AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

OUTRAGE選考

2005年10月17日 | やっぱりメタル!!
先日ブラジル人スラッシャーのロベルトに、いくつかのジャパメタナンバーを紹介したところ、OUTRAGEが気に入ったということだったので、彼らのアルバムをどれか1枚彼に紹介しようと思っているのだが。

私の所持しているOUTRAGEのアルバムは、『BLACK CLOUDS』、『THE FINAL DAY』、『PACKED』の3枚だけだが、この中でどれを彼にすすめればいいか迷うところである。

まぁ一般的に定番なのは、海外でも話題作となったACCEPTのステファン・カウフマンプロデュースによる『THE FINAL DAY』であろうか。



確かにこの作品はサウンドプロダクションも各メンバーの演奏技術も安定向上し、アグレッシヴで勢いがある。当時、酒井康が「モンスターだ!」としきりに騒いでおり、海外でもかなりの反響があったことを記憶している。
私自身もそんな世評の煽りもあって最初は「カッコイイ!日本のメタルバンドもここまでやれるのか!」と誇りに思ったものである。
しかし冷静に聴くとわりと楽曲が力任せだし、ヴォーカルも変に力んでるというか、同じ単語を何回も繰り返す感じがなんだかとてもマヌケに聞こえてしまう。

何回「ファイナルデイ」言うねん。



やはりスラッシャーの立場からすると、『PACKED』収録の初自主制作音源EP『OUTRAGE』をススメぬわけにはいかないだろう。



当時このアナログ盤は数量限定で中古屋ではとんでもないプレミア価格が付いていた。ので中学生の時、メタル友達の知り合いの高校生のぼんぼんの兄ちゃん(通称“ヘビ兄”)が持っていたのをテープにダビングさせてもらったという思い出がある。
演奏はかなりヤボったいが、メタリカの1stなどに通ずる(というかメタリカそっくり)若いからこそできる大胆不敵なまでの荒々しさ、そのラフさが生み出すヘヴィネスがスラッシュ魂を煽り立てて止まないのだ。




そして、彼らの記念すべきメジャーデビュー作『BLACK CLOUDS』



ジャケット画のごとく、地味でダークな内容ではあるが、徹底したスラッシュ感を追及しており、阿部氏は随所にエッジばりばりのリフ、そして印象深いメロディーラインを切り込んでくる。橋本氏もジェームズに激似だが無理せず曲の雰囲気に合わせて柔軟に歌うことに務めている。
そしてこの初期のチープな質感がたまらないのである!
ラストのほとんどリフ構成のみのインストといい、とにかくスラッシュ精神に満ち溢れた良作である。ちなみにEP共々OUTRAGEのセルフプロデュースである。
だから『THE FINAL DAY』の成功を期に、過去の3作品をカウフマンにリミックスさせて再発するという愚行を聞いたときは、当時まだテープでしかもっていなかったリミックス前の1stのCDを必死こいて中古屋で探し出して購入したっけ。


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