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■ 川場温泉 「かやぶきの源泉湯宿 悠湯里庵」



川場温泉 「かやぶきの源泉湯宿 悠湯里庵(ゆとりあん)」
住 所 :群馬県利根郡川場村川場湯原451-1
電 話 :0278-50-1500
時 間 :10:30~20:00
料 金 :1,000円(HPに100円割引券あり)
オフィシャルHP
オフィシャルBlog
紹介ページ (じゃらんnet)
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (JTB)
紹介ページ (Yahoo!トラベル)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (@nifty温泉)

久しぶりに(^^;)、新設の温泉です。

「かやぶきの源泉湯宿 悠湯里庵」(ゆとりあん)は、民芸調で有名な飲食チェーン時代屋(エコ計画)が2010/03/05にオープンした湯宿で日帰り対応もしています。
エコ計画は、”浅間隠温泉郷”の薬師温泉でも「かやぶきの郷 薬師温泉旅籠」を展開していて、湯宿はここが2軒目か?


【写真 上(左)】 かやぶきの民家が並びます
【写真 下(右)】 エントランスサイン

丘を背負って七棟の茅葺き家屋が建ち並ぶさまはなかなかの壮観。
ちなみにこれらの民家は「全国の由緒あるかやぶき屋敷・民家を長い年月をかけて丁寧に移築してきたもの」だそう。(HPより)


【写真 上(左)】 豪壮な母屋の天井
【写真 下(右)】 館内-1

かやぶき屋根の古民家に和モダンの回廊や内装を取り入れたトレンディな仕上がりです。


【写真 上(左)】 館内-2
【写真 下(右)】 館内-3

やたらに立派な玄関、豪壮な古民家づくりのフロントはいささかこけおどし的な気がしないでもないですが(笑)、なかなかのでき。
料理は「地産地消」をベースにしたもので、日帰りパック3,000円~も設定されています。


【写真 上(左)】 「武尊乃湯」入口
【写真 下(右)】 女湯入口

浴場は「武尊乃湯」(男湯・女湯)「弘法乃湯」(男湯)「里乃湯」(女湯)の3つあって、日帰りで入れるのはフロント右手のギャラリー「時代もの展示処」のおくにある「武尊乃湯」。
右手が男湯、左手おくが女湯で、前に休憩スペースがあります。


【写真 上(左)】 休憩スペースから男湯入口
【写真 下(右)】 シックな浴場

脱衣所は雰囲気あるもののさほど広くなく、団体が入ったらちときついかな?
湯気抜けのよい高い天井、広い窓、木の質感ゆたかなシックな浴場です。


【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 内湯から露天

手前に木枠石敷き4人の源泉槽と、となりあって同10人弱の内湯があって両槽は少量ですがお湯の行き来があります。
内湯の石は銘石らしく、青味がかったいい色をしています。


【写真 上(左)】 露天-1
【写真 下(右)】 武尊神社の本殿が見えます

扉を抜けて回り込んだところに内湯からよくみえる露天(木枠赤みかげ石敷4-5人)。
露天の庭園のむこうに武尊(ほたか)神社本殿の屋根が見えます。


【写真 上(左)】 露天-2
【写真 下(右)】 源泉槽

源泉槽はうっすらとイオウの湯の花がでた木の湯口から35℃くらいのぬる湯を投入で槽内注排湯はみあたらず、たぶんほとんどをオーバーフローのかけ流し。
内湯は木の湯口から投入で槽内排湯はよくわからず、よわいオーバーフロー。
露天は石の湯口からの投入+熱湯の側面注入で、底面吸湯口はほとんど引いておらずよわいオーバーフロー。

カランセパ型7、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜11時ではじめは贅沢にも独占、途中から団体が入り15人以上。


【写真 上(左)】 露天の湯口
【写真 下(右)】 源泉槽の湯口

お湯はダントツに源泉槽がよく、つぎに露天、内湯の順かな。
源泉槽のお湯は35℃くらいの絶妙のぬる湯で、ほぼ無色透明。
白とうす茶の湯の花が舞っていて、湯中の指先が青白く発光しています。
芒硝重曹味にイオウ系のたまご味がまじり、石膏臭と甘イオウ臭の絶妙の湯の香が香ります。
カルキは源泉槽ではまったく感じず、露天、内湯ではよわく感じました。

きしきしとヌルすべが拮抗し、とろみも感じられるやわらかで奥ぶかいお湯。
やたらに入りごこちがよく、ぬる湯ということもあって出たくなくなります(笑)。
浴後はお肌つるつるになる美人の湯でもあります。
スペック以上に入りごたえ&含蓄のあるお湯で、下部を濃くしたようなイメージかな?

源泉槽だけでなく、他の浴槽でもそこそこ楽しめるのは立派。
湯づかいに相当気をつかっているようです。


【写真 上(左)】 源泉槽の湯色&湯口
【写真 下(右)】 武尊神社

ここは川場温泉の湯元として知られた「都旅館」の跡地に建てられたもの。
この旅館は日帰り受け入れもしていて、攻めたところ遅かりしすでに廃業、取り壊し工事中で衝撃のロストという、個人的には因縁のお湯です。(2004年10月末をもって廃業)
これで、都旅館の自家源泉は未湯に終わったと思いきや、こういうかたちで復活した可能性があります。

takayamaさんの「群馬の温泉ページ」に掲載されている県薬務課作成の温泉統計(平成11年度温泉利用状況)には、川場温泉で源泉7(内 利用自噴泉2、利用揚湯泉4、未利用自噴泉1)となっています。

自噴・揚湯の別は脇において、源泉総数7を当て込んでいくと、
1.弘法の湯1号(川場村主力共同泉?) 湯原字湯前447-乙
2.弘法の湯2号 湯原字湯前447-甲
3.弘法の湯3号(川場村主力共同泉?) 湯原字湯655
4.弘法の湯④(悠湯里庵) 湯原字湯前乙451-5
5.弘法の湯④-1(悠湯里庵) 湯原字湯前乙451-4
6.宮山温泉(民宿休み石、日帰り不可)
7.丹後の湯(ほたか病院の自家源泉、老人ホーム「ヴィラージュ尾瀬」でも使用?)
8.木賊温泉(緑渓の湯宿「とくさ」(201007リニューアルオープン、日帰り可))
8は場所的に武尊温泉に区分されているとすると、計7で整理がつきます。

なお、2008/10末に閉館した「ふれあいの家 温泉館」(未湯)は、弘法の湯1・3・4・4-1の4源泉の混合泉だったようです。(「ドライブdeまい湯~deまいう~」さんのレポより)
また、「ふれあいの家 温泉館」と同じ敷地にあり、2009/04リニューアル、日帰り受け入れを再開した「ホテルSL」(入湯済未レポ)では弘法の湯1・2・3号の混合泉(泉温10.6℃、総計0.29g/kg)をつかっています。

「いこいの湯」などで入れる共同配湯と思われる弘法の湯1号・3号混合泉は泉温30.8℃、総計280.67mg/kgのアル単。
これに対して掲示分析書は、泉温38.7℃、総計0.29g/kgのアル単で源泉名は弘法の湯④、弘法の湯④-1の混合泉。(泉源所在地は当館所在に同じ。)
成分濃度は近いですが、手持ちの古いガイド本の「旧 都旅館自家源泉」=泉温39℃(100L/min動力)と合致します。
また「旧 都旅館」の紹介記事に「水車のある露天風呂と、内湯にはサウナ、打たせ湯、泡風呂もあり、源泉がふたつあるので2種類のお湯を楽しめる。」(群馬の温泉宿(求人ジャーナル社))とあり、「源泉2本の混合泉」とある当館掲示分析書と合致します。

こうしてみると、悠湯里庵で使用の2源泉はやはり旧「都旅館」自家源泉の可能性が高いと思います。(帰りにヒアリング(^^)しようとしたが、フロントが団体客到着でパニックってたので断念。)

2004年10月末 「都旅館」廃業、のち自家源泉の4・4-1を共同泉として提供。
2008年10月末 4・4-1を混合利用していた「ふれあいの家 温泉館」廃業。
(旧「都旅館」敷地・源泉権買収、「悠湯里庵」開設に向け4・4-1の共同泉利用を停止)
2009年4月  「ホテルSL」リニューアルオープン、4・4-1は使用せず。
2010年3月   「悠湯里庵」オープン、4・4-1を使用。
というような流れが考えられます。(あくまでも個人的推測ですが・・・)

弘法大師によって発見されたと伝わり、古くから「脚気川場に瘡老神」といわれて名湯の名をほしいままにした川場温泉。
正直、「いこいの湯」や「ホテルSL」では、どうしてこのお湯がつわもの揃いの上州で名湯とされていたのかいまひとつ合点がいきませんでしたが、ここのお湯でなるほど納得、文句なしです。(「いこいの湯」「ホテルSL」は循環ということもあるが、「悠湯里庵」の循環槽?でも質感がぜんぜん上。)
尾瀬・片品方面では屈指のお湯で、次回はまったりと源泉槽に浸かりたし。

後半、年輩の団体客が乱入してきましたが、源泉槽には目もくれず、一目散に露天風呂へ。
女湯でも団体客のおばちゃんたちは源泉槽に足を入れ、「ぬる過ぎて入れない」とのたまいつつ、露天に集結していたそう。
「湯温を上げろ」との声が出そうですが、観光客大好きな露天がしっかりしていて、別に加温の内湯もあるので、よもや珠玉の源泉槽が加温されてしまうという暴挙はないかと・・・(笑)
あと、マニア的わがままををいえば(笑)、旧「都旅館」のように2本の源泉を別々につかってもらえると最高なのですが・・・。(ただし、「都旅館」は湯口源泉、浴槽内循環の半循だったらしい。)

武尊神社前にうずたかく積まれた「都旅館」のガレキの山を見て、「これで川場温泉も終わりなのかな・・・?」と思いましたが、このような形で復興がなるとはびっくり。
このあたりは日帰り温泉施設の激戦地ですが、ここは日帰り長時間対応で力を入れているようなので、競争激化が予想されます。
クーポン利用で900円はこのエリアでは評価のわかれるところでしょうが、内容からすると高くはないような気もします。

ここはスキー場もあるし、フルーツ狩りもできるので、これらと合わせたレジャーコースやツアーが組めそう。
じっさい、行ったときにも団体バスが何台か入ってきていました。

団体が入ってくると一気にざわつき、カラン7もすくなすぎるので、団体が入る時間(昼食の前後が多いよう。)を外していくのが正解かと・・・。
雰囲気ばっちり、お湯もレベルも高いので、これから女性客を中心に人気の高まっていく施設だと思います。(というか、Webをみるとすでに相当な人気施設になっている模様。)

アルカリ性単純温泉(Na-Cl・SO4・(CO3)型) 38.7℃、pH=9.2、湧出量:測定せず、成分総計=0.29g/kg
Na^+=73.2mg/kg (92.71mval%)、Ca^2+=4.51 (6.55)、F^-=7.5、Cl^-=41.8 (30.26)、HS^-=1.8、SO_4^2-=52.2 (27.92)、HCO_3^-=15.3 (6.43)、CO_3^2-=24.0 (20.56)、陽イオン計=78.8 (3.44mval)、陰イオン計=148 (3.90mval)、メタけい酸=58.9、硫化水素=0.0 <H22.2.2分析> (源泉名:川場温泉 弘法の湯④と弘法の湯④-1の混合泉)

〔 館内掲示 〕
「開湯伝説」
川場温泉は、霊峰武尊山の南麓にあり、弘法大師が日光に赴く途中発見されたと云う伝説があり、昔、弘法大師がこの地を訪れた際に老婆の家にとめてもらった。
その時に老婆は旅の疲れを癒す風呂がない事を詫びたところ、弘法大師が杖で地を着くと、お湯が湧き出したとの開湯伝説をもつ。
源泉も「弘法乃湯」と呼ばれ、昔から「脚気川場」の霊泉として、最も古い歴史をもっています。

〔 HP掲載 〕
川場温泉は源泉が2本あり、アルカリ性単純温泉のお湯は美肌効果に良い泉質(pH値9.2)となっております。
悠湯里庵には武尊乃湯・弘法乃湯・里乃湯と三つの湯屋があり、それぞれ内湯・露天風呂を兼ね備えており、源泉掛け流しのお湯をお楽しみいただけます。

■ブランドグルメ
〔 川場のブルーベリー 〕
フルーツの里として知られている川場村ではブルーベリーも栽培されていて、かつてブルーベリーの全国大会が開かれたこともあるそうです。
また、群馬県で育成された大粒品種「おおつぶ星」「あまつぶ星」も栽培されています。
村内に農園がありますが、ブルーベリーを手軽に楽しめるのが「道の駅 田園プラザ」内のブルーベリー公園。7月初旬~8月初旬ごろまで無料で体験摘み取りができます。
「道の駅 田園プラザ」ではジャムやソフトクリームのほか、新商品のブルーベリームース「ほたかの雫」も販売されています。

〔 2010/10/25UP (2010/06入湯) 〕


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■ 川場温泉 「川場温泉センター いこいの湯」 〔 Pick Up温泉 〕



川場温泉 「川場温泉センター いこいの湯」
住 所 :群馬県利根郡川場村川場湯原482
電 話 :0278-52-2051
時 間 :10:00~21:00 / 第2水休
料 金 :300円/4h
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (Yahoo!トラベル)
紹介ページ (るるぶ.com)
紹介ページ (湯まっぷ(求人ジャーナル社))

弘法大師による開湯伝承をもつ古湯、川場温泉は、古くから「脚気川場に瘡(かさ)老神」といわれ療養につかわれてきました。
地元の利用がメインだったようで、大きな温泉街を形成することもなく、地味な存在の湯場です。
川場温泉の老舗日帰り施設「いこいの湯」は、川場村の中心エリアにあって、民家風の外観のこぢんまりとした佇まい、客層もほとんど地元客中心と思われます。


【写真 上(左)】 男湯入口
【写真 下(右)】 脱衣所

浴室は、きもち高台にあって二面に窓があるのでまわりの田園風景が見渡せます。
石枠タイル貼10人以上の浴槽がひとつとシンプル。
岩の湯口からの大量投入+ジェット×2からの注入、側面&底面吸湯でごくわずかなオーバーフローはおそらく循環かと・・・。
求人ジャーナル社の「群馬・栃木・埼玉 日帰り温泉199軒」には、「加水なし、加温あり、循環あり、消毒なし」と記載されています。
カラン5。雪晴れの土曜昼ごろで2人~独占と空いていました。


【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 湯口

無色透明のお湯は無味無臭で、きもちヌルすべのあるやわらかなお湯。
カルキ臭はないものの、いまひとつインパクトが感じられなかったのは循環のせいかな。
泉温30.8℃なので、冬場の加温は必要だと思いますが、やはり燃料代を考えると循環にせざるを得ないのでしょうか。

かけ流しできれば、本領を発揮して阿武隈の湯岐や東信の沓掛のようなうすめぬる湯の名湯になるような気もしますが・・・。
(脚気の療養には30℃のぬる湯に延々と浸かっていたように思えますがどうなのかな?)


【写真 上(左)】 湯色
【写真 下(右)】 温スタ

建物の裏手には温泉スタンドもありました。(料金不明)

アルカリ性単純温泉(Na-SO4・Cl型) 30.8℃、pH・湧出量不明、成分総計=280.67mg/kg
Na^+=62.6mg/kg (82.18mval%)、Ca^2+=9.6 (14.50)、F^-=5.7、Cl^-=38.2 (30.42)、SO_4^2-=56.0 (52.96)、HCO_3^-=31.7 (14.65)、陽イオン計=74.87 (3.31mval)、陰イオン計=146.0 (3.55mval)、メタけい酸=55.6、メタほう酸=4.2 <H2.1.26分析> (源泉名:川場温泉弘法の湯1号泉と3号泉の混合泉)

■ブランドグルメ
〔 田園プラザミート工房のソーセージ 〕
「道の駅 川場田園プラザ」内のミート工房でつくられるソーセージ。
ドイツで開催された第10回国際ソーセージ製品品質コンテストで最高賞の金賞を受賞した工房長、平野真樹氏のもとでつくられ、品質に定評があります。
とくに道の駅で食べられる「山賊焼」はここでつくられたハム、ソーセージ、ベーコンなどを鉄板で焼いたもの。安くて美味しくてボリューム満点の人気アイテムです。

〔 2010/10/25内容補強のうえUP (2005/12/27レポ (2003/02入湯)) 〕


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