打越通信

日記ふういろいろ

真夏の三大交響曲

2020-08-09 17:53:09 | イベント
天神に出るたびにアクロス福岡のコンサート情報を見ている。
いろいろと情報はあるが延期や中止の情報ばかりだった。
たまにはあるが、ミニコンサートみたいな独演会らしきものだ。
それでも良く見ていると「九州交響楽団」の案内を見つけた。
「真夏の三大交響曲」シューベルトの「未完成」、ベートーベンの「運命」、そしてドボルザークの「新世界より」だった。
前にもこの題目でコンサートに行ったような気がする(読売交響楽団だったかな)、ドボルザークの新世界がやっぱり引っかかる、公演日を見ると8月8日、チケットをとるにはあまりにも近すぎるのだ。
家に帰り家人にそのことを言うと、さっそくネットで調べ、直接九響のチケットサービスへ電話をしている。
何枚か席があるようで予約を入れ、コンビニから振り込んだ。
数日してチケットが送られて来た。



開場は14時、開演は15時、わくわくで出かけた。
14時半ころ会場に着いたが、皆さんなかには入らず、入り口近くで待っているようだった。
開演ちょっと前に会場に入る。
今まで2階か3階の隅の席だったが、今回は夢のような1階席だった。
チケット見ながら席を探すと、前から4列目の左から5席めの席だった。



えっと思った、あまりにも近すぎるし目の前はバイオリン軍団だ。
ピアノだったら一番いい席になるのだろうが、オーケストラでは全体が・・・。
最前列はクロースされ、席も1席ずつクローズされていた。



定員の半分しか入れないようなのだが、後ろを振り向くとほぼ満席の状態だった。
クラシックファンも結構いるもんだ。
開演になり楽団員が出てくる。
あまりにも近い。
未完成が始まるが目の前にいるバイオリンの女性の指の動きまではっきりと見えるのには驚きだった。
指揮者の後ろ姿からこちらを見たときの表情まで確認できる。
演奏は未完成2楽章、運命4楽章が終わり15分の休憩をはさみ、いよいよ新世界が始まる。
第二楽章が好きで「家路」のあとのざわざわとしたビオラとバイオリンの掛け合いがなんともたまらない。
バイオリンも細かな音に神経を使っているのが目の前の演奏者を見るとわかる。
そして演奏会はすべて終了し、会場は拍手の渦になり、オーケストラと会場が一体になった。
コンサートマスターは前を向けず、私の席の方へ顔を傾ける。
感涙が見えたような気がする。
コロナの影響で苦しかった数か月を思っての事なんだろうか。
めいっぱいの拍手を送ったがアンコールは無かった。
これもコロナ対応の事だろう。
やっぱり音楽は生が良い。
そして今回は指揮者、演奏者の人を感じることが出来たのだった。
立春(8月7日)を過ぎ暦の上では秋、「真夏の三大交響曲」は無いだろう、などと細かいことは良いではないか。


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