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中学受験というイベントが終わりました(番外編)

2019年02月16日 | 私立中高一貫(中学受験)
中学受験の問題はその学校ごとに特徴があります。

のんたんに「入試の問題はその学校からのラブレターだよ。」ということを何度となく言ってました。

相思相愛だったらいいね。

のんたんは「お母さんが、学校からのラブレターって言ったじゃん。この間は、その愛が重くて応え(答え)られなかったよ。」とか。

「僕の愛が届いたかな。」なんてことを言っていました。

第一志望にその愛が届かなかったとき、のんたんは苦しくて苦しくてしょうがありませんでした。

ずっとずっと諦めきれませんでした。

なんか、その愛が行き過ぎたときに「のんたん。思うことは大切だけれど、今ののんたんの愛は、どうかするとストーカーだよ。」と伝えました。

いろいろあっての、その言葉。

その人を思うことはとても素晴らしいけれど、叶わない愛もあるんだよ、と。思っても伝わらないことこともある。これから幾度となく。でも、それを乗り越えていかないとね。

のんたんは「お母さんって切り替えが早いよね。」と。

だって、のんたんを認めてくれた愛もあるじゃない。
お母さんはそれだけで嬉しいし、のんたんなら、そこを自分で楽しくできると思っているからなぁ。だって、君、すごいんだよ。(これがいい気にさせてる、悪い原因かもしれんが。(笑))

人生、一度きりしかない。
そう思って中学受験も好きなことやってきた。

それでいいんじゃない!?

中学受験というイベントが終わりました(完)

2019年02月16日 | 私立中高一貫(中学受験)
入試が始まって、のんたんがどんなに強い子か日々感じることがありました。

そして、子どもがどれだけ親のことが大好きで親の期待にこたえたいかということも知りました。

あたしは、のんたんが悲しんだりすることなく、楽しく受験に挑めて、そしてのんたんが思う結果が出たらいいな、ということばかり考えていました。

世の中の子どもをもつ親はみんなそうだと思う。

努力が実ればいいな、と。

また、時として、自分たちが選ばなかった道(選択肢)のことも考えました。のんたん調べでは「人は日々70もの選択をしている」のだという。

他の塾に行っていたら、とか、もっと早く本気を出していたら、とか。そんなありきたりのことだけれど。

でも、我が家には我が家に合ったチャレンジ方法があるし、それしかできなかったという事実もあります。

のんたんにはこの1年「時間はみんなに等しくしかない。」「後悔先に立たずなんだよ。」ということを何度も繰り返して言ってきました。

「お母さんの言っていたことはだいたい正しかったよ。」と後になって言っていました(笑)。

でも、勉強したことはなくならないよ。



のんたんが苦しそうに勉強していた時に、学ぶってそういうことなのかな?と疑問を持ったので、勉強の合間に国語に出てきた本の映画を見せたり、頭がよくなる謎解きドリルを買ってきて読ませたりもしました。

興味を持ったことに立ち止まるのが学ぶってことだと思う。

のんたんにはもっと早く、本気になる時が来てほしいとは思ってヒヤヒヤしたけれど、彼なりに最後は頑張ったと思います。

落ち込んだ日は、一緒に国語の過去問解いて、気持ちを切り替えました。

最後の最後まで諦めず、いろんなことを詰め込んだ。

「お母さん!昨日話していたオリンピックのボイコットの話が出たよ。」

もう、あの日はニコニコでした。(眩しくってかわいかった!)

もしかして!?ミラクル?なんて思いも過ったほどでした。

たぶん1か月前だったら全く歯が立たなかった問題。でもこの1か月で「やっぱりここの問題は面白かった。」と。そんなところまで来ていました。

だからこその「悔しい」なのです。

もっともっと長い時間努力した人がいると思います。
そんなくらいの対策で努力したとか言うな!という意見もあるかと思います。

でも、いいんです。
のんたんは頑張りました。

あたしがそう思います。
のんたんの変化を見ました。

成功の反対は失敗でなく、無難。

そう教わりました。
だから難しくとも頑張って目標としました。

のんたんの中では「第一志望しか行きたくなかった。」とのことでしたが、あたしの考えも改めて話して(時間はたっぷりできたので)のんたんもだんだん受け入れているようです。

予想していた中学受験とはだいぶ違っていたところに来ていました。
でも、ひとつひとつ一緒にしっかり考えてきたことはとても良かったと思います。

中学受験をしていると、そのイベントに注目しすぎて、終わったら、「あ!のんたん小学校卒業するんだった。」とあたりまえのことすっ飛ばしていました(笑)。

良いも悪いもありますが長い「イベント」だったのです。
それを頑張ってなし終えた。
「中学受験というイベントが終わった。」のです。

中学受験というイベントが終わりました(10)

2019年02月16日 | 私立中高一貫(中学受験)
時事問題を一緒にやったり、社会の問題集を解き進めてだんだんわかるようになってきたりすることで、ようやくのんたんの受験体制が始まりました。

社会は暗記科目というけれど、単純に歴史の年号をこたえさせたり、総理大臣の名前をこたえさせたりするあたしたちの時代とは違っていて、地理・歴史・公民・時事問題を融合させた問題を出す学校も多いので、知識をうまく活用できるようにならなくてはいけない。

のんたんは暗記と聞いただけで、やる気が失せていたので困るけれど(理科も生物が苦手だった)、いやいやながらも知識を積み重ねていった先に、おもしろさがあることをだんだん分かっているようでした。

ちょうどそのころ、スッキリという番組でジャガー横田さんの息子・大維志くんの中学受験企画のことを知りました。

中学受験といってもそれぞれの目標が違うし、家庭環境も違うので、最初こそそこまで思い入れをしなかったものの、大維志くんのまっすぐさと度胸は見ていてとても共感しました。(いろんな意味でのんたんにも似ていて、まるでのんたんをテレビで見ているかのよう。)

最後まで弱音を吐かず、泣きたいときもしっかり自分を保ってすごかった。本当に感動しました。

 *

冬休み。
年末31日が仕事で、年始は2日から仕事でした。

のんたんの自主学習がとても気になっていたものの、受験は我が家だけのこと。会社には全く関係ありません。

冬休みの課題をのんたんと決めて、こなして、夜帰ってきて進捗管理して、と過ごしました。(ちなみに、個別教室は30日~3日までガッツリ休み。やる気あんのかぁ。コラァ!)

吹奏楽部の活動は12月2日の管弦楽フェスティバル以降は朝練習のみにしてもらい、放課後練習はお休みして個別教室の自習室を活用したり、コマ数増やした授業に集中してもらったりしました。

冬休みに突入するころから「1月、学校を休んで受験に集中したい。」と言うようになりました。

何年か前に「下剋上受験」という阿部サダヲさんのドラマを見たことがありますが、あの「受験のために学校を休む。」といった都会のお受験のような状況が我が家にも押し寄せてくるとはゆめゆめ思ってもいませんでした。

でも、のんたんのやりたいことに理解がないわけでもありません。

自分が目指している学校にまだまだ努力が足りていないということが分かったんだと思います。

時間が足りない…そう、自分で考えたようです。

冬休みの間中話し合って、結局、登校日だけ行って、1月中は小学校を休みました。

もちろんあたしは仕事があります。
塾だって、学校に行かない人を擁護するわけにいかないので午前中から開いているわけではありません。

小学生の子どもがひとりで家にいて勉強をするのか?

この時間を使い間違えたら、取り返しのつかないことになることはあたしだって分かっていました。のんたんは簡単に言うけれど、覚悟が必要だと思っていました。

だんなの人に相談したら「月~水曜日ならボクの会社に来てもいいよ。」ということでした。

おぉ。中学受験が家族一丸となって…みたいなの聞いたことある!(笑)

そうして、月~水曜日はだんなの人の会社へお邪魔することになりました。もちろん、しっかり課題を共有して、進捗も管理して。

2年前に今のシフト制の事業部に異動なっていたのですが、異動になった当初は「のんたんと一緒の土日休みがよかったなぁ。」と思っていたものの、シフト制を上手に使うとこういった事態にもうまく対応できました。

人間万事塞翁が馬

そんな諺が毎日頭の中に流れていた日々でした。(のんたんが合格でも不合格でも、それは万事塞翁が馬なんだっていうもの合わせて)

木曜日はシフト休みにして、のんたんがやっていることの取りこぼしを拾いながら一緒に頑張りました。最後は、受験日さながら4教科を同じ時間でやってみるという、我が家版そっくり体験過去問デーを設けました。

中学受験で日に10時間勉強する。

冗談かと思っていましたが、いや、本当でした。

そしてとうとう入試初日がやってきました。

 *

『ルポ塾歴社会』おおたとしまさ著

スゲェ。あたし、中学受験のことなーんも分かってなかった(^-^;)と思わせる1冊。

中学受験というイベントが終わりました(9)

2019年02月16日 | 私立中高一貫(中学受験)
12月に入って都内に行くことがあったので、丸の内オアゾで時事問題対策の本を2冊買ってみました。

のんたんは普段ケチケチなあたしが、同じ種類の本を2冊も購入したということでびっくりしていました。

のんたんがサピックスの方をカッコいいという理由で(笑)学校に持って行って、休み時間に眺める…というので、あたしは四谷大塚の方を通勤時間に読んでいました。

のんたんの朝型生活。国語の問題集をやっていたのですが、やはり眠たいのか、ウトウトすることも多く、100%時間を活かしきれていない感じでした。だから、12月終わりくらいから、四谷大塚のニュース最前線の基本問題・応用問題を一緒にやって点数を競ってみることにしました。

これが結構楽しかったようで、朝の時間も活用できるようになりました。

終わった後にどうして間違えたか?っていうのをふたりで話し合うのも楽しかったです。

四谷大塚のニュース最前線が2周終わったので、サピックスの予想問題をやってみたのに、ひどい有様。(もちろんあたしも)

サピックス生はこんなにすごいことしているんだ!!!と感心しました。それに今まで知らなかったことを知る面白さも教えてくれました。いやぁ。勉強って楽しいね。(自分が大学受験の時なんて、そんなことみじんも思わなかった。)

さて。12月ともなると受験の申し込みをしなくちゃなりません。

①~⑤の申し込み&振込をスケジューリングしました。現代はインターネット出願&クレジットカード決済が主流。楽々だね。(簡単に申込できるから、つい心配になってあれもこれもと出願してしまう落とし穴もアリ)

受験料の予定額は117,000円。

のんたんが簡単に「ここも受験する。」って言うけれど、1校あたり25,000円くらいするんですよ。
25,000円あったら夢広がるじゃないですか。(あ、いや。のんたんの未来も広がるかと思えば安いのかもしれないけどさ。)

なんか、お金をただの数字だと思ってほしくないですよね。

この受験料は、のんたんが生まれる前に始めた生協の出資金の払い出しをして賄いました。(ちょうど12万円くらい貯まっていた。)

結果的には、②の2回目の受験を最後に追加したので141,000円でした。

受験、お金がかかる。
(それ以外にもインフルエンザ予防接種・ヨーグルトR1(最後は家族3人分)・漢方薬・クレベリン・過去問題集5校分+塾配置分2校とこまごまとかかるんです。)

中学受験というイベントが終わりました(8)

2019年02月16日 | 私立中高一貫(中学受験)
受験校の学費の比較です。
学費には通学定期1年分、入学金、授業料、その他経費、積立金(校外学習ほか)、制服代が入っています。※寄付金は除きました。

 *

さて、11月ごろから忙しくなりました。

「①と②の学校だけを受験する」つもりから、良く分からないまま④と⑤の受験をすることになったので、(正直④に関してはギリギリまで申し込みしていませんでした。)もうひとつ、何か、現実的なものを。

なぜかというと、嫌な予感もしたからです。

志望校を絞り込んでそれに向かって必死に対策を立てるのであれば、そのレベルに達していなくても、合格することもあると聞きます。

でも、受験校が増えるとそれに伴って対策も増やしていかなくてはならなくなるので(学校ごとに出題傾向が異なるのが中学受験の特徴)「二兎追うものは一兎も得ず」状態になることも視界に入ってきます。

(隣で今まさに、諺の勉強をしてるのんたんが「木に縁りて魚を求む」と言っております。受験中に知りたかったね~その諺。)

塾長も「偏差値が同じくらいだから」という理由で併願校④を進めてきます。(何の戦略もない)

のんたんの親はあたしです。のんたんの人生の責任を取るのはあたしだと思っています。(塾長のミーハーぶりに振り回されるわけにいきません。)そんなんで、合格できる学校も必要だと考えるようになりました。(ほら、だんだん最初の趣旨と違ってきた。)

小学校5年生くらいから模試を受けていたので、その際に偏差値表が一緒に配布されます。

世の中的には「子どもにあった学校を」「偏差値だけでの学校選びはしないほうがいい」という風潮が広まってきたのはとてもありがたいことでした。(理解して受け入れられているかどうかは別として)

そうはいっても、あたしたち親世代は偏差値世代だし、偏差値というのも一つの目安だと思う。

高校の時に「同じくらいのレベル」「同じくらいの家庭環境」で学べるということは、その時は気が付かなかったけれど、安心感につながっていると後から思いました。

のんたんが模試上で「合格安全圏」と言われていて、あたしの「家から近い」「塾要らず」そして、のんたんの「秋葉原…」の条件をクリアしそうな学校2校を見に行ってみました。

家から近い1校目の文化祭に行って学校の雰囲気を感じました。先生とも話をしてみました。後日入試体験もあるというのでそれにも参加してみました。(子どもが入試体験している間に親は学校説明会)

のんたんは「悪くないかも。受験するよ。」

またまた家から近い2校目の学校説明会に年の瀬間近の時期に行ってきました。実のところ、あたしが1校目の学校の雰囲気がちょっとのんたんには合わない気がしていたので、受験を躊躇してたのです。

のんたんは「ふーん。まぁ、悪くないかも。」

どちらものんたんの第一志望への思いがだいぶ膨らんでいたから、併願校はお母さんに任せるよ状態だった感じでした。(もう少し興味を持ってくれ)

結果、2校目の方がだんぜんのんたんの性格に合っている気がしました。

のんたんに合っているの?以外にも、吹奏楽部盛んかな?制服どんなの?なんていうものもちゃんと含めます(あたし目線です(笑))。制服、2校目の方が断然あたし好みでした。(のんたんでもカッコよく着られそう)

ということで、併願校は2校目の学校にしました。(③)

偏差値や受験日ばかり気にして、意外と盲点なのが学費。

我が家が受験しようと思っていた学校の学費がいくらくらいかかるのかは最初に記した表になります。

結構バラツキあるんです。①の学校は我が家としては、かなり頑張らなくちゃな〜というレベル。
③と比べると3年間で約80万円の差があります。高校も同じくらいとすると、6年間で160万円の差。
これはすごい額だな。(海外旅行3~4回行けちゃいます)

教育費と娯楽費を一緒に考えちゃいけない?お財布は一緒です。

しかも、のちのち知るのですが、学校によっては「大学進学予備校ではないので、受験対策はしない。」宣言をしているカッコいい学校もあるとか。

それでもきちんと自分で目標を立てて邁進していく生徒集団だから成り立っていると思うのです。(あと、秘密結社的な塾もあってそれを併用している生徒も多いとか。)

あたしは、のんたんの学費のためにもまだまだ働かなくてはならないので、ちゃんと学校で進学指導もしてほしいです。マイペースのんたんのお尻もたたいてくれる学校が嬉しいです(欲を言えば本人が気づかないくらい巧妙に(笑))。

中学受験の本の中に「共働きだからこそ中学受験」みたいなタイトルの本がありました。

読んでいないけれど、共働きで、なかなか思うようにサポートもできないからこそ、全力でサポートしてくれる学校に進学させたいと思いました。(学校+塾より、オールインスクールにしたかった。)そんなことももしかして書いてあるのかな?って思いました。

実はあたしが高校受験の際、母・マサコさんはあたしの進学先に公立高校を希望していまして、入学した後に「公立だったら月の授業料8,000円だって。あんたの学校は27,000円なのよ~。約3倍!」と何度か言ってました。

あたしの高校は地域では公立(5教科・公立と同じ受験日)の立ち位置だったので、あたしにちょうど良いレベルのところを選んだらその高校でした。でも、あたしの性格には合っていたので、通わせてくれた両親に感謝しています。

あ。ちなみに、学費のことを言われたからといって、申し訳ないとか思ったことがないです。

親って大変だなぁ~と思ったくらいです(笑)。子どもって図太いです(あたしだけか)。

でも、親の気持ちも今になったらわかるので、のんたんにも「学費は大切」と言っております(相変わらず勝手)。

「お母さんの学校選びって、近いってことと、学費だよね。」と。

その通りです。(いや、もちろん建学の精神とか、のんたんに合っているかというのもきちんと見てますよ。)

そんなんで、長い長い、(結局のところ)お金の話でした(笑)。(まだ続くけど)

そうはいっても、のんたんの第一志望に合格したら、頑張ってやりくりしますよ!