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■ 白馬塩の道温泉 「倉下の湯」 〔 Pick Up温泉 〕



白馬塩の道温泉 「倉下の湯」
住 所 :長野県北安曇郡白馬村倉下
電 話 :0261-72-7989
時 間 :10:00~22:00 / 原則無休
料 金 :500円
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (信州日帰り温泉紀行(信濃毎日新聞社))

温泉好きのあいだで名湯の名を欲しいままにする白馬塩の道温泉。
ながらく未湯がつづいていましたが、2010年にようやく攻めてみました。


【写真 上(左)】 八方ジャンプ台 (けっこう怖い ^^)
【写真 下(右)】 サイン

場所は白馬八方集落から信濃森上駅(岩岳スキー場方面)に抜ける道の途中、松川にかかる白馬大橋を渡った右手、開けたところでわかりやすいです。
「倉下の湯」は、白馬村を流れる松川左岸に、平成5(1993)年、湯脈を掘り当て翌6年7月に「白馬塩の道温泉」元湯の日帰り温泉施設として開湯しました。
広い敷地の一画に泉源施設とローリー用の温スタがあります。
この源泉はローリー運搬によって、周辺の温泉施設で利用されています。


【写真 上(左)】 八方尾根と外観
【写真 下(右)】 自動改札

総木造の山小屋風建物は、複層の屋根がフォルムを描いて豪快。
入口の券売機でコインを買い、コイン投入式自動改札をスルーしての入場。
正面は休憩スペースで、別に2Fにゆったりとして展望のいい畳敷き休憩所もあります。


【写真 上(左)】 1階休憩所
【写真 下(右)】 2階から

受付左手が浴場で、左が男湯、右手が女湯。
脱衣所はゆったり。
扉の外、手前が洗い場ゾーンで掛け湯にしては大ぶりな湯槽(あがり湯/たぶん真湯)があります。
高い天井に豪壮な木組み、安曇野の清冽なイメージそのままの浴場。


【写真 上(左)】 暖簾
【写真 下(右)】 あがり湯

さらにその向こうに木枠屋根付の20人はいけそうな大ぶりな露天がひとつ。
たっぷりふかめで入りごこちのいい浴槽で、中ほどにある木箱は、やませみさんによると「これは中に熱交換パイプ が通っていて冬季の加温用」とのこと。
八方尾根を正面に望む、抜群のロケーション。


【写真 上(左)】 洗い場側から
【写真 下(右)】 露天側から

カラン10、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。露天と分離されているのはナイス。
平日10時前に満を持しての突入で、当初15分ほどは贅沢にも独占、のちに3人。


【写真 上(左)】 析出
【写真 下(右)】 湯口

浴槽まわりの赤茶の析出と緑茶色のにごり湯が、はやくも迫力の浴感を予感させます。
複雑な変色&析出のでた石の湯口からほぼ透明な源泉を40 L/minほども適温で投入、槽内注排湯は不明ですが、端の上面排湯口から川へ向けての流し出し&オーバーフローは文句なしのかけ流し。
大ぶりな浴槽にもかかわらず、お湯の鮮度感は抜群です。


【写真 上(左)】 浴槽からの眺め
【写真 下(右)】 ザンザンの排湯

ややぬる~やや熱(場所によりちがう)のお湯は透明度20cmほどの赤味がかった緑茶色にごり湯で、黒と赤茶の湯の花が浮かびます。
湯口にちかい方が赤味とにごりがよわいのは教科書通りか・・・。


【写真 上(左)】 べつの角度から
【写真 下(右)】 湯口&湯色

つよい塩味と重曹味がメインですが、裏で炭酸味と金気だし味と弱苦味が効いている複雑な味。
松之山的な墨アブラが強烈で、裏でイオウ臭や臭素臭や炭酸臭も主張していると思います。

重曹泉のツルすべが卓越していますが、重炭酸土類泉系のひっかかるようなぎしぎし感やイオウ泉系のするするや明瞭なとろみに炭酸冷感までもが加わったデリケートな湯ざわり。
めちゃめちゃ後を曳くお湯で、なかなか脱出できません。


【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 かけ流し

見た目はほてりそうなお湯ながら、不思議とほてらず、浴後は熱の抜けよくすっきり爽快。
ウワサどおりのすばらしいお湯です。
イメージ的にはジオ・プレッシャー型のお湯のようにも思えますが、よくわかりません。
いずれにしても安曇を代表する名湯、温泉好きは素通り不可の1湯だと思います。

〔 源泉名:白馬塩の道源泉 〕
Na-塩化物・炭酸水素塩温泉 48.1℃、pH=7.14、湧出量不明、成分総計=13970mg/kg
Li^+=18.4mg/kg、Na^+=4317、Mg^2+=441.8、Ca^2+=152.6、Fe^2+=3.6、Ba^2+=175.7、Sr^2+=8.6、Cl^-=5564、Br^-=13.2、I^-=4.8、HS^-=--、SO_4^2-=10.5、HCO_3^-=5317、メタけい酸=95.9、メタほう酸=868.3、遊離炭酸=384.3、硫化水素=-- <H6.2.22分析>
(ガス抜き処理後の検水)

<温泉利用掲示>
ここの温泉は源泉かけ流しです

■ブランドグルメ
〔 はくば蕎麦 〕
白馬村内では遊休農地を蕎麦畑に転用、現在、約120ha作付され、年間約60トンの蕎麦が収穫されています。
北アルプス山麓の冷涼な気候と清流が育む美味しい蕎麦は「はくば蕎麦」と呼ばれてブランド化され、加工品もたくさん開発されています。
(「白馬商工会」HPなどを参考。)

〔 2011/08/16UP (2010/08入湯) 〕


E137.51.6.463N36.42.22.086
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■ 春日居温泉 「春日居福祉会館 『やまゆりの湯』」 〔 Pick Up温泉 〕



春日居温泉 「春日居福祉会館 『やまゆりの湯』」
住 所 :山梨県笛吹市春日居町寺本142-1 (旧 東山梨郡春日居町)
電 話 :0553-26-3667
時 間 :夏時間(4/1~9/30) 10:00~20:00/ 火・祝休
冬時間(10/1~3/31) 10:00~19:00 / 火・祝・年末年始(12/28~1/4)休
料 金 :500円(市外)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (じゃらん観光ガイド)
紹介ページ (富士の国やまなし観光ネット)


【写真 上(左)】 湧出記念公園
【写真 下(右)】 公園にもブドウが・・・

〔春日居温泉について〕 (春日居温泉湧出記念公園掲示類を参考)
昭和40年、現在の「湧出記念公園」の深度250mより毎分4,040L/min、泉温66.8℃の良質の温泉が湧出、昭和42年配湯管による給湯を開始し、当時では全国でもめずらしい町営温泉として発足したのが春日居温泉です。
お隣の石和温泉の湧出は昭和36年ですから、それを追うようなタイミングでの開湯です。

石和温泉と春日居温泉の距離はちかく、どちらも複数の源泉をもっているので、その境は旧石和町と旧春日居町の行政区分によるものでしょう。
このあたりは戸倉温泉と上山田温泉の関係に似ていますが、後者は市町村合併後「戸倉・上山田温泉」として統合されたのに対し、こちらは「石和・春日居温泉」とはならず、おのおの独立した温泉地として現在に至っています。(ちなみにどちらも笛吹市)


【写真 上(左)】 お湯は出ていませんでした
【写真 下(右)】 町営温泉配湯所

春日居温泉の中心は「小松十字路」周辺で、大規模な宿が多い石和温泉に対して比較的小規模の湯宿がメインとなっています。
そこからさらに北側に離れた旧春日居町庁舎のよこに「春日居福祉会館『やまゆりの湯』」、R140青梅街道北側の「日の出温泉」も春日居温泉に含まれているようです。

なお、鎮目地区にあった「年金保養センター『かすがい』」は鎮目地区の源泉をつかい日帰り可能でしたが、いまは民間施設の「春日居びゅーほてる」となり日帰り不可となっています。
また、町営温泉の配湯所は「湧出記念公園」のすぐ北側にあります。


【写真 上(左)】 サイン
【写真 下(右)】 館内

「やまゆりの湯」は非常に地味な存在で、山梨のお湯をだいたいやっつけたあとにもしぶとく(^^)残っていました。
県道からすこし入りますが、笛吹市役所春日居分庁舎(春日居支所)のよこなのですぐにわかります。

絵に描いたような公共福祉施設。
受付よこの券売機でチケットを買ってわたします。
館内はゆったり、無料の休憩所があって、お年寄りで賑わっていました。


【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 脱衣所

右手廊下のおくに浴場。右が男湯、左が女湯です。
脱衣所、浴室とも広くも狭くもなく、つかい勝手はいいです。
窓は広いものの、建物に囲まれているのでやや暗め。
ところどころ石灰華系の析出が出ています。


【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 ところどころに析出

カラン11、シャワー・ドライヤーあり、シャンプーなし。
市外居住者は500円とるのだからシャンプーはほしいところですが、ほとんど近隣のお客と思われるので問題なしか?
女湯は地元の年輩客が数人いたそうですが、男湯は日曜12時で終始独占でした。


【写真 上(左)】 メイン浴槽
【写真 下(右)】 バイブラ浴槽

浴槽は手前からメイン浴槽(みかげ石枠タイル貼10人位、適温)、バイブラ浴槽(同2-3人、ややぬる)、ジェット浴槽(同3-4人、やや熱)で、すべて温泉使用と思われます。
洗い場カランも硫酸塩まじりの味がしましたが、これは井水かもしれません。
浴槽の腰掛けの部分には、新潟の姫川渓谷で採取した銘石「姫川薬石(虎石)」がつかわれています。
また、壁面にはメソポタミア風の壁画が施され、一種独特な雰囲気をかもしだしています。


【写真 上(左)】 姫川薬石(虎石)
【写真 下(右)】 壁画

メイン浴槽はみかげ石の湯口、塩ビパイプの湯口とも投入なく、側面注入+の側面吸湯でオーバーフローなし。
バイブラ浴槽は、みかげ石の湯口は投入なく、よこの塩ビパイプからやや熱湯の投入+バイブラ投入でよわいオーバーフロー。
ジェット浴槽もみかげ石の湯口は投入なく、槽内注排湯でオーバーフローはごく少量。


【写真 上(左)】 メイン浴槽の湯口
【写真 下(右)】 バイブラ浴槽の湯口

お湯はよさは、バイブラ浴槽 > メイン浴槽 > ジェット浴槽の順かな。
メイン浴槽とジェット浴槽はカルキ臭があり、濃度感はむしろバイブラ浴槽よりメイン浴槽のほうがあったような気もしますが、カルキ気がよわいバイブラ浴槽に軍配が上がってしまいます。

バイブラ浴槽は、無色透明で浮遊物なし、湯中の指先がわずかに青白く発光しています。
湯口でよわい芒硝味+微苦味+薬味。よわいカルキ臭のうらに鉱物性の臭いを感じます。
アルカリ性のヌルすべはありますが、とろみはほとんど感じませんでした。


【写真 上(左)】 湯色
【写真 下(右)】 鶏もつ煮 (^^)

あたたまりはそこそこあって浴後は湯ぎれがいいものの、実力派の多いこのエリアではいまいち個性に欠けるかな?
それでも館内にはゆったりのんびりした空気が流れていて、浴場のつかい勝手もいいので地元の人にはいこいのお湯になっているのだと思います。

〔 源泉名:春日居町営温泉 〕
アルカリ性単純温泉(Na-Cl・SO4型) 51.2℃、pH=9.0、542L/min掘削自噴、成分総計=0.358g/kg
Na^+=100.9mg/kg (89.75mval%)、Ca^2+=8.7、Fe^2+=0.0、Cl^-=100.3 (57.40)、SO_4^2-=51.6 (21.70)、HCO_3^-=12.3、CO_3^2-=22.4、陽イオン計=111.4 (4.89mval)、陰イオン計=188.5 (4.93mval)、メタけい酸=53.3、メタほう酸=4.7 <H15.6.20分析>

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 塩素系薬剤使用:あり

(参考/「湧出記念公園」掲示)
〔 源泉名:春日居温一号源泉 〕
アルカリ性単純温泉(Na-Cl・SO4型) 50.8℃、pH=9.0、409L/min掘削自噴、成分総計=333.4mg/kg
Na^+=93.2mg/kg (91.01mval%)、Ca^2+=6.6、Fe^2+=0.0、Cl^-=87.0 (54.44)、SO_4^2-=44.5 (20.67)、HCO_3^-=16.5、CO_3^2-=22.8、陽イオン計=102.4 (4.45mval)、陰イオン計=172.8 (4.50mval)、メタけい酸=50.1、メタほう酸=7.7 <H19.6.19分析>

〔 2011/08/16UP (2011/08入湯) 〕


E138.39.30.420N35.39.50.988
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■ 川中子温泉 「極楽荘」 〔 Pick Up温泉 〕



川中子温泉 「極楽荘」
住 所 :茨城県常陸太田市小目町751
電 話 :0294-74-4126
時 間 :9:00~15:30 / 毎月9.19.29休(震災後営業時間・休不明、要事前確認)
料 金 :600円(土日祝 800円) / 14時~ 500円
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (るるぶ.com)
紹介ページ (いばらぎ冬ナビ)
紹介ページ (常陸太田まるごとマガジン)

常陸太田にいくつかある自家源泉宿のひとつが日帰り対応するもの。
2005年3月末に廃線となった日立電鉄、旧「川中子」駅のそばにあります。


【写真 上(左)】 旧日立電鉄の線路
【写真 下(右)】 旧日立電鉄(館内掲示)

屋号は「極楽荘」ですが、温泉好きのあいだでは川中子(かわなかご)温泉といったほうが通りがいいかも。
場所は常磐道「日立南太田IC」の北西2kmほど、けっこうわかりにくいので↓の地図をご覧ください。


【写真 上(左)】 バスもあります
【写真 下(右)】 玄関

玄関前に「海水浴帰りの御客様の入場はご遠慮願います」という断り書きがありましたが、現在の対応は不明。
緑屋根の渋い建物。浴場に向かう廊下に沿った休憩室には浴客がごろごろと寝ていました。


【写真 上(左)】 館内
【写真 下(右)】 浴場入口

手前が男湯、おくが女湯。
板張りのゆったりとした脱衣所で木製ロッカーがいい味をだしています。


【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 浴室

ややくらめの浴室に石組みタイル貼6-7人の内湯をシンプルに配置。
カラン1、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。
土曜13時でタイミングよく独占でした。


【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 湯口の落とし口

岩の湯口から適温湯を50L/min以上も大量投入で、側面吸湯+よわいオーバーフロー。
べつに熱湯カラン(出ず)と冷水カランがあって、大量に吐水する冷水カランは湯の香があったので源泉かと思います。


【写真 上(左)】 源泉カラン
【写真 下(右)】 ケロリン桶

紅茶色のお湯はやや熱め。浴場裏に薪が積んであったので、泉温15.4℃の源泉を薪焚きかも。
冷水カランで重曹味+僅微塩味にアンモニア臭+モール臭+微イオウ臭+微金気臭。
湯面では明瞭な有機肥料臭でカルキ気は感じませんでした。

かなりつよめのツルすべととろみがあって重曹泉の浴感豊か。
よくあたたまり、ときおり水浴びしながらの入湯となりました。


【写真 上(左)】 効能書き
【写真 下(右)】 裏手から

よくある黒湯だと思って油断してると意外にガツンとくるお湯で、房総御宿あたりのイメージにちかいかな?
浴後に分析書を確認すると、なるほど総計=2487mg/kgのけっこう濃いめの食塩重曹泉でした。

このあたりではキャラの立ったお湯で、湯づかいもわるくないので湯めぐり時にはマストかと思います。

〔 源泉名:川中子温泉 〕
含食塩-重曹泉(筆者註:Na-炭酸水素塩・塩化物泉) 15.4℃、pH=7.30、21L/min揚湯、成分総計=2487mg/kg
Na^+=670.0mg/kg (94.82mval%)、Ca^2+=13.27、Fe^2+=0.300、Cl^-=382.5 (36.46)、HS^-=--、SO_4^2-=16.00、HCO_3^-=1124 (62.23)、CO_3^2-=1.326、陽イオン計=717.4 (30.72mval)、陰イオン計=1524 (29.60mval)、メタけい酸=97.13、メタほう酸=10.06、遊離炭酸=134.9、硫化水素=0.300 <S44.11.5作成>

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 塩素系薬剤使用:あり

〔 館内掲示 〕
当温泉は二百メートル地下より湧出する不老長寿の泉です。

■ブランドグルメ
〔 常陸太田巨峰 〕
昭和36年に3本の巨峰苗木から始まった「常陸太田巨峰」の栽培。
阿武隈山地南端の水はけのよい丘陵とミネラル豊富な土質が育むブドウは、味のよさで知られています。
平成22年度現在、常陸太田市内では計73名が巨峰の栽培を行っているそうで、観光農園や直売所などで購入できます。(→ ぶどう園マップ
「常陸青龍」や「赤嶺」などのレア品種も栽培されています。
(「茨城県農林水産部販売流通課」資料などを参考。)

〔 2011/08/16UP (2007/08入湯) 〕


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