さすがにサマソニ疲れが3日経ってから一気にきて、布団から起き上がれずその日は仕事を病欠。
病院でビタミン剤でも打ってもらおうと出かけたんだが、何をどう乗り過ごしたのか、気が付いたら大阪城公園前に降り立っていた。
大阪城公園前にはなんだかお祭りムードなけっこうな人だかりができていて、あ、そうか!今日はPerfumeの5thツアー『ぐるんぐるん』大阪公演の日だったのかと。
そういえば、約2年前のJPNツアーの時にも私はチケットもなにも持たず大阪城公園の前でポケーっとつっ立っていたことを思い出した。
とりあえず、駅前と噴水広場の間を当てもなく彷徨っていると、「本日のチケット譲ります。1~2枚」と書いた画用紙を掲げてる40くらいの女性が石垣に座っているのを発見し、おそるおそる交渉してみた。
「なんぼでっか?」
チケットを持て余してるファンの人はだいたい定価(7000円)で譲ってくれるものだが、なんとこのオバハン、9000円とふっかけてくるではないか!
同じPerfumeファンのクセに、その同胞の足元をみてやがるのだ・・・こいつ、相当の悪党だ。
「+2000円は、手数料かなにか?(もちろんそんなかからん)」ときくと、「交通費とかいろいろ・・・イヤなら他探して下さい。チケさばけなくてもひとりで観るんで」って、感じの悪いことこの上ない。いやこっちも交通費払って現地きとるし。それにオマエも今日観るんやろ?意味わからんわ!
開演時間も差し迫ってたし、9000円で手を打ってもまぁそんなにイタくはないかとも思ったが、このオバハンの隣でPerfume観戦するのかと思うと胸クソ悪かったのですぐに交渉を打ち切った。
それからしばらく噴水の円周をぐるんぐるん彷徨ってみたものの、2年前のように都合よく「チケット余ってま~す!」と触れまわっている集団にも遭遇せず、日も暮れてきて開演時間まであと10分をきった!
こりゃもうあきらめて帰るかと思いながらもふんぎりがつかず会場入り口前に行ってみると、あきらかにチケットを手に持っていながら、開演時間ジャストになってもソワソワしてる女の子を発見し、ダメもとで交渉してみたら、案の定一枚余っていたらしく定価で譲ってくれることに。
急いで座席に向かいながらも無邪気に「Perfumeのライブを一緒に楽しむことを共有できたらいい!」「あ~これでみんな幸せ!」とまで言ってくれて、少し浅黒い肌の子だなと思ったが(後で聞くとカリブ海の血が混じっているらしい。どうりで日本人離れしているなと)、彼女(以下、ドミニクちゃん)が純白の天使に見えた。
それに引きかえ、この私は・・・・・・
ライブ会場にチケットも持たずにフラっと現われ、チケット持て余してそうな人に近づいていっては定価で譲ってもらう、蟲のいい蟲ケラみたいな大変醜い生き物です。
ゴメンナサイ、ゴメンナサイ・・・・
Perfumeのライブは、最新シングル曲“Cling Cling”で幕を開けた。
ステージセットは今までとは違い、なんか演劇の舞台を彷彿とさせる頽廃的なものだったが、“Cling Cling”のPV撮影で使ったチャイナタウン風の装飾や道具をライブ用にあつらえたものだとか。
だから今回のツアーはシングルツアーという異例のものらしかった。だったらシングル『Cling Cling』収録の4曲を完全再現して終わったらみなズッこけるだろうなとアホなこと想像してたけど、もちろんそんなことはなく、“チョコレイトディスコ”、“エレクトロ・ワールド”などの定番曲はもちろん、“Clockwork”、“レーザービーム”、“Party Maker”などのほか、“I still love U”、“セラミックガール”などの最近やってないやっとかめナンバーも。
個人的にテンションが最高潮に達したのは“DISPLAY”。アシッドディープなサウンドが脳天にズーーンと響き、後ろのスクリーンのPV映像とステージの彼女たちがシンクロし、見事なイリュージョンを織り成していた。
最初のライブで「はよ次の曲にいかんかい!!」とイライラしてたあ~ちゃんの長い客いじりコーナーも、なんか今回はおもしろかった。「樫野」からのぉ~~、「西脇」「大本」と、彼女たちの苗字を書いたプラカードを掲げてた客にはPerfumeファンのセンス・オブ・ユーモアを感じれたし、自作のチョコラBBローヤルの容器のかぶりものをしてるオッサンには拍手を送ってしまった。
そうだったのだ。Perfumeファンたちがライブ日に気合を入れて、のっちやかしゆかの髪型や衣装を真似したり、プラカードを作ってくるのは、あ~ちゃんにイジってもらいたいからなんだ!その気持ち、今の私ならわからんではない。
個人的には、開演前噴水広場で見かけた「レーザービーム」PVの謎のメット男の扮装をした女の子も見つけてあげてほしかったな(てかあの子、ライブ中もかぶってたんやろか?見えへんで)。
ただ、やっぱりPTAのコーナーだけはダメで、そもそもPerfumeの曲もかかってないのにただ四つ打ちのバスドラ音に合わせて手を振ってなにがおもろしろいのかと。今回はツーステップも加わったのでそれはちょっとやってしまったが、私はライブでフリなどを強要されるのが大嫌いなのね。だって自由にノリたい主義だしスラッシュメタル育ちだから。
あと、他人の曲を使うにしてもいつもの2曲そろそろやめてくんないかな。国民的に知られてる楽曲かもしらんけど、俺あの2曲が大っ嫌いなのね。うん、だから絶対PTAコーナーはのれない。
でもチケット譲ってくれた横のドミニクちゃんは楽しそうだ。フリをしない私に対して「せっかくチケット譲ってあげたのにノリ悪いオッサン・・・・常に腕組んで小刻みに首振ってるだけだし」って訝しんでたことだろう。
かしゆかがMCでいつものように「どうぞ隣の人と仲良くなって下さい。Perfumeを好きな人に悪い人なんていませんよ」とあったかい言葉を我々に贈ってくれたのに、私はとても彼女の方を見ることができなかった。
私はこの時、開演前チケットに9000円の値段をふっかけてきたオバハンのこと、そして何よりも現地でなんとかなるだろうとチケットも持たずに会場にフラフラ赴いた己自身のその軽薄な姿勢こそを恥じた。だから純粋な彼女の顔を直視することなどできるわけがない(照れてたってのもあるけど)。
ドミニクちゃんを含め、Perfumeのライブに来てるファンはきっと心が清らかで真っすぐにPerfumeを好きなんだろう。だから俺みたいな心の歪んだ根性の腐ったオッサンなんかがPerfumeのライブに来ちゃいけないんだ。
ゴメンナサイ、ゴメンナサイ。
今回はステージ装置も以前ほど派手な仕掛けではなかったが、スタンド席なのに彼女たちを今までで一番近くに感じれた。
多分前回の京セラドームの遠さに麻痺しているのだろう。それとも私の視力がまたよくなったのか。
アンコールも1曲だけで、なんかあっさり終わってしまった感じ。
ラスト曲は会場ごとに変えてるみたいで、一日目の大阪は“MY COLOR”だったのに対し、その日は“Wonder 2”でこの曲ライブで初めて聴けたのはよかった。
家帰ってドミニクちゃんが「中身すごくいいので買いですよ~~!」ってススメてくれた(純粋だなぁ)パンフレットをひも解いてみたら、なんかぐるんぐるんしてた。
これは、狂気だ。
会場で処方されたドリンク剤のんで、明日からまた仕事頑張るぞ!って思ったけど、私が今回疲れているのはがんばってるからではなく、日曜のサマソニ疲れと仮病を使い仕事をズル休みしてチケット売ってくれる人を捜し求めて歩き彷徨ったせいだ。
私にはこのチョコラBBを飲む資格すらないんだ!
ゴメンナサイ、ゴメンナサイ。
生まれてすみません。
今日の1曲:『レーザービーム』 / Perfume
病院でビタミン剤でも打ってもらおうと出かけたんだが、何をどう乗り過ごしたのか、気が付いたら大阪城公園前に降り立っていた。
大阪城公園前にはなんだかお祭りムードなけっこうな人だかりができていて、あ、そうか!今日はPerfumeの5thツアー『ぐるんぐるん』大阪公演の日だったのかと。
そういえば、約2年前のJPNツアーの時にも私はチケットもなにも持たず大阪城公園の前でポケーっとつっ立っていたことを思い出した。
とりあえず、駅前と噴水広場の間を当てもなく彷徨っていると、「本日のチケット譲ります。1~2枚」と書いた画用紙を掲げてる40くらいの女性が石垣に座っているのを発見し、おそるおそる交渉してみた。
「なんぼでっか?」
チケットを持て余してるファンの人はだいたい定価(7000円)で譲ってくれるものだが、なんとこのオバハン、9000円とふっかけてくるではないか!
同じPerfumeファンのクセに、その同胞の足元をみてやがるのだ・・・こいつ、相当の悪党だ。
「+2000円は、手数料かなにか?(もちろんそんなかからん)」ときくと、「交通費とかいろいろ・・・イヤなら他探して下さい。チケさばけなくてもひとりで観るんで」って、感じの悪いことこの上ない。いやこっちも交通費払って現地きとるし。それにオマエも今日観るんやろ?意味わからんわ!
開演時間も差し迫ってたし、9000円で手を打ってもまぁそんなにイタくはないかとも思ったが、このオバハンの隣でPerfume観戦するのかと思うと胸クソ悪かったのですぐに交渉を打ち切った。
それからしばらく噴水の円周をぐるんぐるん彷徨ってみたものの、2年前のように都合よく「チケット余ってま~す!」と触れまわっている集団にも遭遇せず、日も暮れてきて開演時間まであと10分をきった!
こりゃもうあきらめて帰るかと思いながらもふんぎりがつかず会場入り口前に行ってみると、あきらかにチケットを手に持っていながら、開演時間ジャストになってもソワソワしてる女の子を発見し、ダメもとで交渉してみたら、案の定一枚余っていたらしく定価で譲ってくれることに。
急いで座席に向かいながらも無邪気に「Perfumeのライブを一緒に楽しむことを共有できたらいい!」「あ~これでみんな幸せ!」とまで言ってくれて、少し浅黒い肌の子だなと思ったが(後で聞くとカリブ海の血が混じっているらしい。どうりで日本人離れしているなと)、彼女(以下、ドミニクちゃん)が純白の天使に見えた。
それに引きかえ、この私は・・・・・・
ライブ会場にチケットも持たずにフラっと現われ、チケット持て余してそうな人に近づいていっては定価で譲ってもらう、蟲のいい蟲ケラみたいな大変醜い生き物です。
ゴメンナサイ、ゴメンナサイ・・・・
Perfumeのライブは、最新シングル曲“Cling Cling”で幕を開けた。
ステージセットは今までとは違い、なんか演劇の舞台を彷彿とさせる頽廃的なものだったが、“Cling Cling”のPV撮影で使ったチャイナタウン風の装飾や道具をライブ用にあつらえたものだとか。
だから今回のツアーはシングルツアーという異例のものらしかった。だったらシングル『Cling Cling』収録の4曲を完全再現して終わったらみなズッこけるだろうなとアホなこと想像してたけど、もちろんそんなことはなく、“チョコレイトディスコ”、“エレクトロ・ワールド”などの定番曲はもちろん、“Clockwork”、“レーザービーム”、“Party Maker”などのほか、“I still love U”、“セラミックガール”などの最近やってないやっとかめナンバーも。
個人的にテンションが最高潮に達したのは“DISPLAY”。アシッドディープなサウンドが脳天にズーーンと響き、後ろのスクリーンのPV映像とステージの彼女たちがシンクロし、見事なイリュージョンを織り成していた。
最初のライブで「はよ次の曲にいかんかい!!」とイライラしてたあ~ちゃんの長い客いじりコーナーも、なんか今回はおもしろかった。「樫野」からのぉ~~、「西脇」「大本」と、彼女たちの苗字を書いたプラカードを掲げてた客にはPerfumeファンのセンス・オブ・ユーモアを感じれたし、自作のチョコラBBローヤルの容器のかぶりものをしてるオッサンには拍手を送ってしまった。
そうだったのだ。Perfumeファンたちがライブ日に気合を入れて、のっちやかしゆかの髪型や衣装を真似したり、プラカードを作ってくるのは、あ~ちゃんにイジってもらいたいからなんだ!その気持ち、今の私ならわからんではない。
個人的には、開演前噴水広場で見かけた「レーザービーム」PVの謎のメット男の扮装をした女の子も見つけてあげてほしかったな(てかあの子、ライブ中もかぶってたんやろか?見えへんで)。
ただ、やっぱりPTAのコーナーだけはダメで、そもそもPerfumeの曲もかかってないのにただ四つ打ちのバスドラ音に合わせて手を振ってなにがおもろしろいのかと。今回はツーステップも加わったのでそれはちょっとやってしまったが、私はライブでフリなどを強要されるのが大嫌いなのね。だって自由にノリたい主義だしスラッシュメタル育ちだから。
あと、他人の曲を使うにしてもいつもの2曲そろそろやめてくんないかな。国民的に知られてる楽曲かもしらんけど、俺あの2曲が大っ嫌いなのね。うん、だから絶対PTAコーナーはのれない。
でもチケット譲ってくれた横のドミニクちゃんは楽しそうだ。フリをしない私に対して「せっかくチケット譲ってあげたのにノリ悪いオッサン・・・・常に腕組んで小刻みに首振ってるだけだし」って訝しんでたことだろう。
かしゆかがMCでいつものように「どうぞ隣の人と仲良くなって下さい。Perfumeを好きな人に悪い人なんていませんよ」とあったかい言葉を我々に贈ってくれたのに、私はとても彼女の方を見ることができなかった。
私はこの時、開演前チケットに9000円の値段をふっかけてきたオバハンのこと、そして何よりも現地でなんとかなるだろうとチケットも持たずに会場にフラフラ赴いた己自身のその軽薄な姿勢こそを恥じた。だから純粋な彼女の顔を直視することなどできるわけがない(照れてたってのもあるけど)。
ドミニクちゃんを含め、Perfumeのライブに来てるファンはきっと心が清らかで真っすぐにPerfumeを好きなんだろう。だから俺みたいな心の歪んだ根性の腐ったオッサンなんかがPerfumeのライブに来ちゃいけないんだ。
ゴメンナサイ、ゴメンナサイ。
今回はステージ装置も以前ほど派手な仕掛けではなかったが、スタンド席なのに彼女たちを今までで一番近くに感じれた。
多分前回の京セラドームの遠さに麻痺しているのだろう。それとも私の視力がまたよくなったのか。
アンコールも1曲だけで、なんかあっさり終わってしまった感じ。
ラスト曲は会場ごとに変えてるみたいで、一日目の大阪は“MY COLOR”だったのに対し、その日は“Wonder 2”でこの曲ライブで初めて聴けたのはよかった。
家帰ってドミニクちゃんが「中身すごくいいので買いですよ~~!」ってススメてくれた(純粋だなぁ)パンフレットをひも解いてみたら、なんかぐるんぐるんしてた。
これは、狂気だ。
会場で処方されたドリンク剤のんで、明日からまた仕事頑張るぞ!って思ったけど、私が今回疲れているのはがんばってるからではなく、日曜のサマソニ疲れと仮病を使い仕事をズル休みしてチケット売ってくれる人を捜し求めて歩き彷徨ったせいだ。
私にはこのチョコラBBを飲む資格すらないんだ!
ゴメンナサイ、ゴメンナサイ。
生まれてすみません。
今日の1曲:『レーザービーム』 / Perfume
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