シャープ & ふらっと

半音上がって半音下がる。 それが楽しい、美しい。
思ったこと、感じたことはナチュラルに。  writer カノン

タケノコ取らないで

2022-04-18 15:45:52 | 日常から

犬の散歩で、近所の雑木林を歩くのだが、

この林の奥にフェンスがあり、そこから先は隣の病院の敷地になる。

 

このフェンスぎりぎり、病院側に竹がたくさん生えていて、

この時期タケノコが地面から顔を出す。

わかりにくいが、上の写真の所である。

真ん中の小高い山がタケノコ山。

山にはびっしりと出ているのだが、

地面を伝ってフェンスのこちら側にもいくつか顔を出している。

 

当然?ながら、タケノコを掘って持ち帰る者がいるようで、

『タケノコを取らないで! カメラ監視中』の立て札がたくさんある。

タケノコ山は、実は病院の駐車場の片隅にあるので、

この山にいること自体は不法侵入でもなんでもない。

そして、こちら側は普通に雑木林の散策コースなのだから、

こちらも不法侵入にはならない。

 

だが、立派なタケノコを見れば取られるのも仕方ないか。

監視カメラらしきものも見当たらず、

駐車場の警備員に見つかれば注意される、といった程度か。

 

隣の家のタケノコが自分の敷地に出てきた場合、

民法233条2項により、自分のものになるという。

木や枝はダメで、隣家の伸びてきた枝を勝手に切ったり

落ちてきた果実を取ってしまうと罪になるのだが、

地中は例外になり、根っこからのものは良いというのだ。

 

なら当然、雑木林側に出てきたタケノコは自由に取っていいとなるが、

民法はあくまでも『自分の家の敷地』の場合。

雑木林は市の管理なので、やはり勝手に取ってはいけないのだ。

 

写真右下の黒い部分、この日の朝までタケノコが少し顔を出していたが、

夕方の犬の散歩でここに来たときには、もう掘られていた。

花泥棒に悪い人はいない、と昔は言われたが、

今は泥棒どころか転売までされている世の中だ。

ここのタケノコも、農作物直売所のような場所に出回らない事を願う。

 


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