関東周辺の温泉入湯レポや御朱印情報をご紹介しています。対象エリアは、関東、甲信越、東海、南東北。
関東温泉紀行 / 関東御朱印紀行
■ 国立温泉 「国立温泉 湯楽の里」
国立温泉 「国立温泉 湯楽の里」
住 所 :東京都国立市谷保3143-1(「フレスポ国立南」内)
電 話 :042-580-1726
時 間 :9:00~25:00 / 原則無休
料 金 :800円(土日祝 900円/会員割引不明)
■ オフィシャルHP
超ひさびさに(笑)、本当の「新設の温泉」レポいきます。
11/21オープン予定の新施設が11/18(金)と11/19(土)にお試し入浴を開催するもので、初日の18日に入ってきました。(めずらしく速い・・・ ^^ )
多摩川の左岸にあった大規模な公益施設跡地(約25,000㎡)を「民間資金活用型事業者提案(プロポーザル)方式」というひじょ~にお役所的な事業スキームで開発し、「フレスポ国立南」の名のもとにスーパー&ホームセンター「スーパーバリュー」と「湯楽の里」が出店しています。
ちなみにここではど~でもいいことですが、ディスカウント系スーパー&ホームセンターが一体となった平屋型店舗(厳密にいうとレジが共通のもの)は「スーパーセンター(SuC)」と呼ばれ、いま、もっとも競争力の高い小売業態のひとつで、広い敷地が必要なのでこのような大規模な物件はうってつけかな?
SC(ショッピングセンター)内のスパ銭はいまいち施設のなかに埋没しがちですが、ここは、相方がSuC(?)なので区分けが明確で、しっかりと存在を主張しています。
【写真 上(左)】 「スーパーバリュー」
【写真 下(右)】 外観
場所はR20が多摩川を渡る石田大橋西側の多摩川沿い。「石田大橋北」立体の側道から西に入ってすぐです。
JR南武線「矢川」駅からも歩ける距離では?
【写真 上(左)】 1階Pからの入口
【写真 下(右)】 2階Pから
1階にPをとったピロティ型。Pは1階と2階にあり、2階の方が停めやすく、直アクセスのデッキがかかっているので雨天でなければ2階の方がいいかも・・・。
【写真 上(左)】 サイン
【写真 下(右)】 案内サイン
全体に質感の高い外観で、このあたりは民度の高そうな国立市の指導(?)が入ったのかも・・・。
館内はゆったりとしていて、いわゆるふつうの和風スパ銭よりアップスケール。
このあたりは、高級路線を狙った飯能の「喜楽里」のイメージ入っているかも。
【写真 上(左)】 和シックな外観
【写真 下(右)】 エントランス
食事処、癒し処、アカスリ&ボディエステなどに、TV付リラクチェアを含む53席のお休み処は立派。
廊下のおくに浴場、この日は右手が女湯、左が男湯(逆かも?)で交替制かは不明。
脱衣所はまあまあ広く、洗面所&ドライヤーが区分けされているのでつかい勝手がいいです。
内湯ゾーン左手はセパ型洗い場。仕切が浅く、となりの客のシャワーがときおり飛んでくるのが難か・・・。
木目調の天井は高いですが、スペースじたいはさほど広くなく、窓も広くはないので、開放感はあまりありません。
内湯ゾーンには手前から塩サウナ、高温サウナ、水風呂、高濃度炭酸泉(10人程)、白湯浴槽(6-7人)で、内湯ゾーンに温泉槽はありません。
扉の外に露天。2階にあるので展望はよく、富士山の眺望が楽しめるそうです。
夜はすこし離れて走る中央高速のライトがきれい。
左から時計まわりにジェットバス×4、温泉浴槽「下の湯」、源泉かけ流し浴槽「上の湯」とややおくまって寝ころび湯×8。
屋根は、「上の湯」と寝ころび湯にかかっています。
左手おく側に水琴窟やデッキチェアもおかれています。
カランセパ型洗い場23、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
当日は近隣住民対象のお試し入浴で、足元商圏はそんなにいないし、平日夜だし、たいして混んでないだろ~なという甘い見込みは見事に外され、20時すぎで80人以上もいる大盛況。
ただ、21時すぎるとしだいに空いてきて後半(お試し入浴は22時まで)はゆったり入れました。
スパ銭がすくないエリアのためか湯なれていない感じの客層。(シャワーをよこにつかったり、水風呂が異様に空いているのですぐわかる・・・(笑))
水風呂&白湯はおそらく井水と思われ、とろみあり。カルキもつよくなく、なかなかいいです。
高濃度炭酸泉もなかなか強烈でよろし。(ただし、ゲキ混みでしたが・・・)
露天ゾーンのジェットバスと寝ころび湯はたぶん真湯。
さて、注目の温泉浴槽です。
「上の湯」は、みかげ石の湯口から熱湯(たぶん源泉)を大量投入。槽内注排湯不明で、外側排湯溝への流し出し。
ここはお湯の鮮度感からみてもかけ流しでしょう。
「下の湯」は、みかげ石の湯口は止まっていて、底面注入、槽内排湯不明で外側排湯溝への流し出し。
ここは「ろ過循環あり」との掲示があります。
「上の湯」のお湯はやや熱め、色不明でうすいにごりと気泡の浮遊があります。
明瞭な重曹塩味+僅微苦味。石油臭と焼けタイヤ臭のうらにポマード的鉱物臭が潜む個性的な湯の香があります。
つよめのとろみとよわいアワつきによるヌルも感じます。
浴後はお肌つるつるになりますが、わずかにアブラ系のお湯で感じるパサつきもあったかな?
かなり迫力のあるお湯で、迫りくるあたたまり感は等張泉かと思われるほど。
個人的には「上の湯」と水風呂の交互浴がすこぶる快感でした。
「下の湯」のお湯はほぼ適温で、「上の湯」に準じる浴感ですが、どうしても入り劣りしてしまうのはいたしかたないところか。
でも、循環槽としてはかなりのできで、「上の湯」ほど凶暴でないので、湯なれない人はこちらの方が入りやすいのでは?。
お湯は予想以上のもので、とくに石油臭のつよさは関東平野部の温泉では屈指のものかと思います。
また、つよいとろみは関東平野部ではめずらしい高濃度のメタホウ酸(229.6mg/kg!)と石油成分(?)によるものでは・・・?
このようにお湯は文句なしですが、個人的に残念だったのは浴槽構成、とくに露天の温泉槽。
「上の湯」は鉄平石造りで8-9人、「下の湯」は同10人強とけっして広くはないうえに、金属パイプの仕切り乱立で空間にゆとりがありません。
手前が腰掛け湯風になっていて、外側は長方形に掘り込まれていて座湯風。
腰掛けを避けて手前に入っても浴槽は浅めで、目の前の座湯部分に人が入っていると足をのばすことができません。
ほてる泉質なので、ふつうの浴槽にすればそこそこ回転するはずなのに、腰掛け湯風にしてしまうと、かならずそこでまったりを決め込む客がでるので回転がいちじるしく落ちます。(この日もけっこういた。)
虎の子の温泉槽がもったいないような・・・。
「上の湯」「下の湯」の入口は共通1ヶ所で、3段の階段をのぼり、しかも間口が狭いので出入りの客でごったがえしています。
「こんな感じの浴槽、どこかでみたな?」と思ったら、「喜楽里」の露天でした。
ひょっとして設計陣がおなじなのでは??
みょ~に衒った感じの浴槽で、個人的には水風呂の浴槽(伊豆石風タイル、たっぷりふかめで入りごこちよい)をここにもおいてもらえれば、源泉本来のよさをもっとおちついて楽しめるように思いました。
また、施設規模にくらべて浴場が小ぶりに過ぎるような感じも・・・
内湯の白湯槽など、真湯の循環なんだからもうすこし広くしてもバチはあたらないような・・・。
さらに欲をいうと湧出量724L/minもあるので内湯にも温泉槽がほしいところですが、東京都は汲み上げ・排湯制限が厳しいそうなのでむずかしいのかな。
お湯じたいは「昭島温泉 湯楽の里」よりぜんぜん上かと思いますが、そんなこんなで浴場構成は昭島のほうがしっくりくるかな。
それでもスパ銭稀少のエリアだし、集客力高そうなお店のよこだし、料金もそれなりにリーズナブルなので大繁盛必至の施設かと思います。
〔 源泉名:国立温泉 湯楽の里 〕
Na-塩化物泉 48.5℃、pH=7.95、724L/min(1,800m掘削)、成分総計=4.393g/kg
Na^+=1407mg/kg (94.93mval%)、Ca^2+=43.2、Fe^2+=2.0、Cl^-=2070 (86.03)、Br^-=7.1、I^-=1.7、HCO_3^-=557.6 (13.67)、CO_3^2-=4.5、陽イオン計=1474 (64.47?mval)、陰イオン計=2643 (67.87mval)、メタけい酸=35.0、メタほう酸=229.6、遊離炭酸=11.7 <H23.6.8分析>
<温泉利用掲示>
〔上の湯〕
加水:なし 加温:冬期のみあり 循環:なし 消毒処理:なし
〔下の湯〕
加水:あり 加温:あり(通年) 循環:湯口より随時源泉補給し、ろ過循環 塩素系薬剤使用:あり
〔 2011/11/19UP (2011/11/18入湯) 〕
E139.25.49.980N35.40.24.308
【 BGM 】
Because... feat. 中村舞子 LGYankees
中村舞子・・・、やっぱりただものじゃない。
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