あきここの豆だいふく

VIVA 日常の嗜好品

夕凪の街桜の国(こうの史代著)

2005年06月03日 | 
本当は、立ち読みなんかしちゃだめな本なんでしょうけど・・・本屋さんで平積みになっていたので読んでしまいました。
広島の原爆が根底に流れた話です。

広島の原爆から10年たった「夕凪の街」と
それを踏まえた現代である「桜の国」の2つの話になっています。

夕凪の街の最後の言葉が印象的です。

人はいろいろなことを忘れていく生き物です。
ひとつの原爆が時間差でじわじわと効いていくのはあまりにも残酷です。
そのときの気持ちがずっと続くわけではないのに、
そのときに犯したことがじわじわと効いて、気づかないところで
昔の大罪が人を滅ぼすのです。