午後からの来客に備えての音楽部屋の片付け(掃除とまでは呼べない・・)をしていたのだが、どうにも手が止まって捗らない。
理由はBGMにあって、チェリビダッケのブルックナーが荘厳すぎて、作業の手が止まってしまうのだ。
そこで、BGMを入手したばかりのケフェレックのドビュッシー「練習曲集」に代えたのだが、これまた凄い。
34年昔の録音ではあれど、高音の煌めきなど、昨夜、王子ホールで聴いた響きに共通する。
CDでこれほど良いなら、益々アナログ盤で聴きたくなってしまった。
続いては、ドビュッシー「ピアノとオーケストラのためのファンタジー」。
オリジナルLPでは別アルバムながら、CDでは同じディスクに収められている。
アルミン・ジョルダンの指揮が、何とも良い空気を醸し出す。
モンテカルロ国立管独特のローカルな音色が堪らなく魅惑的だ。
一度は、このCDを購入したことを激しく悔いたが、結局は良かったのだ。
というのも、はじめからアナログ盤狙いであったら、「練習曲集」に手を伸ばすことはあっても、「ピアノとオーケストラのためのファンタジー」を選ぶことはなかった。
つまり、一生、この美しい演奏と録音を知らずにいたということになる。
人生、何が幸いするか分からない。
さて、ランチ後のBGMはアバド&ベルリン・フィルのモーツァルト「ポストホルン」セレナーデ。
ソニー・クラシカルによるアニヴァーサリー・エディションの第2巻より。
これまた、心に涼風の吹き抜けるような爽やかなモーツァルトだ。
CDということで、入手を見送ってきたのだが、たまたま、地元のユニオンに格安で出ていたので買ってきたもの。
ベルリン・フィル時代のアバドを、もっと見直さないといけない。