AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

ワヅカな灯り

2014年02月10日 | 名所ガイド、巡礼記
またしても、家族で笠置のわかさぎ温泉へいくハメとなった。
もう3ヵ月連続だぜ!うちの両親がこの温泉独特のあのヌメリ感にハマったってのもあるが。
まぁわが家にもいろいろ家庭の事情ってものがありましてな。
家の風呂の湯沸かし器がぶっ壊れてて、この一週間はずっと銭湯通いなんですわ。
(母がいったん家ん中掃除しな入れられへんということで、中々修理工を呼んでくれんのだ)


で、笠置の隣町である<茶源郷>和束でまた「春を呼ぶ茶源郷からの灯り」なるよーわからんタイトルのイベントが催されておりましてな。
帰り道だし(といっても入り組んだ山道を奥深く入っていかなければならない)温泉入った後軽く見に行こうという運びに相成ったわけでございます。
この地は、3年くらい前にライブイベント(ワヅロックフェス)見に行ったときにもレポしております。




ここいら山と川ぐらいしかない京都最果てのド田舎には、外灯というものがほとんどなくて、夜になるとほんとまっくら。
そこで、歩道沿いに並べられてあるロマンティックなビンの灯りがよき道しるべとなっていた。

でも、よくみるとごはんですよだった。



その仄かなビン灯りの夜道を歩いていき、まず最初に目を惹いたのは、なにやら得体の知れぬ立方体の集合物から放たれる幻想的な灯りだった。

でも、よくみると牛乳パックだった。



写真撮影に夢中になってると、私の背後になにかしらゾッとする不気味な複数の視線を感じ、背筋が凍るような悪寒が走った。

でも、よくみると竹だった。


だれだよ?こんなところに顔みたいにくり抜いた竹をたてかけたのは?
こんなところにたけたてかけたのはたけたてかけたかったからたけたてかけたのか?




その敷地内のビニルハウスでは、色とりどりの輝くトラペゾヘドロンが。
まさに和の伝統細工イリュージョンといったところ。和~は和束の和~♪



ロックフェスティバルの開催地にもなった和束運動公園に赴くと、光の竹トンネルが我々をさらなる灯りの幻想世界へといざなっていく。
しかし、こうライトアップされていては、トンネルに沿って置かれてある牛乳パックも単なるゴミでしかありませんな。



気仙沼の犠牲者への慰霊の燈籠ですな。合掌。



運動公園の奥に入っていくと、なにやら若い連中のガヤガヤした声が聞こえてきて、10名ほどの学生らしき男女がたむろしていた。
撮影のジャマだなと思っていたが、会話の内容からしてどうやらこのイベントの学生ボランティアの連中らしかった。たぶんこの子らがこれらの手作り燈籠を並べてくれたのであろう。
留学生らしき白人男子もいて、女子大生たちに囲まれ質問攻めにあっていた。ほんま日本女子は毛唐に弱いなぁ。
関係ないやと撮影に集中してたら、「きゃりーぱみゅぱみゅメッチャ好ッキャネン」みたいなカタコトの日本語が聞こえてきて、耳がダンボになった。
ん?この外人なかなか話せるやつじゃないかと一瞬思ったが、よく考えたら、今やグローバルに活躍するきゃりーを外人の若者が好きなのは別に珍しくもないことで、むしろ私みたいなアラフォースラッシュメタル野郎がきゃりーに興味を持ってることの方が不相応なことなのだと気づいた。
「他ニメッチャ好キナ日本ノグループアリマンネン」とか聞こえてきて、女子大生たちがまたはしゃぐ。「なになに?嵐?ポルノグラフィティ?(向こうからしたエロ本って意味やぞ)B'z?」
内心「あのなぁ、きゃりー好きの外人の感性から、そんなチャラチャラしたグループの名前が出てくるわけないやろ」とイライラしながら耳をダンボにしていたら、なんやよう聞こえんかったが、その外人の口からは私も聞いたことのないバンド名が出てきて、しかもそのバンドはどうやらギャルメタルバンドらしくって、女子大生たちの反応がかなり微妙なのがおもろかった。
それはちょうど、20数年前にいいとものテレフォンショッキングでCHARがゲストのとき、タモリの「最近気に入ってるバンドある?」との質問に、CHARが「人間椅子はいいね」と答えた時のあのフジテレビスタジオの、なんともいいようのない空気を彷彿とさせていた。


「胸いっぱいの愛を」、「あなたがここにいてほしい」、「×××をミンチに」、「原子心母」など、竹燈籠の筒内には、これを作成した人たちひとりひとりの願いの言葉が綴られてあった。



私もその竹燈籠に願いをこめて、心の中で、そっとこうつぶやいたのであった。

こんなところにたけたてかけたのはたけたてかけたかったからたけたてかけかけ・・・・


2006-08-26 Live in Gdansk



今日の1曲:『Shine on you crazy diamond』/ David Gilmour

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