シャープ & ふらっと

半音上がって半音下がる。 それが楽しい、美しい。
思ったこと、感じたことはナチュラルに。  writer カノン

銀ちゃんのラブレター

2008-10-14 14:09:52 | 音楽を聴く

NHKの番組では、 時折、いつまでも耳に残る歌に出会う事がある。

「みんなのうた」の童謡や、 「おかあさんといっしょ」の幼児向けの歌などが、

とても記憶に残ったりするものだ。

 

 1994年、「おかあさんといっしょ」の中で流れた、

『銀ちゃんのラブレター』という歌が、 とても良い曲だった。

「ぎんのじょう」君という名の男の子・銀ちゃんが、

ユリちゃんにお手紙を出す。

でも字が書けない銀ちゃんは、

その四季の贈り物を封筒に入れる・・という詞だ。

 

作詞は、俵万智さん。

「サラダ記念日」で有名な、短歌の歌人だ。

私と同年代であり、短歌の内容にも共感を覚える俵さんは、私もファンである。

歌詞は、俵さんらしい自然で優しい言葉。

赤いポスト、白い封筒、鳥の切手という言葉が、

この詞を温かくふくらませている。

 

私達は今、メールでのやりとりが多い。

私は文通の経験もあるが、いつの間にか便利なメールへ移ってしまった。

楽しい柄の便箋・封筒を選び、時間をかけて文字を書いて、

綺麗な記念切手を貼り、赤いポストに投函する幸せと、

自分の家のポストに、相手から届いた、

厚みのある封筒を手にした時の喜び。

それを失ってしまうほど、今の自分には心の余裕がないのかもしれない。 

だからこそ今、 メールの文字でも、精一杯の気持ちを相手に伝えたいと思う。

言葉に悩んだり困ったりした時、この、俵さんの詞を思い出す。 

 

  『銀ちゃんのラブレター』

作詞:俵万智   作曲:福田和禾子 

歌:茂森あゆみ・速水けんたろう 

 

ぎんのじょうくんから ユリちゃんにおてがみ 

でも ぎんちゃんは じがかけません 

だから はるには ふうとうに 

さくらのはなを いれました 

 

ぎんのじょうくんから ユリちゃんにおてがみ 

でも ぎんちゃんは じがかけません 

だから なつには ふうとうに 

ひろったかいを いれました 

 

あかいポスト しろいふうとう とりのきって 

 

ぎんのじょうくんから ユリちゃんにおてがみ 

でも ぎんちゃんは じがかけません 

だから あきには ふうとうに 

あかいおちばを いれました 

 

ぎんのじょうくんから ユリちゃんにおてがみ 

でも ぎんちゃんは じがかけません 

だから ふゆには ふうとうに

ゆきをすくって いれました 

 

あかいポスト しろいふうとう とりのきって 

 


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