福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

定石を疑え

2014-05-16 23:02:02 | コンサート
ゲルネの「白鳥の歌」。
反則技と書いたが、「影法師」で閉じて「鳩の使い」アンコールは、ひとつの定石とのこと。

金子健司先生のFacebook投稿で知ったところ。

なるほど、空気の激変する「鳩の使い」を分ける、という知恵か。意図は分からなくはない。

その意味で、終曲~アンコールに限っては、決して反則技というワケではないようだ。

しかし、私は良いとは思えないな。

定石を、疑え。

確かに、「白鳥の歌」はシューベルト自ら編んだ曲集ではない。しかし、終曲に「鳩の使い」の置かれたのも、何かの縁だ。何より、暗く沈んだ「影法師」のあと、間髪置かずに、軽やかな中に哀歓の明滅する「鳩の使い」が歌われてこそ、粋だからである。





ラーンキとコチシュによるモーツァルト・ピアノ・ソナタ全集

2014-05-16 01:27:36 | レコード、オーディオ


なかなか出会えなかったコチシュのモーツァルト・ソナタ全集Vol.2。

ようやく見つかってvol.1と並べてみた。
シャツの色が青と赤なのは良いとして、髪型の微妙に違う意図は不明(笑)。

と、一旦アップしてしまったのだけれど、違っていた。
完全な早とちり。
シャツの色と髪型が違うだけではなくて、人物も違っていたのだ(大笑)。
いやはや、お恥ずかしい。

Vol.1がラーンキで、Vol.2がコチシュ。
フンガロトン・レーベルは、この全集を2人に分担させたというわけである。
できれば、ラーンキで全曲聴きたかったかな。

道理で、この9ヶ月間、「ラーンキ モーツァルト」で検索しても、Vol.1だけしか見つからなかったわけだ・・・。

せっかくローザーのバッハで精神が落ち着いたところだったのに、衝撃で目が覚めてしまった。
取り敢えず、湯船につかって、気分を鎮めよう。



今宵の就寝の音楽

2014-05-16 00:55:18 | レコード、オーディオ


ロルフ・ローザーによるバッハ: 無伴奏チェロ組曲第2番

スイスVDE レーベル

これはホントに良い演奏。
一番好きかも知れない。

惜しむらくは、「バッハをCDで究める」上梓後の入手のため、名演なのに本に記述のないこと。

おやすみなさい。