シャープ & ふらっと

半音上がって半音下がる。 それが楽しい、美しい。
思ったこと、感じたことはナチュラルに。  writer カノン

春のパンまつり

2022-04-05 20:48:00 | 世の中あれこれ

ヤマザキパンの春のキャンペーンである、

『ヤマザキ・春のパンまつり』のまっ最中である。

 

1981年に始まったというこのキャンペーン、

今年で42回目だという。

私が高校生の時に始まったとは、そんな古かったのかと思う。

とにかくパンに貼ってある点数シールを集めて、

店頭に持っていけば、もれなく白い皿と交換してもらえる。

抽選や先着順ではなく、誰もが同じ皿。しかも毎年違う皿。

こういう公平さと確実性が人気を呼んでいるのだろう。

 

皿は一年目からずっと、フランスのメーカー製だという。

『春、パン、フランス、白い皿』というお洒落なイベントが、

長く人気を保っているようである。

イメージキャラクターの、松たか子さんの好感度もあるようだ。

 

ところがこのイベント、店頭では大不評らしい。

客は、28点分のシールを台紙に貼って提出するだけだが、

店側は、これを確認して計算しないといけない。

0.5点から3点まであるわけだから、ただの足し算でも面倒だ。

店が混み合っている時は、本当に店員泣かせ。

『この時期になるとウンザリ』『正直、この祭りやめてほしい』そうだ。

客側もそのあたりをわかっていて、

丁寧に同じ点数シールを同じ列に並べて貼る人もいるようだが、

いずれにしても、店員の確認は必要である。

 

こういう話を受け、

『今の時代に古いやり方をやっている。QRコードなど使って

直接ヤマザキに送れるようにすればいいのに』という声もあるが、

シールを集めてペタペタ貼るという、昭和的なささやかな楽しみが

この人気になっているのではないかと思う。

 

昭和といえば、私が子供の頃だが、

コカ・コーラがビンの時代だった頃、この王冠を6個台紙に貼って

コカ・コーラ社に送ればプレゼントが貰える、というイベントがあった。

今のヤマザキと似たような方法である。

ところが、ハガキに王冠をセロテープで貼ってそのまま郵送するものだったから、

全国の各郵便局で、機械に王冠が引っかかりストップするという事態が続出した。

結局このイベントはすぐ終わったと記憶しているが、

昭和のこの当時、企画者の考察も郵便局の機械も、そんな立派ではなかったのだろう。

 

店頭に持ち込めば店員が苦労し、

郵送にすれば郵便局が苦労し、

ネットにすれば応募出来ない人もいるし、

この類のイベントは、何がベストなのだろう?

 

それにしても、店頭のパンからシールだけ剥がされる事件もあったし、

店員の苦労も当然わかっているだろうし、

プレゼントは一貫して白い皿。

42年間、やり方を変えないヤマザキのポリシーも大したものである。

 


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