける、パワースポットだった。
武雄の町をウォーキングと考えていたが、行きたいところがあちこちに散らばっているようで、昼食をとるため井手のちゃんぽんを探す。
どうも武雄北方ICの北方寄りにあるようでそこまで戻ることにした。
店の前には長い行列が出来ていた。
井手ちゃんぽんの本店のようで、いつもは行列に並んでまで食べることはないのだが、味はさすがだった。
国道34号線を引き返し武雄温泉元湯に向かった。
武雄温泉と言えば楼門、辰野金吾設計の重要文化財だ。
嬉野や武雄は長崎街道の宿場町として人気のある温泉宿場であったのだろう。
いつもは通り過ぎる町にも歴史があることを思う。
有田や伊万里など焼き物の町として有名な所とも隣接してる。
何か月かぶりの温泉にゆっくりと入り叡智を癒した。
いやいや私には叡智など無いので凡智を癒すってところだ。

紅葉と温泉と(湯本温泉)

2018-11-19 20:47:12 | 温泉
Jazzをガンガンと鳴らして関門トンネルをくぐった。
月曜日に休みを入れ3連休となったが休日前の宿泊は料金が高いので日曜日に温泉宿に予約を入れた。
行先は長門湯本温泉に決めた。
紅葉も、山口県と名前のごとく山が深いのでドライブがてら山道を行けばどこかで見れるだろうと軽いノリだ。
いやいや、そうはいってもちゃんと計画らしきものはあるわけで、天気を見ながら、天気が良ければ海岸へ、曇りや少々の雨であれば山へ紅葉へと考えていた。
海の青さはやはり天気の日でなければ映えないし、紅葉は逆に日差しが強いとコントラストが強すぎて絵にならないと考えていた。
週間天気では土曜日が雨で日曜、月曜と天気は持ち直すはずだった。
しかし現実はそうはいかない。
あいにく土曜日が晴天になり、その分のしわ寄せが日曜日と月曜日に来るような気配となった。
福岡を出る際には晴天で夕方から夜にかけて雨になるようなことを言っていた。
夕方から夜はゆっくりと温泉に入っているのだから雨が降っても関係ないな、と海沿いにクルマを走らせた。
しかし天気はだんだんと怪しくなる。
今回は角島はカットして山道を進む。



途中の栗野峠(栗野地区への細い道だった)の紅葉でクルマを停めた。
まだ早いのか、もうすでに遅いのか道には落葉が散らばっているがモミジの葉はまだ青い。
下関市はかなり広いようで、海岸線に再び出るがまだ下関市だった。
ナビに「千畳敷」と入力してみた。
山道をグイグイ登ると広い草原に出た。



草原の先は日本海が広がっていて、天気が良ければ最高の眺望のようだ。
丘の上のレストランで遅い昼食だった。
いただいたのはチキンステーキのような料理だった、それが意外と本格的な料理でいやはやだった。
天気もだんだんと雲が厚くなり、次に目指すは「竜宮の潮吹」といわれるところだ。
ここは観光地のようで観光バスやマイカーでごった返ししていた。



それでもせっかく来たのだからと赤い鳥居が並ぶ岩場を海岸線に大きく張り出した巨大な岩まで歩いてみた。
あいにく雨が降り出しすぐに引き返す。
さてどこに行こうかとナビに「青海島(おうみじま)」と入れてみた。
長門市仙崎から橋を渡り島に渡るがどちらに行けば良いのかわからない。
しばらく走ると「波の橋立」と呼ばれる湖に出た。
山道を登って行くがだんだんと暗くなりつつあるし、クルマ一台がやっとという山道だったので途中のキャンプ場のようなところでUターンして島への橋の袂まで戻った。



仙崎の街が一望に見える公園で一休みし長門湯本の温泉宿に向かった。
宿には7時過ぎだった。
ひと風呂浴びて寝る前にもひと風呂浴びる。
弱アルカリの広い内湯と露天風呂、湯船にはたった一人、あわせて2時間近くゆっくりと入った。
当然、熟睡で、起きて再び湯舟につかり、朝食を取り再び浸かった。
宿は遅めの9時頃だった。



湯本温泉街を散策した。
地元出身の安倍総理がプーチンさんを招いたホテル「大谷山荘」、下を流れる清流沿いをブラブラと歩く。
ここは紅葉が一番良い時期のようで清流と赤いモミジが見事にマッチしていた。



大寧護国禅寺も今が一番の見ごろ(もうすでに落葉かな)、石仏が赤いモミジの座布団に座っている、そんな感じだった。



静かな温泉宿と質の良い温泉、自然豊かな紅葉を満喫した。
続く

天領日田

2018-02-19 21:15:44 | 温泉
土曜日の出社は続いていて、ピョンチャンオリンピック男子フィギュアの羽生と宇野のワンツーフィニッシュもネットで知った。
朝からのテレビでもその映像が流れていてまだその余韻に日本中が覚めていないようだ。
やっと寒波の方も峠を越えたようだが、朝6時の気温はまだ3度と寒く、近くの公園で軽いストレッチと素振りで日の出を迎えた。
まあこれもすっかり日課になってしまい、気温は相変わらず低いのだが春の気配はだんだんと強くなっている。
これまた休日の日課になりつつある温泉めぐりも続いている。
福岡市内の温泉施設はやはり銭湯(ようは沸かし湯)的で温泉といわれるものではない事を知った。
だから今回は再び朝倉の原鶴温泉に向かった。
着いてはみたものの、時間的にもまだ早かったので隣町(でもあり隣の県)の日田まで足を延ばす事にした。
日田には熊本から何度も来たことはあるのだが、いつも通過だけで街並みや雰囲気といったものは知らない。
ナビを頼りに先ずは日田駅に行ってみた。
さすが林業の街とあって駅舎はまだ新しい木造建ての立派なものだった。



中に入ると木の香りが漂い、設計は洒落た感じの作りになっていた。
待合室の奥はちょっとした図書館になっていて「ご自由にお持ち帰りください」と書いてあるそばに本が並んでいた。
駅の横にある観光案内所に行きパンフレットなどをもらう。
駅前のバス停のベンチに座り込んでパンフレットを眺める。
日差しは暖かいが風は冷たい。
幕府直轄の天領だったこともあり、街中には当時を思わせる建物があるようだ。
クルマはそのままに駅前から街中を歩いてみた。
商店街や飲み屋街はあるものの人通りはほとんどなかった。
少し歩くと水路のようなものがあり橋の袂には子供の銅像があちらこちらに建っていた。



子供は宝、教育は人材の育成、そのような事を言っているようだった。
しばらく歩くと亀山(きざん)公園に来た。
三隈川(筑後川)沿いに何軒かの温泉宿(ホテル)が並んでいた。
日田温泉街だった。
その一つのホテル(亀山亭)に入り入浴をお願いすると、快良い返事が返って来た。



フロントにはひな人形が飾ってある、そうか日田ひな祭りが始まっていたのだ。
しばらく眺めると懐かしくもあり、ついついひな祭りの歌を口ずさんでいた。



エレベータで8階まで上がると三隈川が見渡せる展望の湯が待っていた。
先客は1人だけだったので貸切と同じようなものだ。



早速、露天になっている風呂に入る。
風は冷たいが日差しもあって春の気配がプンプンしていた。
川べりには川船(屋形船)が並んでいた。
鵜飼の伝統が残る所なので夏場は賑わうのだろう。
山々を眺めると所々に土砂崩れの跡なのだろうか豪雨の傷跡があった。
秋の哀愁、春の憂鬱、特に春の憂鬱は好きではないが、日田の街並みと温泉が癒してくれたような気がする。

都久志の湯

2018-02-06 20:13:43 | 温泉
次から次に寒波が来ている。
マンションの通路は外通路になっているため8階の部屋を出ると強い風が吹き付ける。
部屋は密閉しているため暖房さえあれば冷気は入ってこないので割と快適なのだが、一歩外に出ると一気に体が凍り付く。
そんな休日は部屋の中でくすぶっていれば良いものを、どうもネコ科の性格では無いようでイヌ科に近いのかもしれない。
近場の温泉を求めてクルマを走らせる。
近場の温泉というと二日市や大宰府あたりに目星をつけて出かける。
ナビに入力して山坂を登って行く。
天拝山の温泉なのか浴場施設なのかわからないがクルマの長蛇の列だった。
次の場所もこれまた駐車場は満杯だった。
福岡に来て人の多さに近頃感じる。
博多駅や天神などの繁華街は人であふれている。
しかし一本横道に入れば人っ子1人いない閑散とした状況を目にする。
どうしてこうなるのか不思議でならないが、集団的行動原理というか群衆心理というのかそんなところかもしれない。
繁盛する店とそうでない店はそんなところから来るかな、いやいや今はネット社会だからそんなことは無いのか?
などと考えてしまう、いやいや道が外れそうになるが、やはり寒い日は考える事は同じのようで、温泉施設もこれまた同じのようだ。
新しくてきれいな施設には多くの人が押し寄せる。
ナビに3か所目の場所を入力する。
すると太宰府天満宮の横を過ぎ、いつぞや訪れた「竈(かまど)神社」の鳥居の前に出た。
たしかに看板がありその方向に進むが、あまりにも道が細い。
離合など出来そうな道ではない。



更に進むと温泉施設のようなところに着いた。
駐車場も疎らに空いていた。
クルマを降りて施設の入ると思ったよりしっかりした感じだ。
人もそれほど多くは無いがひっそりとした感じではない。
料金を払って風呂場に入る。



ちょっとレトロな感じだったがぬるめの露店風呂に入りゆっくりと過ごした。
家族風呂が人気のようで、若い夫婦の子連れが多かった。
割とここは穴場かもしれない。
でもこれ温泉なのかな・・・。

まむしの湯

2018-01-18 19:22:10 | 温泉
私の好きな糸島に温泉は無いのだろうか。
そんな話を妻としていた。
「まむしの湯というのがあるよ」
何とも気味の悪いネーミングについつい興味をひかれた。
202号線を唐津方面に突き進む。
だた途中で突然道が無くなる。
上を高速道路(福岡前原道路)が走っているがナビにまかせたらぐるりと回り道をしてその道に出た。
福岡も西区は西方面にかなり広がっているが糸島もかなり広いような気がする。
もう少しで唐津に入るという所で左側に茶色い煙突が見えてきた。
「たぶんあれだろう」
と自動車道を離れ県道を進むと「まむしの湯」はすぐに見つかった。
広い駐車場はすでに満車近くになっていた。
駐車場の傍らに小屋があり、なんだろうと喉いてみたら水を売っていた。



湧水なんだろうか、まあ商売根性だ。
<結晶水(吊水)は販売所にて20リットル100円で販売しております>とあった。
珍しいミネラルウォーターなのだろう。
施設に入ると結構広々としていた。



玄関の水槽には大きなウナギが展示してあった。
ん?ウナギとマムシ?何か関連があるのか?思い出せなかった。
レストランも併設しているようで、入浴料金は大人一人600円だからほかの施設に比べるとそんなに高くは無い。
食事券と併売券があるようで、娘(温泉には良くついてくる)がそれにしたので皆それにした。
温泉は内風呂と露天風呂があり、結構ぬるい湯加減だった。
ただ露天にある風呂の一つだけがきりっとした熱い湯だった。
しかし温泉というにはあまりに成分が薄いような気がした。
温泉というより銭湯といった感じだった。
それでも温泉地に行くと由来みたいなものがあり、ここにもしっかりと由来が書いてあった。



食事はさすがに海が近いためか娘は海鮮丼を頼んでいた。
私はこの季節だと・・・と思いカキフライを頼んだが、ころもの方が大きかった。


このブログもとうとう温泉レポートの方向になりつつある。
日々にあまりに味気ない生活をしているからに過ぎない。

原鶴温泉

2017-12-27 21:08:17 | 温泉
年の瀬も押し迫ってるいるというのにのんびりと温泉に向かった。
年賀状やお歳暮といった今の時期やらなければならないことは後回しになっている。
まあ良いや、面倒な事は一気に済ませるつもりでいる。
珍しく娘から誘われたこともあり一年の疲れを取るのが優先してしまった。
さてどこに行くかとネットで地図を出し県内の温泉地を探す。
朝倉方面に何か所か候補を見つけた。
そう今年の夏、北部豪雨の災害があったところだ。
復興支援のためにもなるのかもしれない、そう思い出かけた。
大宰府の先から国道3号線を左に折れ、朝倉方面に向かう。
大分自動車道と交差し筑後川に出た所に原鶴温泉の看板が見えてきた。
数件温泉旅館がありどの旅館に行こうか迷っていると
「山の上にも温泉旅館らしいものがあるよ」
ナビの画面を見ながら娘が言う。
一度国道に戻って山道を登る。
山の途中にホテルらしき建物があった。
温泉は登ってくる途中にあったようで引き換えしてそこに向かった。



駐車場からの眺めも見晴らしがよく、筑後川が大きく蛇行している。
初めて来るところなので場所が良くわからないが、朝倉市街地や杷木、筑後川の向こうがうきは市なのだろう。
遠目では豪雨災害の跡は見られないが、山の奥の方に山崩れらしき痕跡もあるようにも見れた。



温泉は細い路地を入ったところにあった。
事務所らしきプレハブがあり店番のオジサンが立っていた。



男湯の玄関をくぐり靴を脱ぎ脱衣場に入るが人影はない。



湯船をのぞいてみたが誰もいなかった。
大きな湯船を貸切状態だった。
くもりガラスからは先ほどの眺めが見える。
湯は熱くもなくぬるくもなくちょうど良い状態だった。
少し濁り(湯の花)があり結構いい湯だった。
しばらく一人で入っていたが子供連れの若いお父さんと、幼い男の子が入ってきた。
お父さんと仲が良いようで色々と話をしている内容を聞いていた、賢い子どもだった。
娘とは一時間と約束していたが女湯に向かって
「あがるよ!」
と声をかけた。
何を勘違いしたか男の子から
「お先にどうぞ」
と返事が返って来た。
苦笑いをして手を振ってあがった。
杷木の道の駅で食事をする。



物産館には柿(この地区の特産品のようだ)が並べてあった。



道の駅を出て川沿いに東峰村から小石原経由で帰路についた。
災害の跡がまだ残っていた。

脇田温泉

2017-12-21 21:10:31 | 温泉
寒い日が続いている。
日頃のパソコン画面からの目の疲れが肩から腰あたりに来ているし、ゴルフスイングの疲れもあり、こんな日は温泉だと福岡県内の温泉を探す。
これがなかなか無いもんだ。
熊本県内にはあちらこちらと有名どころの温泉が点在しているし、我が家から歩いて行ける温泉もあるのだが。
知らないだけだろうか、とりあえず近場で探し見つけたのがここだった。
クルマで一時間くらいというが久山から山道に入りかなり山深い所だった。
宮若市など初めて聞く名前だしどんな所だろうと興味もあった。
久山や古賀、飯塚といったところは知ってはいるが何せ初めて来る場所だった。
峠を越えて盆地のようなところに入ると「脇田温泉」の看板が見えてくる。



右に折れてしばらく道沿いを走ると少し大きな温泉旅館が見えて来た。
駐車場の看板を見つけ小高い丘の上に駐車場はあった。
温泉街というより一軒の大きな旅館で持っているようなところで、道沿いにもあまり人影はなかった。
前回行った下関の川棚温泉にしてもそうだけど温泉街というのはどこもあまり活気がないようだ。
しかしこれがまた温泉好きにとっては良いのかもしれない。
クルマを降りてしばらく旅館内だろうかブラブラと散策してみた。



小高い丘から細い廊下のようなところを降りていくと川が流れていた。
赤い橋が架かっていて情緒ある風景だった。



橋の上から川面を眺める。
その川沿いには遊歩道が整備されているようだが人影はなかった。
旅館の玄関先まで来てみた。
クラブ活動の合宿なのだろうか高校生らしき女学生たちが旅館を後にするところだった。
家族連れの人が旅館の前で写真を撮っていた。
どうもお隣の国の人たちのようだ。
こんな片田舎の温泉街まで入り込んで来ているのかと逆にびっくりした。
一通り散策を終え温泉に向かった。



入口の周りには露店(土産ものを売っていた)や料理店が並んでそれらしき雰囲気を作っていた。
だが客はほとんど見かけなかった。



料金は850円と少し高いかなと思ったが温泉はここしかないのでしょうがない。
しかし中に入ってみると露店風呂が何種類か並んでいて風呂しては立派なものだった。
一番奥にある大きな湯船に浸かった。
今にもみぞれが降りそうな中、湯船に浸かると最高に癒される。
温まっては冷やし、また温まる、至福の時間だった。
山間の温泉で湯船に浸かり、今年一年を振り返る、いやいやそんな無粋な事はしないのだ。

川棚温泉

2017-12-03 20:13:59 | 温泉
入院の前後の土曜日は出社日だった。
精神的に負担があるのだろう、睡眠が不規則になりつつあるようで不眠がある。
割と苦しかった一週間でもあった。
土曜日は早出で早上がり、そのまま一週間健診に病院に行った。
時間的に遅かったので詳しい検査は後日となった。
そういうわけで少しは療養もかねて温泉にでも出かけることにした。
いろいろと探してみたが福岡県内の温泉はあまり知らない。
下関の同僚(前会社)から「川棚温泉」という事を良く聞いていた。
隣の県という事や、前会社の本社機能があった下関も仕事では良く行ったが観光ではあまり行ったことがなかった。
療養もかねて出かけることにした。
海峡を渡りナビを案内役に海岸線を北に向かう。



山陰本線は単線で電化されていない線路が懐かしい雰囲気がある。
また道路も白線の破線が続く、これも今ではほとんど見られない光景だった。
川棚温泉は国道沿いからちょっと入ったところにあった。
特に大きな温泉街では無いようで、まずは交流センターに行ってみた。
近代的な建物で中に入り受付で温泉街のマップや下関市内のマップなどをもらった。
奥に入りテーブルに座りマップで良く先を探していた。
隣のホールらしきところからジャズの音が聞こえてきた。
何だろうと思って看板を見るとクリスマスジャズコンサートがあるようだ。
開催日を見ると今日だった。
あと数時間で開演のようでそのリハーサルをやっているようだった。
演奏はなかなかなものでビッグバンド風に管楽器の快いスイングが響いていた。
ピアニストのアルフレッド・コルトがこの川棚温泉を気に入って永住まで考えたという。
隣のホールは「コルトホール」と名付けられていると、パンフレットで知った。
とりあえずぶらぶらと散策したがどこが中心部なのかよくわからない。
川棚グランドホテルに行ってみた。
ここの料理と温泉のセット券があるようでそれを購入し先ずは温泉に向かった。
久しぶりの温泉は肉体的にも精神的にも癒しをくれる。
一時間ばかり至福の時を過ごし、料理屋に入った。



ここ川棚の名物料理は何といっても「瓦そば」だそうだ。
熱々の瓦の上に茶そば、その上に肉や錦糸玉子やネギ、レモンが乗っている。
暖かい麺つゆで頂く。
味は?と聞かれても・・・初めて頂くので感想は出来ないのだ。
案内所で名所らしき所を教えてもらったので行ってみた。



国道からかなりの急坂を登り切ったところに稲荷神社が建っていた。
福徳稲荷神社という『日本の最も美しい場所31選』にも選ばれた場所だ。



たしかに神社からの海の眺めは絶景だった。



そして千本鳥居という稲荷神社ならではの光景も見事だった。
師走に入り年の瀬を迎えるためなのだろうか神社のいたるところで清掃が行われていた。
西日が落ちる時間もきれいなのだろう。
菊川温泉から小月IC経由で帰った。
久しぶりの温泉、ちょっと遠出だったが命の洗濯になった「ひふみん」の一日だった。

二日市温泉

2016-09-04 22:00:24 | 温泉
2週間連続の野良仕事で脚と腰に痛みが出た。
この一週間は特に腰に痛みが出て、中腰になると痛みが走る。
ここ十数年は長く走ったり歩いたりするとまず腰に痛みが出ていた。
単純な野良仕事でも、立ちっぱなしの作業ではやっぱり腰に出てしまう。
一週間もすると痛みは消えるのだが、今回は少し長いようだ。
台風12号も土曜日に影響が出始めるのかと思ったがそうでもなかった。
今日も曇り空だが雨も風も吹いていない。
妻が温泉でも行く?と聞くので<ああ良いね!>と二つ返事で出かけた。
ネットで調べたようでクルマの乗るなりナビに行き先をセットしていた。
ナビの指示に従ってクルマを進めると、いつも熊本に帰省するときに使っている筑紫野ICへ誘導している。
九州道の下をくぐるとナビが左に指示する。
指示されるまま行くと二日市温泉街に出た。
温泉施設には駐車場が無いようでコインパーキングにクルマを停めた。
温泉名は「博多の湯」という温泉でパーキングのすぐ隣だった。
中に入ろうとする妻を捕まえて、しばらく散策してみようと歩き出した。
大きな旅館がポツリポツリと建ってはいるがあまり温泉客の姿は見えない。
温泉街というと飲み屋や飲食店などちょっとした賑やかな場所かと思ったがそうではなかった。
歩いていた小学生の女の子に<JRの二日市駅はどちらか?>と聞いた。
当惑した顔つきだったが指を差して10分くらい歩けば良い事を教えてくれた。
あることが頭によぎったのだ。
数年前、親友のジローさん夫婦と沖縄の奥武島からわざわざ仕事できたシンヤさんと駅で待ち合わせ一緒に飲んだのだ。
その当時は新幹線通勤の頃で、まだ博多を知らない時期だった。
仕事が終わり在来線でこの二日市駅まで来て、妻とひとみさんと約1時間ばかりジローさんとシンヤさんを待った思い出がある。
そのあとシンヤさんとシンヤさんのおかあさんとおねえさんが来て近くの居酒屋で一緒に食事をした。

http://blog.goo.ne.jp/air-sky_k/e/f1af6ccbee4031c02f330b72b691f6bb

その時の内容

そういう思い出らしきものもあったのだ。
小学生の女の子が言ったようにJRの踏切があらわれた。



駅前に歩いていくとあの時行った居酒屋があった。
ブログの日付を見るとあれから3年が経っているんだ。



駅の駅舎も昔のままだし、駅前の風景も変わっていなかった。
あの時は、駅にぽつんといただけでまわりがどんなところなのだろう、と興味を持ったものだ。
今こうして歩いてみると全体像みたいなものが見えて謎めいたものが解明する。



JRの在来線にはリレーつばめだった車両も停車するようで懐かしい。



駅から戻り温泉に入った。
入湯料金は300円と安い。
脱衣場に行くと多くの人で一杯だった。
ロッカーに荷物を置いたが小銭の持ち合わせが無く鍵をかけずに温泉につかった。
こちらも人が多く5分もしないうちに上がった。
ロッカーの荷物が心配だったしあまりに人が多すぎる。
休憩場という看板を見つけ2階に上がった。
畳敷きの部屋がありそこで妻を待つことにした。
ところが隣の部屋からピアノとチェロの調べが聞こえる。
どうもこの日は筑紫野のあちらこちらで音楽祭のようなものをしているようだ。



ピアノにチェロ、バイオリンをいったトリオが童謡を演奏していた。
パンフレットを見ると<つくしカルチャーフェスティバル>と書いてあった。
えっと、パンフレットを見て驚いた<つくし>なのだ。
<ちくしの>とばかり思っていたが<つくしの>なんだ。
生の演奏を聴きながらちょっと古びた温泉街を眺めた。
ちょっとした幸せな気分になれたのだ。