AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
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CHUCK IS DEATH

2008年12月13日 | やっぱりメタル!!
今日はDEATHのギター兼ヴォーカリスト、チャック・シュルディナーの命日。
1999年に脳腫瘍と診断され、長い闘病生活ののち、2001年12月13日、34歳の若さで逝去されました。
99年当時、高額な手術費用を捻出するために、キッド・ロックやマリリン・マンソンらが募金運動を展開したことも知られております。
CARCASSのジェフ・ウォーカーもベースにDEATHのロゴステッカー貼ってたし、やっぱチャックって多くのミュージシャンにリスペクトされてたんやな~
でもDEATHって影響を与えた大きさに比例したセールスを上げてなかったような気がしますね。

私がDEATHの作品で一番好きなのは3rd『Spiritual Healing』であることは今でも揺るがないけど、はじめは全然理解出来なかったラストアルバム『Sound Of Perseverance』が最近ようやく頭に入ってきて、改めて名手チャック・シュルディナーの尋常ならざる才能の凄さに、驚異さえ覚えるほどにまでなってしまった。


DEATHの音楽は前作の『Symbolic』でほぼ完成形を見ておりました。
インテレクチュアルでドラマティック性に溢れ、整合感のある美しさを伴った楽曲が全編に渡って展開されている。
ラスト曲“PERENNIAL QUEST”での感情を掻きむしられるがごとき流麗なソロ、そしてエンディングでの美しいアコースティックGは、やがて来る自分の死期を悟っていたかのようである。
とにかく『Symbolic』はメタル作品でもここまで完璧なアルバムはそうはなだろうというほどのデキだった。

でもチャックはそこで満足するような男ではなかったんですね。
『Sound Of Perseverance』はDEATHの美学をさらに推し進めた、人智を超えた窮極のアルバムである!悪くいえば常軌を逸しすぎだ。
感情の赴くまま激走と静穏を繰り返し、壮絶ともいえる張り詰めた緊迫感、そして至高の壮麗さに彩られた楽曲群。
とにかく長尺の楽曲の中に何パターンもの展開が毛細血管のように複雑に絡み合っていて、何度も聴き込まないとなかなか理解できないです。
メンバーも例のごとくチャック以外は前作メンバー総入れ替え。それでも全員メチャクチャ上手い!ドラムの人なんかもジーン・ホグランに負けず劣らずバカテク、いやそれ以上かも。ただスプラッシュしばきすぎ。
この作品ではベースが非常にいい音を出していると思います。かつてのフレットレスベーシストみたいに浮いた音を出すのではなく、飽くまで楽曲に忠実で出しゃばらず、それでいて存在感がもの凄くあるんですよね。
そしてチャックの紡ぎ出すあまりにも美麗なGソロは神がかっている!!
チャックの創造するメロディックさというのは、メロデスのごとき稚拙なものではなくて、もの凄く研ぎ澄まされた知性に溢れており、音色そのものがとても神秘的で美しい。
インストナンバー“VOICE OF THE SOUL”での静寂の暗闇の中で魂を削るようなチャックの流麗なるソロはあまりにも美しく、陶酔感すら覚える。これはすでに芸術の域である。

チャックの声も過去最高のキレっぷりで、語尾がいちいち「~な!」とか「~ら!」で締めくくられるチャック節がいい!昔の地獄の底から沸き立つようなヴォオオオオ~という咆哮も大好きだったが、この高音域での感情溢れるヒステリックな魂の叫びともいうべきチャックの咆哮もまた凄まじい!デス声においてもチャックは超一流なのだ。

DEATH“死”というバンド名をオドロオドロしいものから、神の領域にまで高めた孤高のエクストリーム・ミュージシャン、チャック・シュルディナー。
窮極のメタル作品をこの世で見事完成させ、召されることによって、彼は神に選ばれし者という意味での“DEATH”そのものとなったのである。

永遠の憩いにやすらぐを見て、死せる者とよぶなかれ

計り知れざる永劫のもとに、死を超ゆる者なれば

スイマセン、興奮しすぎて自分でも何いってるのかわからなくなってきました。




今日の1曲:『Spirit Crusher』/ DEATH

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