ヤマザキパンの春のキャンペーンである、
『ヤマザキ・春のパンまつり』のまっ最中である。
1981年に始まったというこのキャンペーン、
今年で42回目だという。
私が高校生の時に始まったとは、そんな古かったのかと思う。
とにかくパンに貼ってある点数シールを集めて、
店頭に持っていけば、もれなく白い皿と交換してもらえる。
抽選や先着順ではなく、誰もが同じ皿。しかも毎年違う皿。
こういう公平さと確実性が人気を呼んでいるのだろう。
皿は一年目からずっと、フランスのメーカー製だという。
『春、パン、フランス、白い皿』というお洒落なイベントが、
長く人気を保っているようである。
イメージキャラクターの、松たか子さんの好感度もあるようだ。
ところがこのイベント、店頭では大不評らしい。
客は、28点分のシールを台紙に貼って提出するだけだが、
店側は、これを確認して計算しないといけない。
0.5点から3点まであるわけだから、ただの足し算でも面倒だ。
店が混み合っている時は、本当に店員泣かせ。
『この時期になるとウンザリ』『正直、この祭りやめてほしい』そうだ。
客側もそのあたりをわかっていて、
丁寧に同じ点数シールを同じ列に並べて貼る人もいるようだが、
いずれにしても、店員の確認は必要である。
こういう話を受け、
『今の時代に古いやり方をやっている。QRコードなど使って
直接ヤマザキに送れるようにすればいいのに』という声もあるが、
シールを集めてペタペタ貼るという、昭和的なささやかな楽しみが
この人気になっているのではないかと思う。
昭和といえば、私が子供の頃だが、
コカ・コーラがビンの時代だった頃、この王冠を6個台紙に貼って
コカ・コーラ社に送ればプレゼントが貰える、というイベントがあった。
今のヤマザキと似たような方法である。
ところが、ハガキに王冠をセロテープで貼ってそのまま郵送するものだったから、
全国の各郵便局で、機械に王冠が引っかかりストップするという事態が続出した。
結局このイベントはすぐ終わったと記憶しているが、
昭和のこの当時、企画者の考察も郵便局の機械も、そんな立派ではなかったのだろう。
店頭に持ち込めば店員が苦労し、
郵送にすれば郵便局が苦労し、
ネットにすれば応募出来ない人もいるし、
この類のイベントは、何がベストなのだろう?
それにしても、店頭のパンからシールだけ剥がされる事件もあったし、
店員の苦労も当然わかっているだろうし、
プレゼントは一貫して白い皿。
42年間、やり方を変えないヤマザキのポリシーも大したものである。
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