あきここの豆だいふく

VIVA 日常の嗜好品

手しごとを結ぶ庭 稲垣早苗著

2009年11月04日 | 
ついぞ先日「バイオリズムが下降気味かも・・・」と言ってましたが、今は何とか平常時(?)くらいです。穏やかな感じと言うことです。

大人になったからか、のんたんが家にやってきてくれたからか、それなりにコントロールができるようになって来ました。ヨシヨシ。(そんなこと言っているとズドーンとやってくるんだよな)

子どもがいるといいのは、余計なことを考えている時間が大幅ダウンになるということ。ま、平常時はそれはそれで悩みの種でもありますけれどね。でも時間はみな一緒。なんとかするしかないのです。

 *

さて、そんな時に豊かな本を読んでみました。

この間、行った「工房からの風」と屋外イベント。
これは手しごとを大切にするつくり手さんたちの年に1回の大きなイベントです。そこでサノアイさんと言う素敵な木工のお皿を見て、ちょっと恋をして、その方の仕事やブログなどを探していたんです。

そのブログにこの工房からの風のディレクターさんが書いた本のことが載っていました。「読んでみたいな~」と図書館で取り寄せたのです。

この頃は、ネットでいろいろ検索して、結局本を読みます。
人間ってこういう古典に戻ってくるのかもしれません。紙の力と言うのはやっぱり存在してるんだろうな。(それともただ単に古い人間なのか?)

この本、じんわりあったかくて、思っていた通り心が豊かになりました。
読む前に思っていたのは、随筆とかエッセイのたぐい?と。でも、読んでいくうちに、伝記???いや・・・たぶん著書もそこまでスケールでかいことは嫌がるだろうな・・・そんなんで結局思いついたのが「記録・軌跡」かな。キロク。

モノより思い出。みたいな。

ちょっと目頭が熱くなるようなこともありました。静かな文章なのに、力強く季節を感じたりするのはやっぱり著書が俳句を好んでいたからなのかな。すごく文才があって、ため息が出るくらいです。

ものづくり。

今、たくさんのものがあふれているからその中から自分の好きなものを探し出すのは本当に困難。でも、自分の好きなものはどんなに埋もれていても、光を放っているんだろうな。

私もそんな気持ちでものと向き合いたいと思いました。


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