福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

音楽祭の日の朝食

2014-05-25 07:07:00 | グルメ


今朝の食事はこれ。
あまざけ。
島根県安来市、大正屋醤油店製造。もちろん、無加糖・無添加。
昨日、東京駅構内GRANSTAの某ショップで見つけて、思わず求めたもの。

かつて、健康長寿のため、朝食を抜くという生活を二年間ほど過ごしたこともあるが、最近では気の緩みからか、つい食べてしまうことも多い。
朝食復活のきっかけは、昨年の聖トーマス教会での「ロ短調ミサ」公演。宿泊先の朝食があんまり美味しくて、毎朝通ううちに脳が食べる習慣を思い出してしまったのだ。
それでも、なるべく、味噌汁だけ、自宅で絞る野菜ジュースだけ、バナナやイチゴだけなど、なるべく軽く済ますようには心掛けている。

今朝もホテルのレストランには行かず、部屋でひとりの「あまざけ」。あまざけこそ、ビタミンB類、食物繊維、アミノ酸からオリゴ糖までを含む、素晴らしき発酵食品だ。「飲む点滴」と謳われる所以である。
発酵食品は放射能にも強いというのは、広島・長崎を生き抜いた人々の体験に基づくお話。味噌汁のないホテルの朝には心強い味方だ。
それにしても、砂糖なしでこの甘さ、まさに奇跡である。

さあ、これで、1日元気に乗り切ろう!
といっても、今日は出番までの待ち時間が長いばかりで、それほどカロリーを消費する場面はないのだけれど・・(笑)。


長岡市2014 花いっぱい音楽祭 いよいよ明日

2014-05-24 21:27:07 | コーラス、オーケストラ


今宵は明日の長岡市2014花いっぱい音楽祭に向けてのステージ・リハーサル。
今年の音楽祭のテーマは「響き合う三善ワールド」ということで、昨年亡くなられた三善晃先生に捧げられます。三善先生には長岡の音楽文化向上にご尽力頂きましたので、その功績を讃えるとともにご恩返しも兼ねての1日となるのです。

2014花いっぱい音楽祭
「響き合う三善ワールド」
開場 13時30分 開演 14時
長岡リリックホール (コンサートホール)

コーラスのほか、ピアノあり、独唱あり、吹奏バンド、室内楽、何故だか書道!ありの2時間40分。中でも、日本を代表する名手・荘村清志さんによるギター・ソロ&デュエットは(勿論、わたしたちの演奏とともに・笑)大きな聴き物だと思われます。



わたしたち長岡混声合唱団は「唱歌の四季」(朧月夜/茶摘/紅葉/雪/夕焼小焼)をもって、音楽祭のトリを務めます。出演時間は16時25分頃の予定。ピアノは、小山恵さん、斉藤淳子さん。
たとえコーラスがなかったとしても、2台ピアノによるファンタジーとも呼べるほどの美しさ。聴かなければ損です。

今宵のリハーサルはとても充実していて、ワクワクしました。明日はきっとステキな本番となることでしょう。
お近くの方は、是非ともお立ち寄りください。心よりお待ちしております。

強力新人現る SHELTER Harmony

2014-05-24 16:30:17 | レコード、オーディオ


我がオーディオ・システムに新しい仲間が加わった。

MCカートリッジ SHELTER Harmony

SHELTERブランドのフラッグシップ・モデルである。

現在、私が最も重用しているステレオ・カートリッジは、Lyra Titanである。音に不満はないどころか、この情報量、質感、スピード感など、その再生能力の高さには日々平伏すのみ。

しかし、この最高のカートリッジにも、針先にはいつかは寿命がくる。Titanの針交換時の莫大なコストを考えると、そう易々と出来るものではない。そこで、Titanの負担を減らすためにも、いつかの日のためにも、サブのカートリッジを併用した方が良かろう、とはずっと考えてきたところだ。

お前には先代光悦メノウもあるではないか? と思われるかも知れないが、これこそ、針交換をしたら先代の神懸かり的なテイストが失われてしまうので、大事に聴かねばならない。年に数回、ここぞという時にご登板願うのみ。

さらに、フェーズテックT-1やZYXは、超弩級のTitanと並べてしまうと遜色があるのはやむを得ないところ。

というワケで、行き着いたのがSHELTER Harmonyなのだ。SHELTERでは、比較的手頃な501 monoというモデルのモノーラル専用カートリッジを愛用しており、その虚飾のない実直な音が気に入っている。その上位モデルなら間違いなかろ、という寸法だ。



といっても、これとて定価で買える代物ではなく、超の字の付く掘り出し物(殆ど分からないキズ付の新品)があったればこそ、なんとか手に入れることができた。

ヘッドシェルに手頃な持ち合わせがなく、一時、先代光悦にお休み頂き、光悦のウッドシェルに装着。
クナのワルキューレ、シューリヒトのブルックナー#9、クリュイタンスのラヴェル、ビートルズのホワイトアルバムなどを少しずつ聴いて確認。
第一印象は悪くない。
予想通り、派手さは全くなし。Titanより重心が低くズシリとした手応え。その代わりに、高域の煌めきには物足りなさもある。

しかし、まだ、音を出して1時間未満。エージングが進めば、音はどんどん良い方に変わってくれるだろう。

経過は、折に触れてご報告しよう。



リスト「十字架の道行き」を引っ提げてウィーンへ行こう

2014-05-24 02:22:51 | コーラス、オーケストラ
かねてから計画していたウィーン・シュテファン寺院への室内合唱団ツアー。
だんだん形が見えてきたぞ。

曲目は、リスト「十字架の道行き」。
オルガンは盟友の小沢さちさん。
イシュトヴァン・ラントシュに支持している彼女のバッハ&リスト好きは筋金入り。
さらに、ウィーン市内の別の小さな教会でも演奏。つまり2回の本番。

あとは、時期をいつにするのか?
2016年3月のトーマス教会「マタイ受難曲」公演の後にするのか、前に決行するのか? など、計画を煮詰めなくては。

わたし自身はまったく「マタイ」前でも構わない。
というか、リストを演奏することでパワーが身につくから寧ろ嬉しい。
ただ、ご参加者のご都合にもよるので、柔軟に対応しよう。

今回は20名前後のコーラス(最小15名、最大でも30名)で、オーディションは必須。
小編成だけに、研ぎ澄まされた音程や美しい発声が望まれるし、
生半可な精神力では、この聖なる作品に太刀打ちできないから。

正式な募集は、まだまだ先ながら、必ずや実現させるつもり。
我と思わん方は、今から心のご準備を!

命のあるうちに、状況の許すうちに、やりたいことをひとつずつ。

と書いてすっきりしたところで、おやすみなさい。


新国立劇場「アラベッラ」初日

2014-05-22 22:45:55 | コンサート


新国立劇場「アラベッラ」初日を観劇。「アラベッラ」を生で鑑賞するのははじめて。いやぁ良かった。

「アラベッラ」は宇野功芳先生最愛のオペラのひとつで、一方、私のベストは「影のない女」。このあたり「女性を愛し、人生を愉しむ派」の宇野先生と「道を究める派」の私との嗜好の違いがハッキリ出るのが面白い(笑)。

今宵の白眉は「第3幕」。
アラベッラの弟として過ごしたズデンカがホテルの階段を駆け降り、生身の女を曝け出す場面には、その健気さ、美しさに思わずウルッときた。レコードではなかなかここまで感動しない。
この辺りからラストまで、シュトラウスの音楽も神業のような美しさ。

実は、第1幕は、まだアラベッラ役のアンナ・ガプラーにもズデンカ役のアニヤ=ニーナ・バーマンにも硬さがあり、特に前者のピッチが決まらないことから、この姉妹のデュエットもハモらないままに終わるなど、調子に乗り切れていなかった。それが、尻上がりに良くなって、終幕は魅せられた。
東京フィルの響きも、「ヴォツェック」や「道化師」に較べると薄手で、シュトラウスの難しさを感じさせたが、幕を追うごとに響きに充実感が増し、終幕は申し分なし。
きっと、2日目以降は更に良くなることだろう。できれば、もう1公演観たいところだが、あとはスケジュールとの相談だ。

日本人キャストも皆素晴らしかったが、共演経験のある望月哲也さん、萩原潤さんの見事な歌と演技は本当に嬉しかった。このお二人は外国人キャストの中にあって、日本人を思わせないところが凄い。

さて、本公演は18時半開演で22時少し過ぎに終演(25分間の休憩2回)という長丁場。
カーテンコールに付き合い過ぎて、危うく22時半新宿発のロマンスカーに乗り遅れるところであった。
しかし、その甲斐はあった。
衣裳担当の森英恵さんのお姿を拝めたので。恐らく初日だけの特典だろう。








1斗缶届く

2014-05-21 15:48:44 | 日記


ココナッツ洗剤1斗缶が届いた。
いままで、使っていた4リットルボトルが空になったため、注文していたのだ。

そもそもFacebookで紹介されていたので、試しに求めたものだが、これは、ホントに優れもの。
洗濯、風呂洗いから、自分の身体用まで、万能で洗浄力も抜群。しかも安心・安全ときている。

香料が入っていないため、洗濯ものに変な残り香の付かないのが嬉しい。

それにしても、洗剤を1斗缶で買ったのは生まれてはじめて。
リーズナブルなのは良いが、ズシリと重い。さらに洗剤の粘度が異様に高く、他の容器に移すのはひと苦労。腰の悪い方には4リットルボトルをオススメしたい。

って、誰からも宣伝料は頂いていないのですが(笑)。

演奏と同じ、虚飾のないのが何よりと言うことで。

これだけはお許しを!

2014-05-20 10:35:18 | コーラス、オーケストラ


魅惑のショーケース。

「砂糖は毒」「砂糖には依存性があって、麻薬と同じ」
などという声も耳に届きますが、これだけは止められません。

昨夜のデザート。至福でした。

煙草もお酒もギャンブルもやらないので、
レコードと甘いものばかりは、どうかお許しください(笑)。

場所: ママン・ラトーナつくし野本店

MBTなのだ!

2014-05-20 01:11:25 | コーラス、オーケストラ


久し振りのオフに何したかって、靴を洗った。
愛用のMBTシューズの底が減ってきて、もう限界に近い。
そこで、靴底の張り替えに行く前に汚れを落としたのである。

MBTって、何の略?
と訊かれて、いつも「マサイ族の何とかなんだよ」と答えていたので、この機会に憶えておこう。

MASAI マサイの
Barefoot 裸足
Technology テクノロジー

出会いは2010年秋のこと。
以前は、専らビルケンシュトックを履いていた私であるが、興味本位で立ち寄った長岡のMBTシューズ専門店で、試し履きをしたときには「これだ!」と直感した。
自分の常日頃実践している、発声体操との相性が良いように思えたのだ。

さて、なぜ2010年ということをすぐに言えるのかというと、バチカンのシスティーナ礼拝堂で指揮をしたときに、まだMBTに不慣れで演奏中に少々ふらついたことを記憶しているからだ。
ローマ市内、スペイン坂を上がって右の高級ブランド街にMBTショップがあって、そこで買い求めたばかりの革靴を履いて本番に臨んだのだ(因みに、日本国内より100EUR以上安かった)。



しかし、改めてこの写真を眺めると、よくこんなところで指揮をしたものだと恐れ入ってしまうなあ。



さて、地元のお店で手続きを完了し、帰りがけに売り場を振り返ったときに、なんと、靴底交換と全く同じ価格の特売品発見!
正規価格よりも6割ほど安いではないか。これは買うほかない。
というわけで、目出度くお買い上げとなったのである。

張り替えに3~4週間掛かるというから、たいへんに都合が良かった。


恐るべし ヨーゼフ・シャルク

2014-05-19 00:38:09 | コーラス、オーケストラ


今宵、ブルックナー「8番」のピアノ4手版をダウンロード~印刷していて驚いた。

なんと、第2楽章にアダージョ、第3楽章にスケルツォとブルックナーのオリジナルから順序が入れ換えてあるではないか! なんという僭越な行いだろう。マーラーの「6番」ではあるまいし。

編曲者は、ヨーゼフ・シャルク。高名な指揮者フランツ・シャルクの兄にしてピアニスト。以前、当ブログでも紹介した「テ・デウム」のヴォーカル・スコア用のピアノ・パートも彼の編曲である。

ハンス・リヒター&ウィーン・フィルによる「8番」の初演が大成功だったから良かったものの、もし失敗でもしていたら、またヨーゼフとフランツ編曲による、さらにカットの多い珍妙な「8番」のオーケストラ・スコアが誕生し、最悪、中間の2つの楽章が入れ替わっていたかも知れない、と思うとゾッとする。
改訂版専科のクナッパーツブッシュの名盤のためにも、2つの楽章が入れ替わらなくて本当に良かった(笑)。