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■ つきよの温泉 「みねの湯 つきよの館」 〔 Pick Up温泉 〕



<つきよの温泉 「みねの湯 つきよの館」>
(群馬県みなかみ町(旧 月夜野町)後閑1739-1、9:00~21:00(要時間確認)、450円、0278-62-1207)
オフィシャルHP
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (群馬の温泉宿(求人ジャーナル社))

かつて群馬県利根郡にあった月夜野町は、2005年10月1日、水上町、新治村と合併し、みなかみ町となって消滅しました。
月夜野の名は「平安の昔、天暦10年(956)仲秋の夜、都の歌人、源順(みなもとのしたごろう)が東国巡行の際にこの地を通り、折りから三峰山に昇る月を見て、『よき月よのう』と感銘の言葉を発した」(上牧温泉「辰巳館」HPより)のにちなむとされています。この風流な町名が市町村合併であっさりと消滅してしまったのは惜しまれます。
ちなみに旧月夜野町内の上越線の駅は「後閑」と「上牧」で「月夜野」駅というのはなく、ランドマークとしては関越道の「月夜野IC」が残るのみです。

月夜野周辺にある真沢温泉、三峰の湯、みねの湯の3湯をあわせ、月夜野温泉郷と称しています。
うち「三峰の湯」と「みねの湯」はともに月夜野温泉ですが、別源泉。
「三峰の湯」は漢字で”月夜野”温泉、「みねの湯」はかなで”つきよの”温泉として区別しているようにも思えますが詳細不明。

場所はわかりにくく、上越線「後閑」駅からだと「望郷ライン」を沼田方向に走り、関越道を渡り返した正面だと思いますが、途中迷ったのでちがうかも・・・ (^^;)

和風と洋風がないまぜにないったこちんまりとした建物、部屋数8のこぢんまりとしたこの宿は、ネット情報によると料理に定評があるようです。


【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 女湯

浴場は食堂を抜けたおくに男女別の浴場。手前が男湯、おくが女湯。
浴室の扉をあけると好ましげな石膏臭が香ってびっくり。


【写真 上(左)】 男湯
【写真 下(右)】 浴槽からの眺め

窓の広い明るい浴室からは月夜野の町が見下ろせます。
”月夜野”のいわれにちなんで「月光の湯 月の出ている夜(9時過ぎ頃)浴室の電気を消して、ご入浴してみてはいかがですか・・ 月の明かりがとってもきれいです」というはり紙がありました。


【写真 上(左)】 月光の湯
【写真 下(右)】 かなりのオーバーフロー

浴槽は赤みかげ石枠タイル貼8-9人のゆったりした内湯ひとつで、岩の湯口から冷水(源泉?)を少量投入+底面からの大量注入。
入ったときは浴槽フチ全面から潤沢なオーバーフローがありましたが、しばらくすると底面吸湯口が強烈に作動をはじめ、オーバーフローはすくなくなってしまいました。
(湯づかい掲示は「源泉かけ流し、常時新しいお湯を加えながら溢流しつつ浴槽の温度均一保持のため循環装置を使用しています。」という微妙な表現。)
循環ベースながらときおりオーバーフローを多めにし、お湯の鮮度を保っているのだと思います。


【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 カラン

いずれにしても当日は入れ立ての一番湯と思われ、お湯のイメージはほとんどかけ流しでした。
カラン8、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
冷水カランは赤茶に色づき、若干の金気もあったので、井水かと。
土曜10時で男女湯とも独占。


【写真 上(左)】 湯色&湯口
【写真 下(右)】 湯色

ほぼ適温のお湯はうすい灰白色でうす茶の浮遊物。
硫酸塩泉系らしく、湯中の指先が青白く発光しています。
湯口でよわめの石膏味臭。
アルカリ泉系のヌルすべと硫酸塩泉系のきしきしをかね備えたやわらかな湯ざわりでよくあたたまる、いかにも北毛らしいいぶし銀のようなお湯です。


【写真 上(左)】 源泉看板
【写真 下(右)】 月夜野のリンゴ

北毛のなかでもかなり地味なお湯ですが、貴重な自家源泉なので湯めぐりマニアは訪れる価値ありかと。

アルカリ性単純温泉 28℃、pH=9.2、湧出量不明、成分総計=0.30494g/kg、Na^+=86.5mg/kg、Ca^2+=5.6、Fe^2+=0.10、Cl^-=92.0、SO_4^2-=92.0、HCO_3^-=34.8、CO_3^2-=20.0、陽イオン計=93.04、陰イオン計=179.0、メタけい酸=28.9、メタほう酸=4.0 <H4.7.18分析> (源泉名:みねの湯(つきよの温泉))

<温泉利用掲示> 加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 塩素消毒:あり

■ブランドグルメ
〔 月夜野りんご 〕
昼夜の温度差がおおきい月夜野町は、りんごの産地で観光農園も多くあり、「月夜野りんご」としてブランド化されています。
品種は多様で、群馬県園芸試験場北部試験地で品種改良された新品種も栽培されています。
なかでも「あかぎ」×「ふじ」の交雑実生から選抜育成された「ぐんま名月」はめずらしい黄色のりんごで、密が多く濃厚な甘味と香りもち、生産量がすくないこともあって”幻のりんご”として一部で珍重されています。出荷は11月上旬。
(月夜野りんご観光組合HPなどを参考。)

〔 2010/04/12UP (2006/11入湯) 〕


E139.0.33.062N36.40.56.259
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