あきここの豆だいふく

VIVA 日常の嗜好品

真鶴(川上弘美著)

2010年03月10日 | 
お久しぶりです。
のんたんがノロウィルス。私が風邪をひいておりました。
またまた声が出ません。どうなってるんだ私の体。

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大好きな川上さんの本なのでワクワクしながら読み始めました。
そ、そしたら・・・。なんだかモヤモヤのどん底に。(そもそも、内容も知らずにワクワクしてはならん!)

ワクワクした気持ちで読んではダメです。(笑)そんなに浮ついた気持ちで読んでると、言い知れぬ不安に襲われます。

何度も何度も確かめようと思うんだけれど、ふわりと逃げてゆく感覚。読んでいてそんな本でした。

読んでいる途中に、じぶんちのことも不安になりました。(すぐに感情移入してしまう悪いクセ)

主人公が何度も真鶴へ行くのですが、不安にもかかわらず、自分もここではないどこか別の場所に行きたくなってモヤモヤします。(そんなんで、旅行の計画を読んでいる途中で立ててしまいました。でもモヤモヤは嫌なので、正反対のキラキラ、チャラチャラした旅程にしてみました。これくらいやらないと気持ちが不安になるからさ)

大切なものは全ての時間をとめてしまう。なんて残酷なんだ。

さて、図書館で借りた時には上のような装丁だったのですが、調べてみたら・・・



こんなに分かりやすいブックカバーのようです。中身がすももらしい。